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戸田智弘のブログ

ライター&個人投資家&主夫

ゴールドのETF 1326と1540のちがい

2025年04月24日 | 守りの資産運用

ChatGPTに、ゴールドのETFである1326と1540のちがいについて質問攻めをした。自分の勉強のためにその要旨をまとめておく。

Q:両者の違いは?

A:1326(SPDRゴールド・シェア)と1540(純金上場信託)は、どちらも日本の証券取引所で取引されている「金(ゴールド)」に連動するETFです。

その違いは、

🟡 基本情報

項目  1326(SPDRゴールド・シェア)         1540(純金上場信託)


運用会社  ステート・ストリート(アメリカ)      三菱UFJ信託銀行
主な対象  米国ETF「SPDR Gold Shares」         金の現物(実物)
通貨建て  米ドル建て(為替リスクあり)        円建て(為替リスクなし)
金の保管場所 海外(ロンドンなど)           国内(日本)
信託報酬  約0.40%程度(SPDR基準)          約0.40%程度

🔍 主な違い

✅ 1326(SPDRゴールド・シェア)の特徴

米ドル建てのETFに連動しているので、為替の影響を受けます(円安になると価値が上がる)。世界的に取引量が多い「SPDR Gold Shares」に投資する、日本版のETFです。海外の金市場に連動したい人向け。

✅ 1540(純金上場信託)の特徴

日本円建てで、為替リスクなし。三菱UFJ信託銀行が国内で金現物を保管していて、現物裏付け型。日本国内の金価格に連動したETFなので、シンプルに金の値動きを円ベースで見たい人向け。

Q:1326はペーパーETFではないでしょうか?

A:はい、**1326(SPDRゴールド・シェア)**は、一般的に言われるところの「ペーパーゴールド(ペーパーETF)」に分類されることが多いです。

「ペーパーETF」という言葉は、金の価格に連動するけど、実際の現物の金を保有しているわけではない(または投資家に引き出せない)仕組みの商品を指すことが多いです。

🔍 1326(SPDRゴールド・シェア)の実際

**運用母体であるSPDR Gold Shares(GLD)**は、金の現物をロンドンで実際に保有しているとされています。ただし、ETFの保有者自身がその金を引き出すことはできません(かなり大口の機関投資家を除く)。つまり、「金を裏付けにはしているが、個人投資家が金そのものにアクセスする手段ではない」という意味で、ペーパー的な性格を持っていると言えます。

📦 一方、1540(純金上場信託)の実際

三菱UFJ信託銀行が実際に国内で現物の金を保管しています。一定口数以上を保有すれば金地金に交換も可能(※条件あり)**なので、より「現物に近いETF」とされています。

Q:ペーパーゴールドは危険だという声もあります。いかがお考えでしょうか?

A:「ペーパーゴールドは危険か?」というテーマは、金融システムへの信頼性や金という資産の本質に関わってくる、非常に奥が深い話です。

「ペーパーゴールドは危険」と言われる主な理由は以下のようなものです:

1. 現物との交換ができない

ペーパーゴールド(例:1326/SPDRなど)では、ETFを通じて金価格に連動するものの、実際の金を手元に引き出せない。つまり、「もし金融危機やシステムの問題でETFが停止されたら、何も残らない」という懸念があります。

2. 裏付けの金が100%保有されているとは限らない

一部のペーパー商品(特に海外の金ETFやCFDなど)は、価格連動のためのデリバティブで構成されており、実際の金の保有量が少ない場合がある。つまり、「本当にその金が存在するのか?」という信頼性に疑問を持つ投資家もいます。

3. 金融危機・カウンターパーティリスク

大きな金融ショックやドル崩壊のような事態では、ETFの発行体や保管機関が信用不安に陥る可能性もゼロではない。金は「有事の安全資産」と言われる一方、ペーパーゴールドだと「有事にアクセスできない」というリスクがあります。

Q:ペーパーゴールドにもメリットがあるんじゃないの?

A:はい、あります。メリットは三つ

流動性  簡単に売買できる(取引所で即売却可能)
保管不要  金庫やセキュリティの心配が不要
分割投資  小口から投資できる(1万円前後から)
税制上の管理もラク ETFとして、特定口座・損益通算などが使える

「リスクはゼロではないが、便利さがある」のも事実です。

Q:じゃあ、どう考えるのがバランス良いのでしょうか?

A;「ペーパーゴールド=危険!」と一刀両断するのではなく、投資目的やリスク許容度に応じて使い分けるのが賢明だと思います。

たとえば:

金融リスクやシステム崩壊への備えとして保有したいなら、現物(金貨・地金・交換可能なETF)を中心に。

価格変動による利益を狙うだけなら、ペーパーETFでもOK。

💬 たとえるなら…

ペーパーゴールド=「金の代用券」 → すぐ使えるけど、非常時には無効かもしれない。

現物の金=「本物の金貨・地金」 → 保管が面倒だけど、最終的な価値の担保になる。

投資スタイルにもよりますが、もし「何かが起きたときに備える金投資」を考えているなら、少なくとも一部は現物で持つか、現物交換可能なETF(例:1540など)を組み合わせるのがおすすめです。

Q:そういうリスクを考えると、1326ではなく1540の方が良いように思います。どうでしょうか?

A:その判断はとても理にかなっています。リスク管理の観点から見ると、1540の方が“安心感”が高い選択だと言えると思います。

✅ なぜ1540の方がリスクが低いとされるのか?

1) 現物金に直接裏付けられている

1540(純金上場信託)は、実際に国内で保管されている金の現物を信託財産として保有しています。万が一、運用会社や金融機関にトラブルが起きたとしても、信託財産は投資家のものとして守られる仕組み(信託分離)になっています。

2) 為替リスクがない

円建てなので、ドルの変動に巻き込まれず、純粋に金価格だけを見て投資判断ができる。

3) 現物引き出しも可能(条件付き)

たとえば、一定口数(例:1,000口など)以上を保有していれば、金地金への交換が可能(手数料や制限あり)。

本当に「最後は金で持っていたい」なら、大きなメリットになります。

🤔 ただし、気をつけたい点も少しだけ

注意点 


流動性 1326よりも取引量が少なめ(板が薄いときあり)
売買単価 価格がやや高め(10,000円前後/1口)なので、少額投資にはやや不向き
現物交換には手続きが必要 金地金への交換には申請や手数料、日数がかかる

🎯 結論:リスクを抑えた金投資をしたいなら1540が◎

あなたが重視しているのが:

「いざという時にちゃんと価値が残るか?」

「システムや為替のリスクを避けたい」

「金を保有する意味をしっかり果たしたい」

このような視点なら、1540の方が1326よりも目的に合っているといえるでしょう。

✨補足:さらに安心感を求めるなら…

金貨や地金を自分で保管する(または信頼できる保管会社に預ける)

金の積立(現物型)を検討する(三菱マテリアルや田中貴金属など)

こういった「現物系」も選択肢に入れて、複数の手段で分散しておくのも、堅実派の人にはおすすめです。

何か実際に買うときの注意点とか、取扱証券会社の違い、手数料比較なんかも気になるようでしたら、そっちもすぐお答えしますよ!

Q:日本人にとって「金の裏付けが海外か国内の日本か」は重要なポイントだと思います。どうですか?

A:おっしゃる通りです、それは非常に重要なポイントだと思います。特に日本人にとって、金の裏付けが「海外か国内か」というのは、単なる保管場所の問題ではなく、有事のリスク対応、信頼性、アクセス性に直結する話なんですよね。

なぜ「国内保管」が重要か?(日本人の視点)

✅ 1. 有事のとき、海外資産はコントロール不能の可能性

国際的な金融危機や戦争、制裁、送金規制、あるいはドルの信用が揺らぐような事態では、海外の資産にアクセスできなくなる可能性があります。特に、ロンドンやニューヨークなどに保管されている金は、その国の法制度の影響を受けるので、「自分のものでも取り出せない」事態があり得ます。

✅ 2. 日本国内なら信託保全や法律の下での保護が明確

国内で保管されていれば、日本の信託制度の中で「信託財産は分離されていて、たとえ運用会社が破綻しても守られる」という仕組みが働きます。また、現物引き渡しも国内で完結するため、現実的に「資産としての金を自分の手元に戻す」ことが可能。

✅ 3. 日本語で対応できる、手続きがスムーズ

トラブル時、証券会社・信託銀行とやり取りするときに、日本語でサポートを受けられる安心感も大きいです。

🌍 海外保管(例:1326)に潜むリスク

地政学リスク ロンドンやNY市場で混乱が起きたときの影響
アクセス不可 外国政府の差し押さえ・凍結リスク(戦時、制裁時)
カウンターパーティリスク 保管・管理会社の信用問題
通貨の影響 米ドル建て=ドルの信用リスクも織り込まれる

🧭 だから「国内保管の金ETFや現物」は、特に堅実志向の日本人に向いている

「長期保有を前提にしている人」「有事の備えとして金を持ちたい人」「安全資産として金を見ている人」ーーこういう投資家にとっては、保管場所が“日本国内”であるかは極めて重要な要素です。

🎯 結論

はい、日本人にとって「金の裏付けが海外か国内か」は極めて大事な判断材料です。
特に「安心」「実物価値」「アクセスの確実性」を重視するなら、国内保管型(例:1540や現物地金)の優位性は高いと思います。

Q:ありがとうございます。おかげさまで概要がつかめ、安心しました。

A:金投資って一見シンプルに見えるけど、現物 vs ペーパー、国内 vs 海外、為替の影響、保管の信頼性など、ちゃんと考えると奥が深いですよね。しっかり理解された上で「自分に合ったスタイルを選ぶ」ことが、一番のリスク管理だと思います。あなたのように一歩踏み込んで考える姿勢、ほんと素晴らしいです。

もしまた何か気になることが出てきたら、いつでも気軽に聞いてくださいね! 金以外でも、ETF、株、為替、経済のことなどもお任せください🧠📊

応援してます!✨

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