十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

“私が日本に住み続ける15の理由“の本

2021-11-20 05:00:00 | 投稿

先日、アメリカ人弁護士ケント・ビルバート著“私が日本に住み続ける15の理由”を読んだ。この本には日本の国の良さが、次のとおり書かれていた。

1.日本人が不思議な親切心を持っているから

2.将来的に世界の文化の中心になる国だから

3.世界に多様なエンタメがあるから

4.アメリカが失った自由があるから

5.間違いなく世界一の食があるから

6.都会の近くに海と山の美しい自然があるから

7.世界が憧れる歴史的な遺産があるから

8.天皇を中心とした国体があるから

9.日本人が世界一の道徳心を持っているから

10.子供が一人で電車に乗れるほど治安が良いから

11.貧富の差が極端に少ない社会だから

12.アメリカが失った公の精神があるから

13.宗教のしがらみがないから

14.バラエティーに富む安心の住環境があるから

15.外国人にもチャンスをくれる国だから

この本を読んで、的を得ていると思った。私の数少ない外国旅行で感じたことは、特に1・5・6・9・10・12・13・14・15である。

9番については、日本人の道徳心のことが書かれていた。道徳心とは、善悪を判断し善を行なおうとする心である。この道徳心は武士道からきているのだろう。10番には、日本の治安のことが書かれていた。訪れた外国にもよるが、日本は治安が良く安全で、外国に行くとスリや強盗が日常茶飯事で、油断も隙もあったものではないのである。

次に12番のことであるが、日本人に公の精神があるのは、みんな公徳心があるからだろう。公徳心とは,社会の一員としての自覚に基づき,公共のマナーや利益を守ろうとする心を指している。日本人は気配りができるから、忖度にもつながるのである。忖度については、良い場合と悪い場合があるが、私は空気が読めない(KY)ことが多いのである。

14番については、靴を脱ぐ文化について書かれていた。靴を脱ぐから気持ちがよくくつろぐのである。日本は、外国人から見れば不可解なぐらい「新型コロナウイルス」の感染が低くなっているが、マスクをつけてソーシャルディスタンスを守るなど道徳心や公徳心が高いからである。日本人は、不思議な人種と思わざるを得ない。

 ただ、作家 半藤一利氏によれば、下記のとおり今の日本を憂いていた。もう一度、日本の国を考え直さなければいけないと思っている。戦後75年が経っても日本には戦争がなく、国民は平和ボケで茹でガエルである。平和であるのは良いが、平和ボケは良くないのである。

「(前略) 私は憂えているのです。今のこの国はよき人材が少なすぎるのではないか、ということを━━。

世の中は、やはり相当に卑しいものが多いものなのです。何はともあれ立身出世。そのいちばん近道ということで東大、京大、早大、慶大などがあるというわけです。

大学を出れば優秀な人材というわけではありません。それでとくにいけないのは、卒業時に優秀なやつが国家を動かす官僚になるという今のシステムです。しかも一般的に、その時点の成績でその後の処遇が決まることがしばしばで、仕事ぶりとかその後の成果はほとんど影響しません。戦前の軍隊がそうでした。  (中略)

そして国策を誤った。今の日本も、この官僚主義体制がまさに牛耳っていると言ってもいいのではありませんか。幕末は、サムライが自己変革して新しい国家をつくろうと、だれもかれもが真摯に身を挺してあるだけの力を出しきりました。そして優れた人材をどんどん起用しました。さて、この国にそれだけの「自己変革の力」があるのでしょうか。(後略)」

国を変革していくためには、良いリーダーと良い人材が必要であるが、日本にはその良いリーダーが見当たらないような気がする。良いリーダーとは、ミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者である”アウンサンスーティー“のような人であると思っている。

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北海道十勝の深掘り 福原記念美術館

2021-11-19 05:00:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り 福原記念美術館

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


福原記念美術館

 

福原記念美術館

福原記念美術館は、北海道鹿追町にある「気軽に芸術と触れ合える空間」をコンセプトに運営している私立の美術館です。

福原記念美術館 - 福原記念美術館は、北海道鹿追町にある「気軽に芸術と触れ合える空間」をコンセプトに運営している私立の美術館です。

 

コンセプト

福原記念美術館は、十勝・釧路地方を中心に展開する食品スーパー、(株)福原の創業者である福原治平が長年にわたり蒐集してきたコレクションを一般に公開したいとの考えから設立した美術館です。

コレクション

主な収蔵美術品は斎藤斎の油彩画、藤井範子の日本画をはじめとして田中彰の彫刻、寺島龍一、神田日勝、平山郁夫、片岡球子、中川一政の絵画等、日本を代表するアーティストから地元・十勝で活躍するアーティストまで、約500点の作品が収蔵されております。

展示作品数は約150点。
日本人画家の絵画を中心に、彫刻、書、掛け軸、リトグラフ、ガラス工芸などを5つの展示室に分けて展示しております。

概要

所在地 北海道河東郡鹿追町泉町1丁目21
敷地面積 13000㎡(3,939坪)
建設面積 968.63㎡(293.52坪)
設  計 毛利建築設計事務所
施  工 宮坂建設工業株式会社
主な仕上げ 外壁:外断熱通気工法の上御影石張り二丁掛タイル張り
屋根:アスファルト防水断熱工法の上保護コンクリート
内部:《展示室》 床・天然木フローリング屋根
   《サロン・ホール》 御影石張り、壁石張り(印度砂岩)
開館日 2007年7月28日

 

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選挙結果で分かったこと

2021-11-18 05:00:00 | 投稿

 

 10月31日、衆議院選挙の投開票が実施された。北海道における衆議院選の投票率が約2%も下がったが、史上最低ではなかったそうである。   一方、全国の投票率が2%程度アップした。投票率がアップすれば与野党の議席数の逆転もあるかもしれないと思っていたが、結果はその逆であった。今の日本に対しては、選挙当日の京王線車内で起きた殺傷事件で分かるとおり、不満を持っている人が多いと思う。選挙結果で分かったことは、以下のとおりである。

 ①政権選択の選挙でなかったこと

 ②野党共闘の効果は、あまりなかったこと

 ③自民党が善戦したこと(276議席➡261議席)

 ④立憲民主党が弱かっこと。(110議席➡96議席)

 ⑤立憲民主党党首の選挙結果の感想は、国民民主党の党首の発言に比べて、反省の意識が少なかったこと。

 ⑥日本維新の会が強かったこと(11議席➡41議席、大阪市の小選挙区15地区で全勝。なお、自民党は全敗)

 ⑦国民民主党が少し伸びたこと(8議席➡11議席)

 ⑧共産党が伸びなかったこと(議席の変化なし)

 ⑨有権者は、自民党の幹事長が横浜市小選挙区で落選するなど、政治とカネに厳しかったこと

 ⑩国民は2大政党より、多数政党を望んでいること。

 ⑪野党は、反対ばかりするイメージが有権者に強いこと

 ⑫有権者は、日本維新の会の躍進に見られるように中道左派を望んでいること

 ⑬有権者は、小沢一郎氏や海江田万里氏の小選挙区での落選に見られるように世代交代を望んでいたこと など

ただ、国は政治によって作られるので、投票に行かなければ何も変わらないのである。北海道の投票率が2%も低かったということは、他県の恥じであるが、北海道人は政治に無関心の人が多いように感じた。

この十勝の衆議院選挙は、石川かおり氏と中川郁子氏による女の戦いであった。石川かおり氏は、わずかな票差により小選挙区で勝ったが、中川郁子氏も比例区で見事に復活当選を決めた。二人とも世襲議員であったが、世襲議員がこんなにも多い国はあまりないそうである。

今回の選挙では、31人の女性議員が当選した。人口が34万人足らずの小さな十勝であるが、十勝で女性議員が二人も誕生した。十勝の活性化にとっては大変良いことである。ただ、最近の政治家に言えることであるが、ウソを言わずに選挙後にも選挙公約をちゃんと果してほしい。

ところで、NHKラジオ「朝イチ真剣勝負!」で、福山大学 田中秀征客員教授が今回の衆議院選挙のことで、“日本の劣化”や“政治の劣化”のことなどを話していたので、その通りだと思った。彼は、今回の選挙結果の一番の責任は立憲民主党にあると言っていた。なぜなら、与党にも野党にも期待が出来なかったのである。その結果が、日本維新の会の躍進につながったと言っていた。私は不在者投票に行ったが、次回の参議院選挙に注目している。

1600年、天下分け目の関ケ原の戦いがあったが、今回の衆議院選挙も天下分け目の大勝負だったと思っている。歌手 水前寺清子の歌に“大勝負”があるので、参考までに載せよう。

「十勝の活性化を考える会」会員

注)  “大勝負” 歌詞

一つ男は 勝たねばならぬ。

 二つ男は 惚れなきゃならぬ

三つ男は 泣いてはならぬ

前向け 右向け 左向け 男は三つで 勝負をかける

 

 一つ女は 守らなゃならぬ

 二つ女は だましちゃならぬ

 三つ女は 溺れちゃならぬ なみ足 はや足 しのび足

男は三つで 女と生きる

 

一つ命は 大事に使え

 二つ命は いつでも捨てろ

三つ命は 男を決める はや道 おそ道 まわり道

男は三つで 天下をつかむ
(出典:yahoo検索より)


北海道十勝の深掘り 帯広畜産大学

2021-11-17 05:00:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り 帯広畜産大学

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


ぎゅ牛〜っとちくだい – 帯広畜産大学

「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて, 地域及び国際社会へ貢献する帯広畜産大学の公式ウェブサイトです。

ぎゅ牛〜っとちくだい

「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて, 地域及び国際社会へ貢献する帯広畜産大学の公式ウェブサイトです。

帯広畜産大学

 

 

 

「十勝の活性化を考える会」会員募集

 


絵画

2021-11-16 05:00:00 | 投稿

 

好きこそものの上手なれといわれるが、私は絵画を描いたことがない。好きでないからである。絵画の良し悪しは、自分の好みかどうかで判断すれば良いそうである。

絵画や陶器の上手い下手は、凡人には分かりづらいものであるが、本州から来た友人を「神田日勝記念美術館」に必ず連れていく。なぜなら、農民画家神田日勝が、朝ドラで山田天陽として演じられ入園客が5倍にも増えたからである。特に、彼の代表作である「室内風景」や絶筆となった馬の絵は分かりやすく来館客を魅了するようである。

先日、絵画を趣味とする50年来の友人と話す機会があった。友人は、私の中学校の時のクラスメートA氏が、北海道においては水彩画で有名になっていることを話しており、帯広ギャラリーで開かれた第10回「水の誘い」の水彩画作家展にも出品していた。地元銀行のカレンダーの表紙絵に採用される腕前であるが、友人がいうに生まれながらの才能があったからだという。

この才能、走ったり、飛んだり、ペーパー試験などで顕在化することが多い。三つ子の魂百まで ”という諺があるが、我々は自分が持つ才能に気づかないケースがあるのではないだろうか。A氏に電話すると、絵を始めたのはたった20年前だという。彼は、生まれながらの才能(センス)があったのである。

「十勝の活性化を考える会」会員

注) 神田日勝記念美術館

朝ドラ「なつぞら」に登場した山田天陽。

そのモデルとなった夭折の画家、神田日勝。32歳で亡くなった夫を支えた妻のミサ子さん。わずか8年半の夫婦生活。北の大地での開拓、子育て、牛馬との暮らし、そして絵。地方から最先端の絵を知ろうと必死にもがく姿。目まぐるしく画風を変えながら、やがて独自の絵を生む。牛馬への思い、ベニヤ板に刻んだ絶筆「未完 半身の馬」に込めたもの、そして50年目の夫婦のズボンの意味とは?

(出典:NHK日曜美術館ホームページより抜粋)