ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

隔世の感あり

2019-11-14 | 砂時計
新しい時代の到来を告げる即位の礼のパレードも終わった。

眠られない日々の続いた会社での日常は、木枯らしの到来とともに落ち着いてきた。
圧倒的なマンパワーの不足だった我が支社に人員が増強されたのである。
一人は正社員の男性、そしてひとりは週三日ご主人の扶養枠で働く若い女性である。
二人とも、息子と変わらない年齢のひとたちで、一気に自分が老け込んだ気にさせられる。
年齢もそうだけれど、何よりパソコンを使いこなすスピード、スキルで圧倒的な差を感じざるを得ないのだ。

まず、動体視力の差。
私なんて
一文字一文字を確認して、ゆっくりクリックして・・とすべてがスローモーション。
そのスピードでありながら見落としや見間違いも多く、何度も目薬を差している。
ところが、若い二人はものすごいスピードでスクロールさせていながら、全部読み取っており、小さな差もたちどころに見つける。
なんなんだ、この差は・・・・

普段、息子が帰省してきた折、テレビの番組表やプライムビデオの検索をすごいスピードでやり終えるのを
「まともに見ているのかしら?」と懐疑的な私であったが、一緒に仕事をし始めた二人を見ていて、それが若さであるということに思い至る。
人が減り、
自分の中では、支社内の仕事を一気に引き受けさせられ、ちゃっちゃと片付けてきたつもりだったが、何のことはない。
ものすごーーーーくアナログに、スローに仕事をやっていたのだ。
もちろん、一朝一夕にできない、経験がものをいう仕事もあるけれど、ほとんどの仕事は若さで克服できるということに気が付いた。
老兵は去るのみ、ということか…

閑話休題
先日、東京モーターショーの会場からの中継を観ていて、おや?と気になったこと。
日本のトップメーカーの社長が、女性キャスターと未来のクルマに乗り込んで解説をしている。なんでも自動運転なのでハンドルを握る必要もなく 車の中で、応接間でくつろぐようにお酒ものめるんですよ
といった内容の放送だった。 そこで、そのメーカートップが言ったのは 「シャンペンも飲めたりするんです」と。 え、シャン「ペン」? 数多くのセレブが集まるパーティを何度も経験し、ドンペリを始めとするシャンパーニュの有名メゾンのシャンパンで何度ものどを潤いしているはずの ひとが 「シャンペン」! 私が子供のころには、確かにシャンパンではなく、シャンペンと呼ばれていた。 うーむ・・・・ これも世代の差っていうことなんだろうか・・ そう思えば、社内の若い衆との隔世の感も、ちょっぴり落ち込むことではないような気もしてくる。 いやいや、やはり迷惑をかけないようにねじの切れかかった頭に、油をささねば。 にしても。 年代をさかのぼるにつれ、指が細ーく細ーくなっていっているのはなぜ? 子供のころから、いろいろなものの自動化が進んでいて、手を使って何かをするということが減っているから? 家の手伝いをするという機会が減っているから? 自分の節くれだった、太い指を見て、これもまた隔世の感あり、と感じる日々なのである。

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