ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

イーハトーブの里から

2005-08-26 | 砂時計
以前、社内で「お取り寄せクラブ」みたいなものが存在した。
新しもの好きな若い女の子が幹事になって、全国各地の美味しい物をお取り寄せしよう、という企画だった。
夏に始まったので、まずは冷麺からのスタートだった。
取り寄せたのは、盛岡冷麺、広島激辛つけめんの2種類。
盛岡冷麺は、盛岡で一番人気の「ぴょんぴょん舎」。
広島激辛つけめんは、どこだか忘れたが、これまたネットで一番人気のお店だったと思う。
辛いもの好きな我家なので、どちらもかなり気に入った。

私は特に、この「ぴょんぴょん舎」の冷麺が大変気に入ってしまった。
麺がぶりぶりにこしがあり、スープがあっさりしているのにコクがある。添付されているキムチも辛くて、うまみがしっかりとあり、あっさりしたスープと、はね返されるほどこしのある麺にうまく絡みあってすこぶる美味しい。
ところが社内では、この二つの麺の人気はイマイチ。辛すぎる、というのが理由だった。
そのため、この冷麺お取り寄せ企画は1回で終了した。
しかし、私はすっかりぴょんぴょん舎の虜となってしまい、地元のデパ地下で取り扱いがあることを突き止めた。その夏は、何度かそのデパートで調達した。

だが、翌年にはそのデパートからも姿を消してしまったのだ。
担当者をつかまえて聞いてみると、どうも人気がなかったらしくて、その店での取り扱いは中止になってしまった。
がっくり。夏の我家の風物詩としての登録をすませたばかりなのに(大げさ)。
かといって、わざわざクール宅急便で取り寄せるのもなんだかなぁ、と去年の夏は見送った(セコイ)。

今年もあきらめていたところ、先日のテレビ。
「どっちの料理ショー」で、ぴょんぴょん舎が登場したのだ。
讃岐うどんVS盛岡冷麺というバトルで、圧倒的多数で冷麺が勝利した。
案の定、その放送の何日か後に例のデパートへ出向くと
スペシャルというものまで揃えて、どどーんと並べられていた。
私が買うのは、そんな余計なものが添えられているスペシャル版ではなく、ノーマルなタイプ。
それでも2食分810円というのは、スーパーで並んでいる冷麺に比べると高い。
だが、それを上回る満足感が得られるのが、この冷麺。
希望を言えば、カクテキははずしてもらえたら、言うことなしなんだけど。

まぁ、そうはいいつつも久々に食べるイーハトーブの里からの麺は、深い満足感とともになめらかに胃の中に滑り降りて行った。

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