goo blog サービス終了のお知らせ 

戸田智弘のブログ

ライター&個人投資家&主夫

携書『ものの見方が変わる 座右の寓話』が増刷(11刷り)されました

2025年04月30日 | 自著あれこれ

携書『ものの見方が変わる 座右の寓話』、2000部の増刷がかかりました。11刷りです。

もともと2017年発売の単行本を2022年に携書(新書)として出した--そういう流れです。まとめると、以下のようになります。

『ものの見方が変わる 座右の寓話』(単行本) 10刷り 73550部

『ものの見方が変わる 座右の寓話』(携書)  11刷り 55500部

併せると12万9050部となります。

 

コメント

『15歳の人生攻略本』の誤植を発見

2025年04月28日 | 自著あれこれ

妹の友人から『15歳の人生攻略本』の誤植を教えてもらいました。

==================

P209 岡本太郎の引用文の3行目

親の人生をなぜるだけ(誤)

親の人生をなぞるだけ(正)

=============

です。

 

言い訳を少々。「誤植ではないでしょうか」と言われて、すぐに本棚から『自分の中に毒を持て』(15年ぐらい前に購入。定価467円+税 何刷りかが本のどこにも書いていない・・・)を取り出して読んでみた。そうしたら、そこには「親の人生をなぜるだけ」と書いてあった。その頁をコピーしたものを出版社に送って、それをもとに編集者や校正者がチェックしているので、結果として本文の名言引用部分は「親の人生をなぜるだけ」となったのである。

どっちが正しいのか? 一般的な日本語表現としては「親の人生をなぞるだけ」の方が合っている。しかし、岡本太郎は敢えて「親の人生をなぜるだけ」としたのかもしれない。

ChatGPTに両者のニュアンスの違いを聞いてみた。

#########################
面白い質問ですね!それぞれの表現には微妙な違いがあって、意味も少し変わってきます。

### ① 「親の人生を**なぞる**だけ」

この場合の「なぞる」は、「なぞる=なにかをなぞるように、そっくりそのまま追いかける・真似る」という意味です。

#### 意味:

親の生き方や価値観、進んだ道などを自分も同じようにたどること。独自の道を選ばず、親と同じような人生を繰り返していることを表現しています。

#### 🔹ニュアンス:

ややネガティブな印象もあり、「自分の意思で生きていない」といった批判や諦めの感情が含まれることもあります。

### ② 「親の人生を**なぜる**だけ」

この「なぜる」は、「撫でる(なでる)」を砕けた言い方(口語)です。つまり、「軽く触れる・撫でまわす」といった意味。

#### 意味:

こちらは直訳すると「親の人生に軽く触れるだけ」となり、比喩的に解釈するなら「親の人生の表面だけを理解している」「深く踏み込まず、感覚的に触れる程度」といった意味合いになります。

#### 🔹ニュアンス:

- 誰かの人生や経験を、本質的には理解していない(触れているだけ)
- 感傷的に思い出しているが、それを本当に生きているわけではない

ちょっと詩的な言い回しにも感じられますね。

########################

この回答を読んで、前後の文章を分析してみるに、やっぱり「なぜる」ではおかしい、「なぞる」の方が正しいような気がする。

そんなこんなで、昨日、近くの本屋に並んでいる『自分の中に毒を持て』(44刷り 最新版)を発見、該当箇所を読んでみたところ、「親の人生をなぞるだけ」になっていました。

コメント

『15歳の人生攻略本』(幻冬舎)をどこの棚に並べるか?

2025年04月09日 | 自著あれこれ

ふつう本は、出版社 → 取り次ぎ → 書店という流れで本屋に届く。書店のスタッフさんが、取り次ぎから届いた、段ボール箱から『15歳の人生攻略本』(幻冬舎)を取り出し、「さてこの本はどこの棚に並べるのが一番良いだろうか」を考える。だが、『15歳の人生攻略本~大人になる前にしっておきたい80の名言』はどこに置くかが難しい。<15歳>に注目するか、<人生攻略本>に注目するか、<名言>に注目するか、<著書名(戸田)>によって異なってくる。

逆に言うと、この本を書店で探そうと思っても、すぐに見つけることは至難の業である。本を書いた本人だって、10分ぐらい書店の中をうろうろして、結局のところ見つからないので、検索して本の在処に出向くことがほとんどである。

●富山の紀伊國屋書店では「学習参考書」の「中学参考書」の棚にあった(2025/4)。これは<15歳>に注目した並べ方だ。

 

 

 

●名古屋の栄にあるジュンク堂書店では「古典に学ぶビジネス」に棚にあった(2025/2)。これは<名言>に注目した並べたかになる。

 

 

そのほか、三省堂名古屋書店では「自己啓発書のタ行」(タ行で始まる著者が書いた「自己啓発書」)ところにひっそりと棚差しされていた。

終わり

 

コメント

『15歳の人生攻略本』(幻冬舎)のはじめに

2025年01月31日 | 自著あれこれ

2025/1/30に幻冬舎から『15歳の人生攻略本』という本を出しました。中高生向けの自己啓発書です。

「はじめに」の文章を載せておきます。

:::::::::::::::::::::::::

 ゲームに攻略法があるように人生にも攻略法があります。そしてその攻略法を知っているか、知らないかはその後の人生に大きな違いを生み出します。

 近年、「人生というゲーム」のルールがどんどん変わってきています。かつての日本には「良い学校に入る→大きな会社に入る→その会社で定年まで働き続ける」とか、「そういう男性と結婚して専業主婦になる」という「標準コース」が存在していました。こういう「標準コース」に乗っかること、そしてそこから脱落しないことが人生の攻略法でした。しかし、こういう「標準コース」はすでに崩れてしまっています。人間の寿命が伸びていること、終身雇用制度(正社員を定年まで雇用し続ける制度)が崩壊しつつあること、科学技術の進展により従来のホワイトカラー職(会社での事務職や中間管理職)が急速に減少していること、価値観(人生で何を大事だと考えるか)が多様化していること――などがその理由です。「標準コース」が崩れてしまったのにそれに乗っかろうと努力してもうまくいきません。

 では「標準コース」が崩壊した後の人生攻略法はどんなものになるのでしょう? それは「自分に合ったコース」を探索していくことです。「自分に合ったコース」を選ぶとは「自分らしい生き方」を選ぶことです。「自分らしい生き方」を選ぶ時に最も重要な要素は「自分らしい働き方」を選ぶこと、「自分に合った職業」を選ぶことです。
私はこの本を一五歳の君に向けて書いています。詳しくは本文を読んでもらうとして、私がみんなに伝えたいことのエッセンスを三つだけ書いておきます。どれもこれも「標準コース」が崩壊した今、「自分らしい生き方」あるいは「自分らしい働き方」を探索していく際の基本的な心構えです。

  一つ目はわがままに生きようということです。わがままには「自分勝手、自己中心的」という意味(悪いわがまま)と「自分の思うとおり、自分の考えるとおりに」という意味(良いわがまま)があります。もちろんみんなで何かを決める時、公共の場で振る舞う時に悪いわがままは抑制するべきでしょう。しかし、自分の生き方や職業を決める時は良いわがままを貫くべきです。自分を押し殺して周りの人の言うとおりに生きる「いい子」、何も考えずに「標準コース」に乗っかろうとする「いい子」になる必要はありません。どういう道を選ぼうとも、生きていくのはけっこう大変です。わがままに生きても、「いい子」として生きても人生は大変だってことです。どっちにせよ大変なんだから、わがままに生きて大変な方が良いに決まっています。

 二つ目は学校の勉強はほどほどでいいから、自分が興味を持てることや好きなことに関する勉強を一生懸命にしようってことです。すべての科目で最高評価を取る必要はなくて、成績はでこぼこでかまわないと思います。ただし、勉強の総量を減らしてはいけません。私が言いたいのは「させられる」の勉強はほどほどにして、そこで浮いた時間を「してみよう」の勉強に振り向けましょうってことです。学習教材は世の中に溢れています。

 三つ目は一八歳以降の進路は柔軟に考えようということです。「もしもいま私が一五歳だったらどういう人生設計をするだろうか?」について空想をすることがたまにあります。その内容を以下に書いてみます。
 高校を卒業したらすぐに大学へ進学せず、複数の会社で2年間働きます。目的は自分のテーマを探すこと、仕事の現場を観察すること、お金を貯めることです。そして二〇歳で自分のテーマに合致した大学に進みます。4年で大学生活を終えるのはもったいないので、途中で休学して一年間海外留学します。結局のところ三年遅れの二五歳で大学を卒業して就職することになります。社会人になった後は、数年おきに会社を変わって三五歳までに自分に適した職業を見つけます。この間に大学院で勉強するかもしれません。どちらにせよ、三五歳をめどに自分に向いている職業、自分に向いている働き方(会社員? 起業家? フリーランス?)、自分が生活していく国や地域などについてじっくりと考え、八五歳まで活き活きと働き続けられそうな道を見つけます。

 以上の三つに共通するのは世間の常識や当たり前を疑ってみること、見直してみることです。そうすることで、より柔軟な生き方、自分に正直に生き方ができるはずです。

 この本の中には「そもそも論」がたくさん出てきます。「そもそも論」とは根本的な問いや基本的な問いに立ち返り、それについて深く考えて結論を導き出すことです。「そもそも論」をおおよそ理解した上で「人生の攻略法」を考えてみてください。その方が、表面的ではなく根本的な人生攻略法、一時しのぎではなく恒久的(長期間にわたって有効な)な人生攻略法になるはずです。
 本の中にはかなり難しいことも書いてあるので、文章を読んでもよく分からない頁があるかもしれません。でも、気にする必要はありません。自分にとって少しだけ難しい本が自分にとっての良い本なのです。自分の未来を変えられるのは自分だけです。できるだけ嫌なこと、辛いことはしたくないと思いつつも、幸せな人生、面白い人生、自分らしい人生、有意義な人生を送りたい――そう思っている人たちに本書が少しでも役に立てば幸いです。

コメント

『新! 働く理由~111の名言に学ぶシゴト論。』と『働く理由~99の名言に学ぶシゴト論。』の違い

2019年04月07日 | 自著あれこれ

『働く理由~99の名言に学ぶシゴト論。』を既に読んでいる人が、『新! 働く理由~111の名言に学ぶシゴト論。』を読もうかどうか、あるいは買おうかどうかを迷ったときの参考にしてもらおうってことで、『働く理由~99の名言に学ぶシゴト論。』(以下『99』と略す)と『新! 働く理由~111の名言に学ぶシゴト論。』(以下『111』と略す)の違いというか、進化の有り様をまとめた。

 

 

名言+解説という形式は同じです。また、装丁のデザイナーは寄藤文平さんで同じです。

では、何が違うのかについて、以下のような感じです。

●出版に至る経緯

2007年に出した『働く理由~99の名言に学ぶシゴト論。』はおかげさまで22刷り、一六万部を突破した。一年目にものすごく売れただけでなく、その後もじわじわとロングテールで売れ続けて今に至っている。おまけに、2017年に出した『ものの見方が変わる 座右の寓話』もよく売れた。

そこで、「2007年から12年が経過したことだし、最近の動きを取り混ぜながら『99』の改訂版を出しませんか」という話を出版社からもらった。

原稿を書き始める前は、99の名言のうちの20か30ぐらいを入れ替えつつ、「働くこと」に関する最近の動きを取り混ぜて、4ヶ月ぐらいで書いてしまおうと思っていた。

ところが---、である。

この12年間に起きた出来事を拾ってみると、過労死、ブラック企業、格差社会、人生100年時代、副業・兼業の解禁、人手不足と転職の増加、ホモ・デウス(神のヒト)へのアップグレード、GAFAの躍進などなど、いろいろあることに今さらながら気がついた。

また、書棚にある「働くこと」に関する本を読み返しつつ、論文なんかも新しく読んでみたりしながら、最近のベストセラーである『ワークシフト』や『転職の思考法』、『働き方の哲学』なんかを読んでみると、いろいろと新しい発見があって、考えることやまとめるべきことが多く出てきた。

その上であらためて『99』を読んでみると、気に入らないところというか、直したいところというか、疑問点があれこれ出てきた。

それで、どの名言を残してどの名言を入れ替えるかを考えつつ、以前の文章を書き直したり、新しく文書を書き始める作業に取りかかった。結果として、大幅な加筆と訂正ということになり、9ヶ月ぐらいの時間がかかってしまった。

●名言の数

『働く理由』(2007年)で取り上げた名言は99です。このうちの41が生き残り、あらたに70の名言が加わって、名言の数は111になった。

ただし、生き残った名言も、そのままの名言もありますが、前後の文章を補って前のよりも長くなった名言もあります。たとえば、宇野千代の名言(『111』ではNo.40)です。

『99』では

厭々する労働はかえって人を老衰に導くが、 自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする。

でした。

『111』では

「若さ」を保つ方法の重要なものとしては、私の考えでは、 一に精神的にも肉体的にも自ら進んで労働すること、 二に出来るだけ学問芸術の世界に遊ぶこと、この平凡な二箇条を挙げたい。 厭厭する労働はかえって人を老衰に導くが、 自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする。 学問芸術は人に愛と美と真を指示して、人の労働に正しい目標と、 それ自らの内に満足する享楽を与える

となってます。

 No.66のモーパッサンも同じように、名言の文章量が増えています。こういうのがけっこうあります。

●ページ数

『99』は236頁、『111』は318頁というように大幅に増えてます。これでも、削りに削ってここまで何とか減らしました。

●アランとラッセル

三大幸福論と言えば、アラン、ラッセル、ヒルティです。

『99』を書いた時点(2007年)ではアランが私のお気に入りでしたが、『111』を書いた時点(2019年)ではラッセルが私のお気に入りになりました。『111』では数回、ラッセルの幸福論の中味が登場します。

●微妙なニュアンスの違い

『99』でも『111』でも「石の上にも三年」ということわざを引用しています。しかし、この言葉を引用した後に、何をどのように書いていくかが微妙に変化をしている。

なぜ変わったか? 2007年時点(『99』)と2019年時点(『111』)では時代状況が異なっているからで、2019年時点の特徴として

一つは、売り手市場や景気がよいというということもあり、転職が当たり前になったこと。定年まで一つの会社で勤め上げようと考えている新入社員は少なくなった。副業や兼業も原則OKの時代になりつつある。

もう一つは、人生100年時代というフレーズに象徴されるように、80歳ぐらいまでいかに社会と関わりを持ちつつ働き続けるのかという問題意識を多くの人が持つようになったことだ。同じ企業の同じ職種で20歳から80歳まで勤め上げることは想像しづらい。

二つの状況の変化によって、『99』ではどちらかというと「安易に会社を辞めてはだめだよ」的な書き方が主だったように思うのだが、『111』では「安易に一つの会社、一つの職業に安住していてはだめだよ」的な書き方が色濃くなっているように感じる。まあ、ケースバイケースなのだが・・・・・・。

コメント

『座右の寓話』 9刷り 6万部突破

2019年04月04日 | 自著あれこれ

『座右の寓話』が4月4日、9刷り、6万部を突破しました。

 

コメント

寓話ベスト3

2018年06月10日 | 自著あれこれ

『座右の寓話』は売れ行き好調、5万部を突破しました。

寓話ベスト3をまとめてみました。

●ディスカバー21の営業部の人が選んだ寓話ベスト3

1 北風と太陽②
2 四人の妻
3 生クリームに落ちたカエル

●私の妹(50代 女性)が選んだ寓話ベスト3

1 オアシスの老人
2 大きな岩と小さな岩
3 地獄

●私の友人(50代 男性)が選んだ寓話ベスト3

1 北風と太陽 ①と②
2 天国と地獄の長い箸
3 二人の禅僧

●「この手の本を作るならば、必ずや入れなくてはいけない」と私が思った寓話ベスト4

1 六人の盲人と象
2 三人のレンガ職人
3 天国と地獄の長い箸
4 人間万事塞翁が馬

●「2人(2匹)のパターンがよく知られているんだけど、実は3人のパターンもあるんだよ。小学生には2人パターンでいいかもしれないけど、中学生以上になると3人のパターンのほうがいいんじゃないか」という寓話ベスト2

1 靴のセールスマン
2 生クリーム落ちたカエル

●77の寓話の中に登場する動物ベスト3

1 カエル(4回)
2 馬(3回)
3 キツネ(2回)
  クマ(2回)
  ロバ(2回)
  象(2回)
  ラクダ(2回)
  アリ(2回)

セミ、雁、カバ、ひばり、カマス、トンボ(ヤゴ)、ヒトデ、サソリ、サル、ヤマアラシ、鳥、亀、は一回ずつ。こうして数えてみると、ものすごくたくさんの動物が登場していることに驚く。寓話なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけどね。

コメント

『ものの見方が変わる 座右の寓話』というタイトルについて

2017年12月13日 | 自著あれこれ

本のタイトルについて書きます。ほとんどの場合、タイトルは著者ではなく、出版社が決めます。あまり知られていない事実かもしれません。ただし、五木寛之と村上春樹は自分でタイトルを決められると思います・・・たぶん・・・。

それはさておき、検索してみたら、

本のタイトル(書名)は誰が決めるか?実態調査

http://www.1book.co.jp/003920.html

というのがありました。この調査からも明らかなように、商業出版のタイトルは、出版社の編集部と営業が会議で「どういうタイトルにしたら、目立つか、売れるか」を考え抜いて決めるということです。

ただ、本の企画書を提案するとき、原稿を渡すときに、タイトル案を著者から示すことはします。私が企画書に書いたのは

書名が『人生の教訓~99の物語から学ぶ<知恵と力>』で、帯のイメージが「古今東西の寓話や譬え話、道話。それは時間と空間を越え、今を生きる私たちに贈られる知恵と力。物語<外見>+教訓や真理<中身>」でした。

完成原稿を渡したときにタイトル案として示したのは、

『寓話のちから~88の物語のたくさんの教訓』

『大人の寓話~88の物語とたくさんの教訓』

でした。寓話の数に関しては、最初は99で考え、途中で88になり、最終的に77に落ち着いた。

それはさておき、結果として、出版社の方で『ものの見方が変わる 座右の寓話』に決まりました。最初にこのタイトルを聞いたときに、収まりの悪さというか、違和感を覚えました。座右とくれば銘だろう、というようにです。しかし、アマゾンで検索してみると『座右の***』という本がけっこう出ています。『座右のゲーテ』『座右のニーチェ』『座右の古典』『座右の秀雄』(←小林秀雄のこと)『座右の山本夏彦』などなど。そう考えると、なかなかよいタイトルに思えてきました。そして、時間が経過するにつれて、なじんでくるから不思議です。若干の違和感が、新しさの証拠であり、人の記憶に残りやすいのかなあ。気に入ってます。

2007年に出した『働く理由』(ディスカヴァー21)について思い起こしてみると、やっぱり『働く理由』というタイトルは最初に聞いたときになんかおかしな気がしました。少なくとも、私が文章を空くときには「働く理由」という続け方はしなかった。書くとしたら「働く意味」かなあ。私がこの本を出す少し前に『働く意味』(小島貴子著)という新書が出ていたと言うこともあるかもしれない。「働く意味」では当たり前すぎたのかもしれない。しかし、本が出版されて市場に出回ると、だんだんとこの言葉が定着していった。売れたこともあるでしょう。その後、このタイトルを真似たような本がけっこう出ました。

ちなみに、企画書段階で私が示したのは、『適職を見つける50の言葉』でした。冴えないタイトル・・・これでは売れなかったでしょう。

本のタイトルで思い出すのは、私が最初に出した『老後をアジア・リゾートで暮らす』(双葉社、2007年)のことです(あれから、20年---)。

最初に私が示したのは『アジアで暮らす』というシンプルなタイトルでした。編集部の方で「これではあまりにも漠然としすぎている」ということで『老後をアジアで暮らす』というタイトルにしようということでまとまったそうです。しかし、最後に営業部の方で「アジアはイメージが悪い。危険、汚い、こわい・・・。アジアではなく、アジアリゾートにすれば華やかになって、危険、汚い、恐いというイメージが消えるだろう」(20年前の時代ですから、アジアのイメージは今とは異なります)ということで『老後をアジア・リゾートで暮らす』に決まりました。編集者から「こういうタイトルに決まったからね!」と言われたとき、「本の中で紹介した16人のうち、いわゆるリゾート地で暮らしているのは二、三人で、あとの人はリゾートではない、普通の住宅地に住んでいるんだけど・・・。まあ、しょうがないか・・・」と思ったのでした。

 

コメント

まもなく新刊(『ものの見方が変わる 座右の寓話』)が出ます!

2017年12月11日 | 自著あれこれ

12月14日に新刊が出ます。タイトルは『ものの見方が変わる 座右の寓話』、出版社は『働く理由』『続・働く理由』『学び続ける理由』と同じく、ディスカヴァー21さんです。

アマゾンにはもう出てます。

https://tinyurl.com/ybm5hxtj

以下のような内容です。アマゾンからの添付になります。

==================================

古今東西語り継がれてきた迷ったときのヒントが見つかる。
イソップ物語から中国古典まで仕事に人生に効く“深イイ話”77

寓話は人生の教訓や真理を伝えてくれるツールです。 教訓や真理は一見抽象的で分かりにくいものですが、物語のかたちをとることで自然とその教えを受け入れることができます。

 本書はおなじみのイソップ寓話から世界の民話、古典、逸話など古今東西語り継がれてきた77の寓話を集め、その解説を載せました。 解説には一般的に語られる解釈に加え、通説とは異なる視点や現代的に見直した解釈など多面的に物事をとらえられるようにしました。

 本書は自らの仕事や人生についての考えを深めるのにはもちろん、スピーチやプレゼンなどの話の材料としても使えます。 そのために、すべての寓話は長くとも2分以内で話せるようにまとめ、表現も聞いて分かるように改めました。 朝礼やブログなどで話のネタに困っている方のネタ帳としても活用できるでしょう。

77の寓話はそれぞれ15の章に分類されています。
きっと今の悩みや現状に合った寓話が見つかるはずです。

 第1章 視点と視野と視座 
 第2章 幅広い認識としなやかな思考
 第3章 思慮深さと正しい判断
 第4章 聡明さと創造的な仕事
 第5章 強い組織の精神
 第6章 働く姿勢と働く意味
 第7章 正義の心と共同体
 第8章 科学技術と社会の関わり
第9章 人生の道理と「有り難う」
 第10章 欲望との付き合い方
 第11章 学びの心得と学ぶ理由
 第12章 挑戦と持続可能性
 第13章 自分の物語の描き方
 第14章 生と死のつながり
第15章 どんなときでも「ものは考えよう」

 本書を通じて寓話の面白さを味わうとともに、仕事や人生などのさまざまなものの見方を身につけましょう。

===================================

三年ぶりぐらいの本になる。たくさん売れると良いのだが・・・。

 

コメント