短気

加齢とともに、いわゆる「切れやすい」短気な性格になりつつあります。

先日の徹夜で仕上げた「仕事」の成果物は、ほぼ及第点をいただきました。

その中で、銀行に連絡する残務がありました。口座名義は前任者のままですので、私は前任者に依頼しました。

しかし、前任者は「引き継いだのだから、あんたがやってくれ」というので、しぶしぶ引き受けました。

翌日、私が銀行に連絡しました。すると・・・

依頼自体は受け付けてくれたようですが、名義人が来店する際に書類を用意するように注文をつけられました。

その旨、前任者に伝えると「今まで、そんな書類を求められたことは１度もない」と私に文句をいいます。そして、

「あんたが連絡したからだろう」と。

詐欺事件が多いご時勢です。高齢者名義の口座に対して別人が依頼してきたら、そりゃ銀行も警戒しますて。

「だから、あなたに頼んだら、あなたが私に連絡しろと言ったんじゃないですか！」と、電話でしたが声を荒げてしまいました。

書類は私が用意することになり、大した書類ではないのでなんとかなりそうですが、その時はホントに腹が立ちました。

　　　　　　　　　　　　　　　　

思うに、会社を退職した今、こどもの頃に夢見た「毎日が休み」で、余生を楽しめる至福の時を迎えています。

そのため、普段は笑顔の多い、穏やかな丸い性格の好々爺の風貌だろうと思います。

しかし、会社員時代は決して満足のいくものでなく、むしろ理不尽な扱いを受け、思い出しても怒りがあふれる経験を多数してきました。

その結果、恐らく心の奥に過去の怒りがマグマのように潜んでいるのです。

そこに、現在においても類似の事象が発生すると、怒りのマグマが噴出し、思いもよらぬ大噴火を起こしてしまいます。

他人からは、どのような「怒りのマグマ」が潜んでいるかわかりませんから、好々爺が突然噴火したように見えると思います。

加齢とともに、そのマグマ溜まりが地表に近づいてきている感じです。噴火しやすくなっている。

会社員時代は、背景・状況・立場などが噴火を抑えていたのでしょう。

退職して抑えがなくなったといえます。

というわけで、自分でも「短気になったなぁ」と感じた出来事でした。