公衆トイレ

こうみえても、意外と神経質なところのある私。
公衆トイレが苦手である。
昔から、外でトイレの行けないこどもだった。
学校のトイレは言うに及ばず、公園のトイレ、デパートのトイレ、不特定多数の使うあらゆるトイレが苦手だった。
外出先で、トイレに駆け込まなくてもいいように、極力水分を控えたりもした。
しかし、ある時、父の職場の人達とハイキングにでかけて、大人の女性がトイレを我慢しすぎて倒れた場面に遭遇した。それ以来、我慢のしすぎは身体によくないと知り、なるべくは行かないが、どうしようもないほどには我慢しなくなった。

そもそも、なぜに公衆トイレが嫌いか、と言えばニオイである。
あの鼻をつく強烈なアンモニア臭が、たまらなく嫌なのだ。
そして汚れ。
洋服やお化粧に、あれだけ念をいれる女性が使うトイレなのに、何ゆえこんなに汚いのか。
それがずっと謎である。
今の会社は、雑居ビルの１階にあるためか、外部のひとが飛び込みでトイレを使ったりもする。
が、基本的にうちの会社の女性社員が利用の大部分を占めている。
女性が半数以上を占めている会社なのだが、おおよそだらしない。
机の上は、男性社員よりも汚く、タバコの吸殻が山盛り。
電話のまわりに、タバコの灰が落ちていようがへっちゃら。
飲みのこしたコーヒーカップには、べっとりと口紅がついている。
推して知るべし。そんな人間の使うトイレは、本当に汚い。
管理会社の怠慢もあるのだが、掃除の回数も少なく、仕方も雑である。
それならそれで、皆が綺麗に使うことを心がければ、そんなにも汚れることはないと思うのに。
よっぽど、１００円グッズ屋でもいいからトイレ掃除の道具を買ってきて掃除しようかな、と私が思うくらいなのでいかにすごいか、ということだ。

ファンデーションの塗りなおしや、アイラインを丁寧にひく余裕があるのなら、自分が使ったあとのトイレをさっと拭うくらいのマナーは身につけて欲しいよね、と思うのは私だけかしら。