ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

春の儀式

2005-04-14 | 砂時計
今年も、街のあちこちで、この時期特有の光景を目にする。

幼稚園のバスのところで繰り広げられる儀式である。
泣いてバスを降りようとする子ども、それを押し留めて連れ去る保育士さん、そしてつらそうに見送る母親。
懐かしい。
私も10年前には、その儀式の洗礼を受けた。
入園式は、こともなくやりすごせたのに、いざ、バス通園が始まると泣いて、泣いてバスに乗るのを拒んだ息子。
私の服を掴んで離さず、保育士さんに引っぺがすように連れ去られた。
バスの中で泣きじゃくる息子の姿を見て、早生まれの息子を年中さんから入れたのは間違いだったのかもしれない、という自責の念にかられることもあった。
だが、それも1週間くらいたったあたりから、私の手を離れ、自分で階下のお友だちを誘いに行き、バスの中から手を振ることもなく、知らん顔して行くようになった。

巣立ちの第一弾である。
その次は、小学校。そして中学、高校。
どんどん、私の手から離れてゆく。
それでよし。
だけど、ちょっぴり寂しい。
桜の花びらが舞い散る季節、子どもの巣立ちの季節でもある。

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3 コメント

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いつか思い返す日が・・・ (アプリコット)
2005-04-15 00:46:20
私も同じように思い返す日が来るのでしょうか。

毎日涙目の息子をやんわりと説得しながら幼稚園に向かっています。

去年は2ヶ月泣き続けたのでそれよりはずっと楽になったけど。

徒歩通園よりもバス通園の方が、慣れるまでは幼い子には恐怖なのかもしれませんね。

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うちの幼稚園では・・・ (ゴン リョー マ)
2005-04-15 13:57:24
昨春 リョーマが 入園でしたが 姉達の頃と比べると泣いて 泣いてって子どもはほとんどいなかったようでした。

多少 驚きでしたが・・・で 今年もやっぱりほとんどいません。

私は 近いので歩いて雨の日も風の日も(そのために傘と雨靴を買ったと息子には説明)送り迎えなのですが 先日は帰りのバスに乗るのに先生にだっこされながら暴れている子どもを目撃 帰る時に なんで暴れてるんだろう??って思いながら帰ってきました。

 上2人が年子でなにがなんだかの幼少時代でしたが(2人一緒にだっこしたり 1人用のベビーカーに無理やり一緒に乗せたり) 公園で遊ぼうとして あと少しってところで ‘公園だぁ~‘と 2人同時に走り出したことがあって あの時今まで あんなにべったりだったのに離れていってしまった とさびしくなったことがあったことを思い出しました。 少しでも息抜きがしたくて離れたいと思っていた時の事ですから 勝手といえば勝手ですよね。

 リョーマとも手つないでこうして行けるのはあと2年弱

大切に歩いて行きたいなあといつも思いながら 歩いています

  大きくならないでいいんだけど  リョーマは・・・
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通り過ぎてきづくもの (CITROEN)
2005-04-15 21:59:27
アプリコットさん、ゴンタリョーマのママさん、こんばんは。

男の子って、ほんと甘えたですよね。



アプリコットさんちの坊やは、ほんとにママ大好きっこなんですね。去年も、今年も、って。ママ冥利につきますね(笑)。

そういう日々って、ちょっととまどうことも多いけれど、やっぱり胸がキュンとなる日々です。

いまみたいに、大きくって、臭くて、むさくるしくなると、もう、ええわ!って言いたくなっちゃいますけど(爆)



ゴンタリョーマのママさん、いいなぁ。

手をつないでの幼稚園通い。

うちは幼稚園がちょっと遠かったのと、坂がきつかったのでバス通園だったのですが、そういう幼稚園らしい風景を体験したかったなぁ、ってちょっと思ったり。



いずれにしても、指から零れ落ちる砂のような時間です。

大切にしてください。後になって気付きました。
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