T.P.Oをご存じですか

花の催し物が開かれるというので、お昼休みに節子さんと見に行った。
まだ、準備の途中ということもあって、期待したようなものではなく、拍子抜け。

公園内には、市内の小学生と思われる団体が３校ほど遠足に来ていた。
お昼時、ということもありそれぞれが木陰でお弁当を広げている。
どの学校も、２，３年生といった感じの幼さが残る子ども達。
園内をくるりと見て回り、節子さんと
「もひとつでしたね。」などと話しながら、お弁当を食べている子ども達の横を歩いていて、ふと目が釘付けになる。
小学生の中に混じって、大きく胸が開いたキャミソールを着て、上にシースルーのカーディガンを羽織ったお姉さん。
胸元からは、豊かな谷間が見えている。
おまけに、芝生の上に座った足下は、といえば膝上の黒いオーバーニーソックスと、短いスカートの間からむちむちした太ももが惜しげもなく陽にさらされている。
え！！
思わず目を疑う。
アタマには、レースのヘアバンド。
どうみても先生には見えない。
先生は、といえばサングラスをかけた怪しげな男性教諭が中心に陣取り、端っこの方にお手伝いに来たと思われるお母さんのボランティアと、黒いスーツを着た若い女の子。
そのスーツの子を見て、はたと気づく。
教育実習生なのだ。この場違いな服装の女の子は。
お母さんと普通の教生の周りには女の子達。
場違い教生の周りには、男の子達。
男ってやつは！
こんな小さい頃からでも、助平ゴコロは根付いているのね、と妙に納得しつつ。

見た目がすべてとはいいたかないけど、それなりの服装ってものがあるでしょうが！
と、隔世の感をもつ２６年前の教生なのであった。