気力、体力、年齢力

このところの天気と同じく、いま私は梅雨状態である。
会社で凡ミスを重ね、そのミスの性質があまりに単純すぎることも自分の中に重い澱となって溜まっていっている。
今日も、レスをつけていてRocoさんとRokuさんを完全に見誤っていた。
トホホ、、な自分。

夕食後、弟から電話がかかる。
話している向こうで甥っ子の泣き声。大泣きである。
何か、と尋ねれば駄々をこねているらしい。
このところ彼のわがままはピークをむかえ、ご飯の度にこのバトルをくりかえしているらしい。
好き嫌いが激しく、遊び食いがひどいので義妹が怒って、片付け始めると大泣きして「たべる～」とわめくのだそうだ。
やれやれ。
乳飲み子もおり、そのうえこんな理不尽なわがままを突きつけられ続けたら、義妹も相当にストレスがたまるだろうなぁ、と気の毒な思いに駆られる。
１０年前、私もそんなことをくりかえしていたのだろうか。
今、年月を経て自分の歳嵩が増えた分、あの幼子のわがままを受け入れられる度量はあるだろうか。といえば今日のように、自分の気持ちがじっとりと湿っているときには、おおらかに受け入れられるキャパシティはない。
まぁ、がんばって！としか言い様がなく電話を切った。
なのに。
電話を切るやいなや、クマのようなムスコが
「桃、桃、桃剥いて～」と電話の向こうと変わらぬ連呼を被せてくる。
まったくもう！
ちったー大人になれ、っちゅーねん！
「いちご、いちご」「すいか、すいか、」と自分の食べたい物を連呼し続けた幼児の頃となんら変わっていないではないか！
私の梅雨前線は当分去っていきそうにはない。