ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

似たりよったり

2006-02-24 | 砂時計
今日は我が姑の77回目の誕生日である。
プレゼントに、今年もフラダンスのスカートを贈ろうと思っていたのだが、先日のポーチ作りで精魂を使い果たし、今日の誕生日には間に合わなかった。

おととしの秋に舅を亡くした姑であるが、するだけのことはやったのか晴れ晴れとして非常に元気である。
一人息子である夫に邪魔臭いことは全てお任せ状態で、第3の青春を謳歌しているようだ。私たち夫婦も、しょっちゅう様子を見に行けるほど近い距離に住んでいるわけではないので、姑のこの状況は非常に好都合である。
そもそも、この姑は嫁である私にとって、かなりやりやすいひとなのだ。
やりやすい、といえば語弊があるが、世に言う嫁姑の問題はほとんど無いに等しい20年の関係がそれを物語っている。
別に私がよくできたお嫁さんで、どんな無理難題を吹きかけてくる姑にも笑顔で応えていた、というわけでは決してなく、ほとんど好き勝手にさせてもらってきた。
だからといってそれを夫に愚痴るわけでもなく、私につらくあたるわけでもない。
出来の良くない私の母に対しての嫌味を私に言うことも無い。
よく気がついて、優しいひとである。
その部分は、私とは似てはいないが、ところどころで姑と私は似ているらしい。
夫が
「そんなとこはおかんに似てんでもええわ。」とよく言う。
概ねそういう台詞を言うのは、アバウトな部分が露呈した場面であることが多い。
自分で一番彼女と似ているなぁ、と思うのは子どもに対しての思い入れ。
夫も、うちの息子も一人っ子の一人息子である。
世間一般、そういう場合、母親の息子に対する思い入れたるや尋常ならざるものがあるらしい。
が、私も姑もそういう意識が希薄である。

自慢するわけではないが、夫は子どものころかなり成績が良かったらしい。
中学に進級するときに、学校の先生から私立の進学校の受験を勧められたそうだ。
だいたい、小さいころから勉強がよくできていたら、その時点で親は色めきたってどうにかいい学校へ進ませようとするのが普通だろう。
なのに、姑は学校の先生に勧められるまで、そんなこと気にもしていなかったらしい。
私立中学の受験となれば特別なテクニックを要求されるのに、高い授業料の特別な進学塾へいれるわけでもなく、普通の補習塾へいれた義母。
ちょっと学校の成績がいいからといってもおいそれと受かるわけはない。
もちろん結果は不合格。
そのまま地元の公立コースを歩んだ夫。
息子が滑ったからといって、もちろんそれを気に病んだりはしない。
「べっつに~。私のことやないし~。」
というノリである。
大事な一人息子が結婚することになったときも
「え?誰?どんなひと?どこの出身?どこの学校をでて、何をしているひとなの?」という身元調査のようなことは、何一つ聞かなかったそうで、一言
「私ら(姑と舅)にも会わせてくれるんやろ?」とだけ聞いたそうだ。
「私が結婚するわけちゃうし、アンタが気に入ってるんやったら、それでええのんちゃう?」ということらしい。
無関心、というわけでもないのだろうが、本当にそっけないくらい息子に対してのへばりつきはない。
そういうところは、私にも通じるものがある。
私も、息子に対して愛情がないわけはないのだが、それほどの思い入れもない。
あと2年ほどして、この家から巣立ってしまっても
「ああ、行っちゃったな。」ぐらいにしか思わないような気がする。
ただ、最近とみに後悔するのは、私に甘えていた年頃までは、もっと正面から向き合って
しっかり見つめてやっていても良かったかな、ということ。
ネットで、色々な若いお母さんたちの日記を読んでいると、皆しっかり子どもを見つめ、抱きとめている。
あっけなく過ぎ去ってしまった私と息子の時間を振り返るとき、もう少しそういう濃密な時間を過ごしてもよかったかな、と取り戻せない頃になって悔やんでいる。
姑も、そんな思いがよぎることはあったのだろうか。

私にちょっと似ている姑に、この週末は送りそびれたプレゼントを特急で作らなければ。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ああ (Roco)
2006-02-25 22:46:32
「若いお母さん」って私のことね!

この前、この件に関して、掲示板で褒めてくれたよね????私のことよねっ。がしっ。(つかむ)



うちの義母もわりとそんな風だなあ。

電話かかってきて、ダンナが出ると、あっという間に終わったりして、私はフシギ。

私の実家は対極にあったからさ・・・。

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いたた・・・ (CITROEN)
2006-02-26 20:57:38
もう、これだから年増はやだね。

いてっ!

ほほ、そうですわよ、「若い」お母さんってRocoさんのことですわ(ってことにしておこう)



ほっぴーダンナのお母様もそうなの?

そういう母親に育てられると穏やかな性格になるのかな?

うちも私の母は、姑とは対極にあるようなひとだからね、だから私みたいに過激な性格になってしまうのかも。

そもそも息子が40過ぎて、母親にべったり、息子にべったりって親子関係ってのも不気味だよね~。

Rocoさん、大丈夫かな????
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年増・・・・・・・・・・・・ (Roco)
2006-02-26 21:12:28
年増・・・年増・・・・豊島・・・・としま・・・・



わたしゃりょうに「お母さんが一番」と刷り込んでいる女だからね。

20年後もべったりかも~~~。おほほほほほっ。
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 (のぴ)
2006-02-27 17:13:16
としまえんか?   (逃)
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Unknown (としまえん元締め)
2006-02-27 21:13:16
Rocoさん、ひょっとして新婚旅行にもくっついて行く気かしら~?

かわいい息子をもつとツライわね。

その点、うちのようにブサイクなもてないヤツだと母も楽よ♪

あやつに来てくださる奇特なお嫁様なら三顧の礼をもってお迎えし、分厚いのしつきで送り出しますわ。

ほっぴーだんなさまは焼餅焼かないのかな?



ちょっと逃がしはしないわよ!のぴさん!!

としまえんの筆頭家老なんだからさ!
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