柔らかいキミの声
お互いに
少し緊張がほぐれて
わたしの声も柔らかくとけた
聞きたかった
ずっと我慢してた
私のために話すその声
私は途中
声の魔法にうとうと眠りに落ちかける
ひとりに戻って眠ろうとすると
不思議
目が冴える
明け方
ふたりでアミューズメントパークの
乗り物に乗る夢を見た
二人乗りの
小さな乗り物が坂を滑る
その先に死が待っている夢
様々な民族が
私たちを殺すために
様々な工夫を凝らして
執拗に巧妙に死の罠を仕掛けてくる
ギリギリのところで
助かっては
また同じ乗り物に乗って
切羽詰まったシーンを繰り返した
飛び起きた私の心は
深い恐怖と同時に
キミの隣にいた喜びに充ちていた