噂どおりの

先日入院したミシンが帰ってきた。
入院先は、ネット界で悪評高きNミシンセンター。
なぜ、評判が悪いにもかかわらず、そこを入院先に選んだのか、といえばそのミシンの購入先がそこだったから。
そもそもこのミシンは、母が長年愛用した足踏みミシンの後任に選んで、折りこみチラシを見て買ったもの。
ほとんど使うことなく、母が体調を崩したので、私がもらい受けた。
老後に、ぽつぽつ縫うために買ったものなので、安いミシンである。
私も、自分がこんなにソーイングにのめりこむとも思っていなかったので、そんなにもミシンの機種にこだわりなど持っていなかった。
が、のめりこむほどにあちこちで色々なミシンに関する書き込みをみて、改めてミシンの大切さに気付かされた。
それなのに、買ったお店だから、という理由で安易にこの店を選んだことを激しく後悔する。

直した、というが肉眼で見える範囲の埃も取れていなければ、肝心の糸調子もけっして良くなったわけではない。説明も、誰でもわかるような子どもだましの説明でばかばかしくなってしまった。
持ち込んだ時の、ニット用糸もそれを巻いたボビンもなくなっており、「残り少なかったので試し縫いに使ってしまいました。」
と、店にあった毒々しいピンク色の糸が巻かれたボビンを渡そうとする。
試し縫いするのも、ニット針でキルト布を縫うというお粗末さ。
それで、２０００円。
挙句の果て「これで今度調子が悪くなったら、たぶん、買い換えないと無理でしょうね。」
あまりのことに、何も言えずに帰ってきた。
たぶん、このミシンはたいして何も調整はされていないだろう。

噂話というものは、基本自分の目で確かめて見ないと納得出来ない性質なので、今回のミシンの件も仕方がないと納得はしたが、今度ミシンを買うことがあるのなら、ネットで評判のいいお店で、評判のいい機種を選ぼうと思う。