ゆく宛のない恋

夫から愛されず 淋しく過ごした長い月日を捨て 幸せを掴みたい一心で家を飛び出したりりの独り言です
発達障害/鬱

2014-07-21 02:18:40 | 恋愛日記


キミは

時々私のことを

好きな人

と言う



そんな時

気恥ずかしくて

なんだか人事みたいで

こんな幸せがあるなんて

何だか怖い

わたしには

まだ

ピンとこない





もし

キミがいなかったら


もし

キミが他の人を好きになっていたら


もし

キミに出逢っていなかったら






わたしの命の糸は

細く

細く

擦り切れて

絶えてしまっていたかもしれない







キミが

わたしの命そのもの








そんなこと言ったら

笑われちゃうかな










.

ふたりの時間

2014-07-11 17:12:03 | 恋愛日記


わかってるんだ

キミがわたしに安心していることくらい

わかってるんだ

わかってるんだ





でも わたしには




どうしてもキミじゃなきゃダメで



どうしてもキミとの時間が

必要なときがあるんだ





やさしく

おだやかな

ふたりの時間がほしいんだ







たったの10分でいいから








キミの時間を私にください








.

2014-07-10 22:06:48 | 恋愛日記


キミと逢えない日々

キミと話す時間すらない日々



ケンカして二日間話さなかった

私が折れて仲直りしても

話す時間はない



電話の音が悪くて

キミはイライラして

電話を切る



顔も見れない

イラつく声しか聴けない



キミは最近笑わない





こんな地獄がどこにあるの






胃が焼け付くように痛い




もういやだ

もう頑張れない



頑張れないよ






.


葡萄酒

2014-07-07 22:45:06 | 恋愛日記

花唄なんて

絶対に唄わないんだ

キミとケンカしている時はね

何をしてもおもしろくないし

誰とも口をききたくない

外へなんて絶対に出ない




顔の見えない

モニターの世界に閉じこもって

一日を過ごす





今日は

忘れられてた

血みたいに赤いワインを取り出して

小さなグラスに

二杯だけ





キミの嫌いなお酒を飲んだよ








嫁さん

2014-07-06 19:38:43 | 恋愛日記

どの店に入っても

店員は

キミをご主人と言い

私を奥さまと言う



説明するのも面倒になったのか

キミは

私のことを

嫁さん

と言った




言った






それから

「まだ 苗字は違うんだけど」って

まだ・・・






これから

同じ苗字にしてくれるの





私を

私を

家族にしてくれるの









.

生涯を共に

2014-07-03 03:28:57 | 恋愛日記

若かったキミは
大学の長い休みを利用して
世界を巡っていた

リュックひとつの
青年のひとり旅

北欧
中米
南仏

ミラノから
ナポリ


華やかなミラノに比べ
ナポリは質素な街で
走る車も違う
まるで違う国のようだったと
キミは言う


石を積んだような
ナポリの街で
キミは
カメオを彫る青年と出会い
友達になった

青年は
人間国宝の師匠の元で
修行をしていた


貝殻特有の
柔らかなグレーが虹色に光り
白い肌の女性が浮かび上がるペンダントを
キミは選び
青年から買った








ペンダントは
海を渡り


二十年を超える

長い
長い
眠りについた

キミの部屋の
押し入れの片隅で




















六月の
ある蒸し暑い夜に







ペンダントは
再び光を浴び

私の首に掛けられた










生涯を共にする人に

これをあげようと思っていた



ずっと

とっておいたんだと












キミは言った