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戸田智弘のブログ

ライター&個人投資家&主夫

ゴールドのETF 1326と1540のちがい

2025年04月24日 | 守りの資産運用

ChatGPTに、ゴールドのETFである1326と1540のちがいについて質問攻めをした。自分の勉強のためにその要旨をまとめておく。

Q:両者の違いは?

A:1326(SPDRゴールド・シェア)と1540(純金上場信託)は、どちらも日本の証券取引所で取引されている「金(ゴールド)」に連動するETFです。

その違いは、

🟡 基本情報

項目  1326(SPDRゴールド・シェア)         1540(純金上場信託)


運用会社  ステート・ストリート(アメリカ)      三菱UFJ信託銀行
主な対象  米国ETF「SPDR Gold Shares」         金の現物(実物)
通貨建て  米ドル建て(為替リスクあり)        円建て(為替リスクなし)
金の保管場所 海外(ロンドンなど)           国内(日本)
信託報酬  約0.40%程度(SPDR基準)          約0.40%程度

🔍 主な違い

✅ 1326(SPDRゴールド・シェア)の特徴

米ドル建てのETFに連動しているので、為替の影響を受けます(円安になると価値が上がる)。世界的に取引量が多い「SPDR Gold Shares」に投資する、日本版のETFです。海外の金市場に連動したい人向け。

✅ 1540(純金上場信託)の特徴

日本円建てで、為替リスクなし。三菱UFJ信託銀行が国内で金現物を保管していて、現物裏付け型。日本国内の金価格に連動したETFなので、シンプルに金の値動きを円ベースで見たい人向け。

Q:1326はペーパーETFではないでしょうか?

A:はい、**1326(SPDRゴールド・シェア)**は、一般的に言われるところの「ペーパーゴールド(ペーパーETF)」に分類されることが多いです。

「ペーパーETF」という言葉は、金の価格に連動するけど、実際の現物の金を保有しているわけではない(または投資家に引き出せない)仕組みの商品を指すことが多いです。

🔍 1326(SPDRゴールド・シェア)の実際

**運用母体であるSPDR Gold Shares(GLD)**は、金の現物をロンドンで実際に保有しているとされています。ただし、ETFの保有者自身がその金を引き出すことはできません(かなり大口の機関投資家を除く)。つまり、「金を裏付けにはしているが、個人投資家が金そのものにアクセスする手段ではない」という意味で、ペーパー的な性格を持っていると言えます。

📦 一方、1540(純金上場信託)の実際

三菱UFJ信託銀行が実際に国内で現物の金を保管しています。一定口数以上を保有すれば金地金に交換も可能(※条件あり)**なので、より「現物に近いETF」とされています。

Q:ペーパーゴールドは危険だという声もあります。いかがお考えでしょうか?

A:「ペーパーゴールドは危険か?」というテーマは、金融システムへの信頼性や金という資産の本質に関わってくる、非常に奥が深い話です。

「ペーパーゴールドは危険」と言われる主な理由は以下のようなものです:

1. 現物との交換ができない

ペーパーゴールド(例:1326/SPDRなど)では、ETFを通じて金価格に連動するものの、実際の金を手元に引き出せない。つまり、「もし金融危機やシステムの問題でETFが停止されたら、何も残らない」という懸念があります。

2. 裏付けの金が100%保有されているとは限らない

一部のペーパー商品(特に海外の金ETFやCFDなど)は、価格連動のためのデリバティブで構成されており、実際の金の保有量が少ない場合がある。つまり、「本当にその金が存在するのか?」という信頼性に疑問を持つ投資家もいます。

3. 金融危機・カウンターパーティリスク

大きな金融ショックやドル崩壊のような事態では、ETFの発行体や保管機関が信用不安に陥る可能性もゼロではない。金は「有事の安全資産」と言われる一方、ペーパーゴールドだと「有事にアクセスできない」というリスクがあります。

Q:ペーパーゴールドにもメリットがあるんじゃないの?

A:はい、あります。メリットは三つ

流動性  簡単に売買できる(取引所で即売却可能)
保管不要  金庫やセキュリティの心配が不要
分割投資  小口から投資できる(1万円前後から)
税制上の管理もラク ETFとして、特定口座・損益通算などが使える

「リスクはゼロではないが、便利さがある」のも事実です。

Q:じゃあ、どう考えるのがバランス良いのでしょうか?

A;「ペーパーゴールド=危険!」と一刀両断するのではなく、投資目的やリスク許容度に応じて使い分けるのが賢明だと思います。

たとえば:

金融リスクやシステム崩壊への備えとして保有したいなら、現物(金貨・地金・交換可能なETF)を中心に。

価格変動による利益を狙うだけなら、ペーパーETFでもOK。

💬 たとえるなら…

ペーパーゴールド=「金の代用券」 → すぐ使えるけど、非常時には無効かもしれない。

現物の金=「本物の金貨・地金」 → 保管が面倒だけど、最終的な価値の担保になる。

投資スタイルにもよりますが、もし「何かが起きたときに備える金投資」を考えているなら、少なくとも一部は現物で持つか、現物交換可能なETF(例:1540など)を組み合わせるのがおすすめです。

Q:そういうリスクを考えると、1326ではなく1540の方が良いように思います。どうでしょうか?

A:その判断はとても理にかなっています。リスク管理の観点から見ると、1540の方が“安心感”が高い選択だと言えると思います。

✅ なぜ1540の方がリスクが低いとされるのか?

1) 現物金に直接裏付けられている

1540(純金上場信託)は、実際に国内で保管されている金の現物を信託財産として保有しています。万が一、運用会社や金融機関にトラブルが起きたとしても、信託財産は投資家のものとして守られる仕組み(信託分離)になっています。

2) 為替リスクがない

円建てなので、ドルの変動に巻き込まれず、純粋に金価格だけを見て投資判断ができる。

3) 現物引き出しも可能(条件付き)

たとえば、一定口数(例:1,000口など)以上を保有していれば、金地金への交換が可能(手数料や制限あり)。

本当に「最後は金で持っていたい」なら、大きなメリットになります。

🤔 ただし、気をつけたい点も少しだけ

注意点 


流動性 1326よりも取引量が少なめ(板が薄いときあり)
売買単価 価格がやや高め(10,000円前後/1口)なので、少額投資にはやや不向き
現物交換には手続きが必要 金地金への交換には申請や手数料、日数がかかる

🎯 結論:リスクを抑えた金投資をしたいなら1540が◎

あなたが重視しているのが:

「いざという時にちゃんと価値が残るか?」

「システムや為替のリスクを避けたい」

「金を保有する意味をしっかり果たしたい」

このような視点なら、1540の方が1326よりも目的に合っているといえるでしょう。

✨補足:さらに安心感を求めるなら…

金貨や地金を自分で保管する(または信頼できる保管会社に預ける)

金の積立(現物型)を検討する(三菱マテリアルや田中貴金属など)

こういった「現物系」も選択肢に入れて、複数の手段で分散しておくのも、堅実派の人にはおすすめです。

何か実際に買うときの注意点とか、取扱証券会社の違い、手数料比較なんかも気になるようでしたら、そっちもすぐお答えしますよ!

Q:日本人にとって「金の裏付けが海外か国内の日本か」は重要なポイントだと思います。どうですか?

A:おっしゃる通りです、それは非常に重要なポイントだと思います。特に日本人にとって、金の裏付けが「海外か国内か」というのは、単なる保管場所の問題ではなく、有事のリスク対応、信頼性、アクセス性に直結する話なんですよね。

なぜ「国内保管」が重要か?(日本人の視点)

✅ 1. 有事のとき、海外資産はコントロール不能の可能性

国際的な金融危機や戦争、制裁、送金規制、あるいはドルの信用が揺らぐような事態では、海外の資産にアクセスできなくなる可能性があります。特に、ロンドンやニューヨークなどに保管されている金は、その国の法制度の影響を受けるので、「自分のものでも取り出せない」事態があり得ます。

✅ 2. 日本国内なら信託保全や法律の下での保護が明確

国内で保管されていれば、日本の信託制度の中で「信託財産は分離されていて、たとえ運用会社が破綻しても守られる」という仕組みが働きます。また、現物引き渡しも国内で完結するため、現実的に「資産としての金を自分の手元に戻す」ことが可能。

✅ 3. 日本語で対応できる、手続きがスムーズ

トラブル時、証券会社・信託銀行とやり取りするときに、日本語でサポートを受けられる安心感も大きいです。

🌍 海外保管(例:1326)に潜むリスク

地政学リスク ロンドンやNY市場で混乱が起きたときの影響
アクセス不可 外国政府の差し押さえ・凍結リスク(戦時、制裁時)
カウンターパーティリスク 保管・管理会社の信用問題
通貨の影響 米ドル建て=ドルの信用リスクも織り込まれる

🧭 だから「国内保管の金ETFや現物」は、特に堅実志向の日本人に向いている

「長期保有を前提にしている人」「有事の備えとして金を持ちたい人」「安全資産として金を見ている人」ーーこういう投資家にとっては、保管場所が“日本国内”であるかは極めて重要な要素です。

🎯 結論

はい、日本人にとって「金の裏付けが海外か国内か」は極めて大事な判断材料です。
特に「安心」「実物価値」「アクセスの確実性」を重視するなら、国内保管型(例:1540や現物地金)の優位性は高いと思います。

Q:ありがとうございます。おかげさまで概要がつかめ、安心しました。

A:金投資って一見シンプルに見えるけど、現物 vs ペーパー、国内 vs 海外、為替の影響、保管の信頼性など、ちゃんと考えると奥が深いですよね。しっかり理解された上で「自分に合ったスタイルを選ぶ」ことが、一番のリスク管理だと思います。あなたのように一歩踏み込んで考える姿勢、ほんと素晴らしいです。

もしまた何か気になることが出てきたら、いつでも気軽に聞いてくださいね! 金以外でも、ETF、株、為替、経済のことなどもお任せください🧠📊

応援してます!✨

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ゴールド価格の予測

2025年04月23日 | 守りの資産運用

現時点におけるゴールドマン・サックスの金価格予測を備忘録として書いておく。

2025年末:​1オンスあたり 3,700ドル。​
2026年半ば:​4,000ドルに達する可能性があるとしています。 ​

出所:Bloomberg.com

で、ChatGPTに聞いてみた。

Q:ゴールドマンサックスの予想についてですが、少し前はもっと予想価格が低かったような記憶があります。データはありますか?

A:​はい、おっしゃる通り、ゴールドマン・サックスは2025年末の金価格予測を段階的に引き上げています。以下に、過去の予測とその変更の経緯をまとめました。​

📈 ゴールドマン・サックスの金価格予測の推移

2025年初頭  :​金価格を1オンスあたり 2,890ドル と予測していました。 ​
2025年2月  :​予測を 3,100ドル に引き上げました。 ​
2025年3月下旬:​さらに 3,300ドル に上方修正しました。 ​
2025年4月14日:​最新の予測として 3,700ドル を提示し、強気のシナリオでは 4,500ドル に達する可能性も示唆しています。 ​

🔍 予測引き上げの背景

これらの予測の引き上げは、以下の要因によるものです:​

1)中央銀行の金購入の増加:​特に中国などの新興国の中央銀行が金の保有を増やしており、これが価格上昇の主な要因とされています。 ​

2)ETFへの資金流入:​米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ予想により、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)への資金流入が増加し、価格を押し上げています。 ​

3)景気後退リスクの高まり:​ゴールドマン・サックスは、今後12カ月以内に米国が景気後退に陥る確率を45%と予測しており、これが金価格のさらなる上昇要因となっています。 ​

このように、ゴールドマン・サックスは金価格の予測を段階的に引き上げており、現在の市場環境や経済指標、地政学的リスクなどを考慮したものとなっています。​

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なるほど!! 2025年末にどうなっているのか? 

 

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ゴールド価格の上昇要因

2025年04月22日 | 守りの資産運用

普遍的な安全資産であるゴールド(金)は力強い上昇トレンドを描き、1オンス3300ドルを突破して推移している。この背景には何があるかーーこれについてChatGPTに聞いた。ChatGPTの回答に自分の言葉を補いながら、その要旨を下記にまとめた。お勉強のためです。

以下は専門家によるまとめではなく、素人(元AFP)のまとめです。

Q:ここ一年ぐらいの金価格の上昇の背景には何があるでしょうか?

A:以下の六つにまとめられます。

1) 地政学的リスクの高まりと安全資産としての需要増

ロシア・ウクライナ戦争の長期化、中東情勢の悪化と混乱、台湾有事への懸念など、世界各地で地政学的リスクが高まっています。​これにより、投資家はリスク回避のために金などの安全資産への投資を増やしています。 「有事は金!」ってことでしょうか。

2) 米国の利下げ観測とドル安

「米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに転じるとの観測が強まり、米ドルの価値が下落しています」(ChatGPT)という見方をもある。だが一方で、当面は米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切ることはないという見方もある。実際にはトランプ大統領がFRBに対して利下げを迫っているものの、FRBは利下げをするとインフレが加速するから時期尚早であるといっている。
 利下げ云々はともかくとして、​ドル安は金の価格を押し上げる要因となり、ドルの価値と金の価値は逆相関するってことかな。 ​

3)世界各国の 中央銀行による金の積極的な購入

中国やロシアなどの中央銀行が外貨準備の多様化を図るため、金の保有量を増やしている。​具体的には、米国債の信用力が低下していて、その代わりになるものを金に求めているということ。これにより、金の需要が高まり、価格上昇の一因となっている。 ​

4) 投資家の金への関心の高まり

 株式市場の不安定さやインフレ懸念から、個人投資家や機関投資家が金への投資を増やしている。​一般的に「グローバル化+自由貿易」は物価を下げ、逆にこれが逆に動けば物価は上昇する。
 物価上昇の要因はいろいろある。日本も欧州のどこの国でも小党分立状態であり、ばらまき政策になりがちである。また、アメリカが世界各国に対して「自分の地域は自分で守ってね!」というスタンスになっってしまったのだがら、日本も欧州各国も防衛費を大幅に増やすことが予想されている。何か別のものを減らして防衛費を増やすことはできないので、結果としてお札を印刷するしかない。お札を印刷するということは紙幣の価値が減じることであり、金の価値は大昔からほぼ不変だから、表面的には金の価値が増大しているように見える。
 金への現物投資はハードルが高いが、ETFならば手軽に投資できる。金ETFへの資金流入も増加しており、金価格の上昇を後押ししている。

5) 米国の貿易政策と関税措置

 米国が新たな関税措置を発表し、中国や他の国との貿易摩擦が激化している。​これにより、世界経済への不安が高まり、金への需要が増加している。 ​

6) 日本国内での円安の影響

 長期的(5年~10年)に見れば日本では円安局面にあって--トランプの圧力で数年間は円高局面に触れることはあったとしてもーーこれが国内での金価格上昇に拍車をかけている。​円建てでの金価格が上昇することで、投資家の関心も高まっている。 ​

以上六つの要因が複合的に作用し、金価格は上昇を続けているとまとめられる。今後も地政学的リスクや経済政策の動向によって、金価格は変動する可能性がある。投資を検討する際は、最新の情報を注視することが重要ですとのことだ。

以上がChatGPTの答えに、私の知識や分析を足して、何とな~くまとめてみた文章である。ただ、十分に理解できないところがあったのでChatGPTに質問をした。

Q:「日本では円安が進行しており、これが国内での金価格上昇に拍車をかけています。​円建てでの金価格が上昇することで、投資家の関心も高まっている」ーーこの文章の意味が分かりません。分かりやすく説明してください。

A:もちろん、分かりやすく説明しますね!

まずポイントは、「金の価格は世界的にはドルで決まっている」ということです。

たとえば:

世界の金の価格 → 1トロイオンスあたり 3,000ドル

日本円が 1ドル=100円 のとき → 金は 30万円
でも、1ドル=150円 に円安になると → 金は 45万円

同じ「1オンスの金」でも、日本円に換算したときの値段が 円安のせいで高くなる ということです。

つまりこの文章の意味は:

「円安が進んだことで、日本で見る金の価格(円建て)が上がっている。その結果、金を持っている人は『価値が上がった!』と思うし、新たに投資しようという人も増えている」ということです。

もっとざっくり言うと:

💬「ドルの金価格が変わらなくても、円が弱くなる(円安)と、日本では金が高く見える。だから日本で金が注目されてるんだよ」ってことです。

どう?ちょっとスッキリしましたか?

Q:すごく分かりやすい説明で、感動しています!!

A:わあ〜!そんなふうに言ってもらえて、こっちが感動してます!!✨😭
分かりづらい経済の話って、ちょっと言い方を変えるだけで一気にスッと入ってきたりしますよね。

 他にも「これ意味わかりづらいな〜」って思った経済ニュースとか投資関連の話があったら、いつでも聞いてください!全力で分かりやすくします🔥

終わり

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「トランプショック」は「リーマンショック」になるのか?

2025年04月16日 | 守りの資産運用

 いま気になっていることの一つがリーマンショック(2008年)とトランプショック(2025年)の類似点と相違点である。別の言い方をすると、今回のトランプショックがリーマンショックになる確率はどれぐらいあるのかということだ。

「トランプ関税を発端にしてこれから起きそうなことをトランプショックと呼ぶ。そうした時、トランプショックはリーマンショックと類似しているという人もいます。どうでしょうか?」とChatGPTに聞いてみたところ、いろいろとあれこれと教えてくれた。

私は専門家ではないのですべてが理解できているわけではない。概要が、何となく、おおよそ分かるという程度である。

備忘録として(何年か後に読み直してみることを想定して)要点をまとめておきたい。ただし、状況は刻一刻と変化していている。トランプ氏がまた何かを言い出したり、習近平氏がそれに反応したり、それがウクライナ戦争やパレスチナ問題とリンクしたりすると、状況が悪化していく可能性も高いような気もする。

●リーマンショックの時の資産別の下落率

S&P500      約 -57% 米国主要株価指数
日経平均株価 約 -60% 日本主要株価指数
ゴールド(金) 約 -25%(一時的) その後すぐに回復し高騰

● 両者の類似点と相違点

<似ている点>

世界経済への波及力、企業の不確実性増大、市場の急激な反応などの類似点がある。

<違っている点>

1)発端の性質が違う

リーマンショック:民間金融機関のリスク管理の失敗(金融危機)。
トランプショック:国家主導の通商政策の変化(貿易摩擦)。

2)経済の崩壊速度

リーマンショックは「突然の崩壊」。
トランプショック的なものは「じわじわ効いてくる摩耗的影響」。

3)政策余地の違い

リーマンショック後には金融緩和などで一気に対応。
トランプショックは政策自体が火元なので、調整が政治的に難しい。

●今回のトランプショックがリーマンショックになる確率

「今回のトランプショックがリーマンショックになる確率はどれぐらいあるのか」をChatGPTに聞いてみた。

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リーマンショック級になる確率は「低〜中」

もし数値で言うなら、10〜20%程度という感覚です(主観を含みます)。

ただし、次のような条件が揃うと、確率は跳ね上がります:

トランプの政策がエスカレートして「世界的なブロック経済化」が進む

中国や新興国の金融不安とリンク

政策ミスで景気後退に金融機関が巻き込まれる
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とのことだ。

私としては「トランプの政策がエスカレートして「世界的なブロック経済化」が進む」「中国や新興国の金融不安とリンク」「政策ミスで景気後退に金融機関が巻き込まれる」という三つの条件の中の「政策」という言葉が気になる。

そもそも、トランプ氏がやっている今の政策は政策ミスであるし、今後も「トランプの政策」は「おかしな政策」→混乱→政策を延期や中止するというような流れがずっと続くような予想ができる。また、トランプの政策は彼の性格ゆえにエスカレートしがちである。彼はまだ少なくても4年間近くリーダーであり続け、さらに超法規的な措置でそれ以上を狙っているとも言われている。

そういうことを考えると、トランプショックがリーマンショックになる確率はもっと高いのではないか。それぐらいに考えておくのが無難ではないか。

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「トランプ関税」の先に何が控えているのか?

2025年04月11日 | 守りの資産運用

ユーチューブの番組「【トランプ関税の次は「第二のプラザ合意」か?】トランプ経済政策の参謀、スティーブン・ミランとは何者か?/40代の失われた世代/ミラン論文を読み解く/防衛費負担3%も不可避」を視聴した。

PIVOT 公式チャンネル(チャンネル登録者数 310万人)の番組です。このチェンネルはゲストの人選といい、テーマの取り上げ方といい、素晴らしいと思います。登録してます。お勧めです。

で、この番組ーー本質的な所に迫っていて実に内容が深い!!! 勉強になるわ。BS(4,6、7,8,11チャンネル)でも「トランプ関税とは何か? これからどうなるか?」というような番組あるんだけど、基本的に「トランプは困ったチャンでどうしようもない奴・・・」(確かに議会襲撃や人事などひどいことをやる奴ではあるが・・・)みたいなスタンスが基本になっているので、トランプの背後にある思想についてここまで掘り下げている番組はないのではないか?

一日目はざっと見て、二回目は要点をメモしながら見た。で、私なりにまとめてみた。以下のメモは番組のやりとりを忠実に再現したものではない。私なりの解釈や表現、思ったことや考えてことも少しだけ混じっている。

<トランプ関税をどう捉えるか?>

・「トランプ関税はけしからん」というだけの論調では本質的なところに迫れない。

・トランプ関税は単なる思いつきではなく、一つの思想に基づいている。代表的なのがスティーブン・ミランの論文である。

・トランプの政策全般について「どうせうまくいかないだろう」という冷笑的態度、「どうせ一過的なものだから嵐が去るのを待とう」という態度は好ましいものではない。

<スティーブン・ミランはアメリカの現状をどう見ているか>

・戦後のグローバル貿易体制は限界に来ていて、持続可能なシステムではない。それは、アメリカ国内で大きな格差を生んでしまってどうしようもない状態にある。最も分かりやすいのが、金融やITに従事する人(エリート)とそのほかの人(普通の人、たとえば製造業やサービス業で働く人)との格差である。

・50-70代ぐらいの人が経験してきたこと、20代から40代ぐらいの人が経験してきたことは大きく異なり、その経験から身につけた価値観や感覚、怒りの程度は異なる。

・アメリカは世界から搾取されている。貿易にせよ、安全保障にせよ、アメリカは過大な負担を強いられており、他の国はただ乗りしている。

・サッチャーやレーガンによる新自由主義的発想は時代遅れでもはや有効ではない。これを転換していくことが求められている。しかし、誰も根本的な解決策を示せていない。

<日本がこれから直面すること>

・「トランプ関税」は序章に過ぎない。「トランプ関税」→「第2のプラザ合意」(マールアラーゴ合意)→防衛費の負担増(日本はGDP比3%程度へ、ほぼ倍増を求められる)。要するに、第1に関税、その次は為替、そして防衛費の増額へと日本は圧力をかけられる。

・安全保障でアメリカに依存する日本はすべてにおいてアメリカの要求に逆らうことはできない。日本は屈服するしかないだろう。

・日本は貿易面でのアメリカ依存を脱し、多角化しなければいけない。だけど時間がかかる・・・。

・日本は安全保障でアメリカに依存する割合を減らさなければいけない。しかし、被爆国である日本が現実問題として核兵器を所有する道を選ぶことは(民主主義国家である限り)できないだろう。独立した国ではなく、アメリカの従属国家として生きのびるしかない。

<トランプのやろうとしていること>

・トランプのやろうとしていることは「過激な力づくの実験」である。「おとなしくて、何もやらなかった」バイデン大統領とは異なる。

・この実験が上手くいくかどうかは分からない。上手くいかないかもしれない。上手くいくとしても時間がかかるし、隘路を進むことになる。

・アメリカ大統領には、ひどいことをしてよい社会を実現した人、ひどいことをしてひどい社会を実現した人がいる。さて、トランプはどっちになるか?

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生成AI(Chatgpt)にこの番組の要点をまとめてもらった。

●質問

ユーチュブの番組「【トランプ関税の次は「第二のプラザ合意」か?】トランプ経済政策の参謀、スティーブン・ミランとは何者か?/40代の失われた世代/ミラン論文を読み解く/防衛費負担3%も不可避」の要点をまとめてください。

●回答

YouTubeの番組「【トランプ関税の次は『第二のプラザ合意』か?】トランプ経済政策の参謀、スティーブン・ミランとは何者か?/40代の失われた世代/ミラン論文を読み解く/防衛費負担3%も不可避」では、以下の主要なポイントが取り上げられています。

1. スティーブン・ミラン氏の人物像と役割

ミラン氏は、トランプ政権の経済政策を支える重要な参謀であり、2024年12月に大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長に指名されました。

2. 「第二のプラザ合意」の可能性

1985年のプラザ合意になぞらえ、現在のドル高是正に向けた新たな国際的合意の必要性が議論されています。 

3. ミラン氏の経済政策の背景

ミラン氏は、米国の過剰なグローバル化とドル高が製造業の国外流出を招き、産業の空洞化や雇用の喪失を引き起こしたと分析しています。これらの不均衡を是正する手段として、関税政策の有効性を提唱しています。

4. 40代の失われた世代への影響
 
 経済政策の変化が、特に40代の世代にどのような影響を与えるかについても言及されています。

5. 防衛費負担の増加
 
 米国の安全保障政策と経済政策が連動し、防衛費負担の増加が避けられない状況についても触れられています。

これらのトピックを通じて、番組はトランプ政権の経済政策とその背後にある戦略、さらには国際関係や国内経済への影響について深く掘り下げています。 

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トランプの4年間(4年で終わると良いが・・・)を想像すると、「いったん全体、何が起きるのか。世界はどうなるのか」というように心中穏やかではない。しかし、トランプの経済政策の背後にある理論が何となく分かると、心の中のザワザワ感が少しだけ小さくなる。

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