ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

いくつになっても

2005-06-30 | 砂時計
姑と電話でおしゃべり。
姑の一人暮らしも、大分と板に付いてきてそれなりに楽しんでいるようす。
フラダンスを習いに行ったり、カラオケを唄いに行ったり、果ては自分も高齢者なのにさらなる高齢者のお手伝いにボランティアにでかけたりしている。

姑は今年77歳になるが、シミもシワも極めて少なくて綺麗な肌をしている。
顔立ちは、若い頃の大竹しのぶみたいな、八千草薫みたいな、要は童顔である。
いつもニコニコしていて、優しそうなので人から嫌われたりすることはない。
そんなわけで、同年代の男の人にもモテるらしくて、奥さんがいるにも関わらず言い寄ってくる破廉恥なおじいさんもいるらしい。
以前も、カラオケの帰りに車で送ってあげよう、といって拉致されそうになった、と言っていた。
思わず吹きだしそうになったが、本人はいたって真剣。
よく、老人ホームでの老人同志の恋愛の話がとり沙汰されるが、やっぱりいくつになってもそういう男と女の間の感情はなくならないものらしい。
私は
「お母さん、どうせなら50年前にそれだけもてて、選り取りみどりだったらよかったのにね。」と言って見た。すると、
「ほんまやわ。ほんならこんないけずなお姑さんがいて、わがままで癇癪もちのひとと結婚せんでもすんだのになぁ。」と笑っていた。
そうはいいつつも、毎日の出来事を必ず仏前で報告している今も仲のよい夫婦だ。

この先、ますます日本の高齢化は進む。
青春時代に感じた甘酸っぱい感情を、しわしわの顔で感じたりするのだろうか、と不思議な感覚で聞いた義母のはなしであった。

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2 コメント

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心はゆっくり (アプリコット)
2005-06-30 21:00:46
20代の頃は30代なんておっばさ~ん!と思い、30代の時は本当のオバサンは40からと思い、40代の今は、まだもう少しいけるかしら?と思ったり・・・(苦笑)

心はいつまでもみずみずしく柔らかなものかもしれませんね。

最近鏡に映る自分を自分と思えず、軽いギャップを感じます。

「どなたさまでしょう!?」という気持ちになるのですよ。

記憶の中の自分の顔は30代より老いないようです。

ところで昨日友人と行ったフランス料理店のネームカードがCITROENさんのスタンプのようで素敵なのです。画像アップしているのでもしお時間があったら覗いて見てくださいね。
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まさに、まさに! (CITROEN)
2005-07-01 21:04:57
アプリコットさんがおっしゃる通りのこと、私も感じてきました。

決定的だったのは、36のときでしたか、自分で縫ったジャンスカを着た時に、まったく似合っていなくて、顔と着ているものの乖離に唖然となってしまいました。

自分の中では、ある一定の年齢の顔からトシをとっていないつもりだったのですね。

近頃は、それがさらにすすんで、ショーウィンドーに写る自分が、自分とは思えないことがよくあります。



ネームカード、拝見しました。

ほんと、私の好みな感じです~

アレンジして、なにか彫ってみようかしら?って思いましたよ。

アプリコットさん、私の趣味、よくおわかり!
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