正式名称

よそのお宅に泊めてもらうと、色々と発見することが多い。
先のGWに泊めてもらった友人宅では、カウンターに置かれた写真楯のなかに写る親戚のお子ちゃまたちの成長に目を見張り、布巾の傷み具合に感心したり。
初めて口にするものに感動したり。
今回の宿泊で、一番感動した発見は「シャンプー」である。
石鹸派の方々からは非難の目を向けられそうだが、私はシャンプー類は合成洗剤派だ。
以前、石鹸シャンプーに切り替えたが、どうも髪のギシギシ感が落ち着かなくて、やっぱり元に戻してしまった。

昔なら、洗面器にリンスを薄めてまわしかける美代ちゃんのリンスや、振り向かないでのエメ○ンシャンプーが市場を独占していたが、今は数え切れないほどのシャンプー類が売り場にひしめいている。
質も格段に向上していて、ウ○ラこそが美しい髪への道しるべ、みたいな時代は終わりスーパーやドラッグストアで安売りされているものでも、天使の輪が手に入るようになった。
それでもやっぱり、合う、合わないがあって私はあるブランドに決めていた。
先日もバーゲンになっていたときに、買いだめしたばかりである。

さて、友人宅においてあったのは“アジアンビューティー”を売り物にしているシャンプーである。
今まで、このシャンプーはまったく使ったことがなかったし、この先も買うつもりは全くなかったが、その使い心地にびっくりした。
さらっさらになるのだ。
もともと腹が立つくらいの直毛の私だが、このシャンプーだといい加減にドライヤーで乾かしただけなのに、翌朝一糸乱れずさらさらで、ヘアブラシをあてる必要がないほどだったのだ。
「これは、いい！」とさっそくお気に入りリストに追加。

そんな今夜、ムスコが
「なぁ、シャンプーってメーカーによって全然違うん？」と聞く。
私「うん、全然違うで。こないだKちゃんとこで使ったシャンプーはめっちゃ良かったわ」とこたえると、夫とムスコがすかさず
「それ、どこのや？」ときく。
が、私にはそのシャンプーの商品名が正しく言えないのだ。
私「あの、坂本龍一が音楽を担当してるヤツ。」
二人「そんなん言われても、ちゃんと名前を言わんとわからんわ」
私「そやから、アジアンビューティーのエイジェンスとかなんとかってやつ」
二人「？？？？？？」

CMの音楽担当までわかりながら、商品名がわからないって・・・。
私が悪いの？CM力が弱いってことなの？
深く追求するのはやめよう。
どっちにしてもいまをもって、正式名称はわからない。
だが、売り場で間違わずに買うことはできる。
それで十分、宣伝効果はあるってことだわね。