昨年春、コロナ感染が広がりを見せると同時に、インターネットを使った“オンライン飲み会”が全国的なブームとなりました。コロナ感染の危険がないばかりか、いながらにして格安で気軽に飲み会が楽しめるということで、多くの人が自宅のパソコンを使って飲み会を始めました。
しかし、最近はこの話題がネット上で取り上げられることもなく、ブームは静かに去ったかのようですので、この方法の問題点を、以下のとおり整理してみました。
①カラオケボックスと同様に話す人は一人だけですので、あとは聞き役に回ります。カラオケよりもきついのは、隣の人とひそひそ話も出来ないこと
②参加者全員が興味を持つ話題は限られるため、話し手だけが延々と語られ、退屈をとおり越して苦痛であること
③話し手が特定の人に偏りがちで、この点でも会話の内容にひずみが出てくること
以上が、インターネット飲み会が絶滅に追い込まれている理由かと推測します。要するに、目新しさに飛びついてが、やっていくうちに思ったほど楽しくないということです。また、人数を増やせば増やすほどほとんどの人が発言の機会はなくなり、ただ聞いているだけの飲み会になります。今のところ、会社帰りのサラリーマンの“ノミニケーション”の替わりにはならないようです。
一方、私自身は昨年8月からZOOMを使って、高校時代からの古い友人6人で、月一回のオンライン飲み会を続けています。店の名前は、「ネット居酒屋“十勝”」です。いずれも古希を過ぎていますので、話題はふる里十勝の話からコロナ禍、地球温暖化まで様々です。メンバーが、帯広、札幌、埼玉県と普段ならとても会えない懐かしい人たちと酒を酌み交わしています。高齢者なので、病気関連の話も結構あり参考になります。
「インターネット飲み会」は、ZOOMをインストールすれば、だれでも簡単に遠方の人と飲み会ができます。あまり多くを期待せず、単なる情報交換の場程度と考え、気軽に参加するのがコツでしょうか。ご参考までに、お知らせします。
「十勝の活性化を考える会」会員