老猿のオットット人生

石橋を叩いて渡れずオットットと転んで渡って七転び八起きならぬ七転八倒の人生

強いということ

2015年07月16日 21時44分39秒 | Weblog
強いってどういうことなのかな・・・最近よく考える
試合に勝てば確かに強いんだろうし
そういった意味で俺さん他流試合を百戦以上闘い
負けた事ないから強いんだろうけど
自分自身を考えてみると少しも強いと思わない

昨夜昇級手続きで八潮教室のM一級師範が来て
たまたま強さについて語りあった
M一級師範「自分なんかまだまだ駄目です」
なんて謙遜してたけど俺さんそうは思わない

江戸川教室で身長190㎝のアメリカ人青年と闘った時
30㎝弱の身長差のある俺さんに床に叩きつけられ
パンチで追い回された後だったにしても
M一級師範はアメリカ人青年の顔面に何度もハイキックを極めていた

といってもアメリカ人青年が弱いわけじゃない
彼は12年間空手をやっていて
アメリカではインストラクターとして空手の指導をしていたらしい
俺さんとM一級師範を除く全員が
二階から降ってくるような彼のハイキックに撃沈されていた

みんながやられるハイキックを
俺さん一発も食わないで相手を一方的に追い詰める
傍から見てると“強い”と見えるんだろうね
相手がハイキックを出せない間合いに居るだけなんだけど
あと相手の攻撃を読んで機先を制し
相手に技を出させないようにしてるだけ

この程度のことで強いといわれてもなァ~
俺さん的には!?がいくつも並ぶ
昔読んだ空手の本に老猫が知恵のあるネズミを捕まえる話
若い猫たちがいくら追いかけてもネズミを捕まえられない
みんなからバカにされていた老猫が出て行き
ネズミをひと睨み・・・動けなくなったところを簡単に捕まえた
そんな話だったけど正確に覚えていない

改めて調べるわけにいかない
空手の本は俺さんにとって参考にならないから処分した
書店に行けば今も棚に並んでんじゃないかな
剛の付くある流派にとっちゃバイブル的な一冊だから
空手だけじゃない柔道の本然り
既存の格闘技の本って参考にしたい内容があまり無い

ところで俺さん他の格闘技については徹底的に研究
まあ当然と云えば当然武道を標榜してるんだから
技術はもちろん個人の仕草や道衣の着方や帯の締め方も
他流試合に来た相手はそれとなくすべて観察

帯の締め方一つみても性格が一発で分かる
横一文字にきっちり締めている場合は性格が几帳面
学んだものを学んだとうりやるだけで応用力に欠ける
緩く締めて結び目がちょっと下がっていたら警戒が必要
感じとしては江戸時代の遊び人を想像してもらえばいい
ちょっと崩れた・・・そんな感じかな
こういった相手は応用力が高い

とまあこんな感じなんだけど分かるかな?分かんねェだろうな!
といった昔流行ったダジャレはさておき
強さを構成する要素の一つが観察眼と対応力だと思う
鋭い観察眼で相手を見抜いても対応出来なきゃ意味がない

俺さんの場合相手が道場に入ってきた時の態度
道衣の着方や帯の締め方
準備運動で何を重点的にやっているか
大まかにそんなとこを見て闘い方を極める

闘っている最中もいろいろ分析はするんだけど
強さの背景には目に見えない努力があると思う
目にみえる技術は誰でも学びやすいけれど
目にみえない技術も強さを支える一つの要因だと理解してほしい

文才が無いので終わりの方は何を書いているのかグダグタ
伝えたいのは一つ一つの技術をみれば
俺さんの技術はどれも二流か三流
このことはいつも弟子達に言っている
大事なのは二流三流の技を集めて一流に高める技術

たぶん俺さんの取り柄はこの辺にあると思う
相手が持っていない技術予想していない技をスッと使う
相手が混乱して戸惑っているところにつけ込む
これって蹴り技や投技のように形で示すことができない
知ってほしいのは形で示すことのできない部分にこそ
強さの秘密があるんじゃないかということ
我田引水の感があるけどこれって俺さん流解釈

最後に俺さん作った言葉を一つ
やさしいことを難しく教えるのが自分では一流と思っている指導者
難しいことを分かりやすく教えるのが自分では普通と思っている指導者
やさしいことをやさしいとして教えるのが当然と思っている指導者

俺さんどこに該当するんだろう?


羊頭狗肉

2015年07月16日 16時34分34秒 | Weblog
俺さん最近格闘技の試合は興味ないのでテレビ観戦は皆無
だからキックボクシング全盛時の話になるけど
空手やボクシングの経験者がキックに転向する
そんなケースが多々あったように思う

でもって試合に勝つと〇〇空手が勝ったと・・・
それってオカシクね――といつも思ってた
あと道場開きながらキックの選手やってるとか

それって羊頭狗肉じゃね・・・いつも思ってた
だから俺さん何度かキックに誘われたけど断った
弟子の弟が俺さんとこ出入りしてて
キックでチャンピオンになった

彼曰く俺さん選手になれば
すぐランキング上位に入ると甘言並べた
俺さん鼻先でフフッ
彼と闘ったら速攻で倒す自信あったから

あと別なキックのチャンピオンが俺さん訪ねてきた
タバコ吸ってたから禁煙だと止めさせた
でもって態度がちょっと不遜だったので
俺さんと闘ってみるかいと誘ったら逃げられた
その気になったらいつでもおいでと言っておいたが
二度と来なかった

自分がやってるものに自信と誇り持ってたら
たとえ名前が売れると分かっていても
生きる流儀に反することはやらない
あと挑戦はしないけど挑戦されたら受けて立つ

武道家としての最低限のモラルだと思ってる
もう一つ他流試合は必ず弟子の見ている前でやる
その姿勢は絶対に崩さなかった
言い訳のきかない状況で闘うのが俺さんのモットー
今じゃ脳挫傷でオットットとあっちにヨロヨロ
こっちでスッテンコロリンだけど

弟子にもいろいろあって古株で慣れてくると
陰でこっそり分派活動するのがいる
そういった連中は当然破門した

俺さんの指導を受けてた時は自分達でもやれると思うらしい
ところがいざ破門されると自信を喪失し寄る辺を求めて
あっちでウロウロこっちでチョロチョロ
今の俺さんと五十歩百歩(笑)

キックボクサーになったりプライドチャレンジに出たり
キックに転向したのは全員ランキング入りしたみたいだけど
チャンピオンになったという話は聞いていない
自分で勝手にチャンピオンベルト作ろうと
スポーツ店に注文してきたという話は聞いたことあるけど(爆笑)

プライドチャレンジに出た破門者にはちょっと呆れた
破門の際に闘道の名称は使わないという約束だったのに
テレビ放映された画面では闘道対〇〇
分派で破門する人間に約束守らせようとした俺さん間違ってた

幹部の末席で実力もないのに一流一派を開いて頭に納まる
敢えて云えば時代遅れの火縄銃
まあ火縄銃でも鉄砲であり武器であることにはかわりない
機関銃が跋扈する戦場で通用するか生き残れるかは別問題

破門したとて元弟子を火縄銃に例えるのはどうかと思うが
YouTubeにupした映像で俺さん片手で組手をやっているのがある
片手で間に合う程度の実力=火縄銃そんなとこかな