令和5年1月4日、岸田首相の年頭挨拶で、今年の最優先課題は、①国内経済の回復、②少子化対策、③世界の平和 といった。いずれも難しい問題でもあるが、①に関しては、まず賃金アップのことをいっていた。賃金アップは企業にとってコストであるから、ほかの経費を削るか売上を伸ばすことであろう。
経済を構成するのは消費と投資であるから、この循環がうまく回っていけば良いのであるが、日本経済は20年近くGDPが横ばいで、実質賃金も上がっていないのが現状。消費が拡大するように、賃金を上げようと政府はもくろんでいるが、消費拡大につながるだろうか。
消費が拡大しなければ、“スタフグレーション”に陥りかげないのである。スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレが同時進行する現象のことをいう。