久しぶりの仲間と
お酒を飲みに行った
久しぶり
と ハイタッチ
ひとりは大きな病気をして生還した人で
すっかり物腰が柔らかくなっていた
静かに話して
心が安らいで
でも
途中から別のメンバーが加わり
人の悪口を言い始めた
彼の職場の人や
私の友達の事まで
できないヤツ とやらの悪口を
可哀想に
ジャンクの機械のように
しゃべり続けた
下品な人
私は気分が悪くなったので
先に失礼することにして
早足で駅に向かった
昔10年以上も住んだ懐かしい街
そこにはもう
私の帰る家庭はない
気持ちが動揺していた
早足で階段を降り
駅のホームに立った
キミの声が聞きたい
キミの声が聞きたい
そればかりを考えながら
とても不安な気持ちで
家路を辿った
どうすればいいの
私は
このままあなたを愛していいの
いつ電話が鳴るかと少し期待しながら
シャワーを浴び
髪を拭いて
ドライヤーをかけ
締め付けられる胸の痛みに
両手で耳を塞いでうずくまる
たすけて
私 何も分からないよ
ただ
キミが好き