“りりさん
もうすぐです
もうそこまで来ています゛
お師匠は何度となく
そう仰る
特殊な力を持つ人で
顔を見ればその人の性根がわかってしまう
私は会うのが怖かったけど
゛私は五万と人を見て来ました
けどこちらに来られる人は滅多にいないのですよ
りりさんの声を電話でお聞きした時から
確信していました
誰でもこちらの世界に来られるわけではないのです
大丈夫です
自信をもってください゛
わたしは本当の純粋を
持っているのだという
だからあまり関わりのない人から
怖がられたり
変に好かれたり
やたらに褒められたり
居るだけで目立ってしまったり
嫌われたり
純粋すぎて理解できないものを
人は怖がるという
とは言え
悟りの道は平坦ではない
どんどん変わっていく自分に付いていくだけでも
疲れ果てる
一昨日の深夜
私はお師匠と話していた
この
ゆっくりとした話し方も
無くなると聞いた
もちろん男性が怖いということも
確かに
悟った人がこんな話し方をするのはおかしいし
臆病なのに悟っているなんて
どうやっても考えにくい
けど
この話し方は
私のトレードマークのようなもの
手放すとなると
そんな風に感じて
お師匠のまえで
声を上げて泣いた
散々泣いた
泣けない人は変われないと
お師匠は言った
変わってしまう前に
もう一度
キミと
話したいんだ
.