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ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

ひとを見る目

2007-09-22 | 砂時計
姑が、時折、夫の学生時代のことを話す。
浪人して、留年した息子である。
勉強以外のことが面白かったのか、学校へはほとんど行かず、バイト、マージャン、パチンコ、デートに明け暮れる毎日だったようだ。
当然のこと、仕送りが足りなくなると、親に電話する。
舅は、子どもより自分かわいいひとだったので、自分の愉しみに費やすお金はあっても、ひとり息子には必要最低限の仕送りしかしない。
となると、結局「オカン」がどうにか工面して送る羽目になった。
そのときのことを、いまだに
「私がパートで働いた分は、全部この子に行ってしもてん。」と言う。
それを私に言うのは、どういう意味があるのかよくわからないが。
そんな親の苦労を知ってか知らずか、相変わらず享楽的人生を追い求める夫である。

学生時代、彼が市民会館で場内整理のバイトをしたことがあった。
その当時、頂点を極めていた甲斐バンドのコンサートである。
コンサートが始まる前、ロビーの長いすで、寝そべってタバコをふかしていた夫を見て、甲斐よしひろ氏が
「怠惰だねぇ。」と言ったそうだ。
日本の歌手、芸能界に一切興味のない夫は
「だれやねん、アイツは!!」と横にいたバイト仲間に聞いたそうで。

今にして思えば、恐るべし、甲斐よしひろ、である。
一瞥して、夫の本質を見抜いたとは・・・。
本質を見抜けなかった私は、今に至る。
まぁ、夫とは正反対の四角四面の生き方をする私の父みたいなタイプとは、しんどくて暮らせないと思うので、それはそれでよかったのかもしれないが。

それにしても、やはり一世を風靡するひとは、やはりそれなりの何かを持っているのかも知れない。
平々凡々に生きる私は、いまだにひとを見る目ができていないような気がする。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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東京タワー (mat)
2007-09-24 11:17:25
こんにちは。
この本は、自分の中の忘れかけていた事柄とリンクする、なぜか単に世俗のみならず、心像風景のようなものを呼び起こすようなところがあるーと友人と話した記憶があります。ひょっとすると、こういうことがこの本の人気の秘密の1つなのかもしれません。
平凡な生活、そこそこの幸福感・・・それにまさるものはないですよ。笑
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なるほど。 (CITROEN)
2007-09-24 19:48:57
matさん、こんばんは。
なるほど、その分析は当たってるかも知れませんね。
人々の心の奥底に流れるものを掘り起こし、言葉にした、というのが多くのひとの共感を得たのでしょうね

若い頃には、華やかなものにばかり目がいきがちでしたが、歳と共になにげない、あたりまえの生活のなかの幸せをかみしめることが多くなってきています。
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