一昨日、J-WAVEをふとつけてたら、ラジオドラマをやっていて、途中から聴いたのだけれどなんだか自分にずきーん、と来るものがあって目が離せない、ならぬ耳が離せない感じになっていた。
何を聴いていたのかというと、J-WAVE25“シアターマツモト第6回～SUPERCARトリビュート「28の追憶」 ”というラジオドラマ。
市川実和子が出演していて、その内容は演劇サークルに所属する大学4年の主人公の通称パー子（すみれ）と、サークルの演出・脚本担当のパー子の彼氏と、パー子をナンパして腐れ縁みたいになる二科展を目指す鈴木セブン（大学在籍のリーチが掛ってる）で構成されていて、パー子は演劇に燃えていて、就職活動をせずに演劇に燃えていて、彼氏もその想いを共有していると思っていたのがなんだかすれ違っていき…、そんな中、鈴木セブンと出会う。で、パー子は彼をちょっと軽蔑しながらも自分と同質の人間だと思う。
周りが就職活動をする中で、別段したいことがあるから焦りはないのだけれど、着々と次のステージへと衣装を着替えて行く周囲に迎合できない自分。そんな時、1番燃えていた、演劇の舞台の配役に自分が入っていると思ったら外されていて－－－。そこで、パー子は彼氏になぜ役がないのかを尋ねたら、「4年は就職活動があるから外した」との答弁。でも、自分はやりたいのに、その想いをわかってくれるでしょう？－－－。そこに彼氏はパー子も意地張らずに就職活動をすべきだと言う。あんなに演劇への想いをわかってくれたはずなのに、その言い草は！となりすれ違い始める。
それで、鈴木セブンとだらだら付き合いながらも、彼のことを思い出し彼の部屋へと急ぐ…、自分は彼の脚本に沿って演出されていて、自分の理想を、憧憬を彼にぶつけていたんだと気づく。そして彼の部屋にはリクルートスーツが掛っていて、時を経て再会した今、彼に変わってないなぁ、と言われる－－－。
というような顛末（だったかと）。
なんだかなとにかくズキーンと来るラジオドラマだった。それだけ、自分の中に似通ったモノがあるということなのだけれど。いわゆる、社会に迎合できない「大人になれない自分」の顛末を描かれた気がして。大人って、うまーく社会毎に自分を着替えられる人なんじゃないかな、と最近はとみに思ったりもする。それと、このラジオドラマ演劇サークル舞台にしてますが、少し前に何かで読んだ脚本家の大石静さんのエッセイの中で、演劇集団に属していたが、何十人といた中で才能ある人も、金銭的に苦しい活動なかで、1人2人と抜けていき…今は才能が無いと思っていた自分しか演劇に関する活動に従事していない。そんなこともあるのだ、と。
このラジオドラマ、解散したSUPERCARの音楽を流しながらの構成だったんですが、本当によかった！自分も持っているアルバムを久しぶりに聴きなおしたりして。ちょっと録音しとけば良かったなぁ・・・なんて思うくらい。
supercarのあの番組がずーーーっと心のどっかに引っ掛かってて、何故か今日初めて検索しましたら、あなた様のこの記事に当たりました。あのラジオ聞いた後に、深夜のTSUTAYAに車を飛ばして、アルバム借りまくり聴きまくりだったのを思い出しました。今でもsupercarはよく聞きます。雰囲気しか覚えてなかった番組の内容を、あなた様がこのように書き留めて下さっていたので、すごく鮮明に思い出しました。本当に有難う御座います。長文失礼致しました。巨大な壁（だと思ってるだけ？）にぶち当たって凹みまくりんぐな32歳を二十歳の時の感覚にさせて頂き、明日から又頑張れます。
長々と申し訳御座いません。有難う御座いました。
ずっと放置（苦笑）していた自分のブログを久々に開いてみたら・・・（シックス・センスでしょうか？）
オイカワさんからコメントをいただいていて昔の記事を読んでくれてる方がいるのだなーと感謝と同時に、今の自分が読み返すと「うーむ」と唸ってしまいました。
私も現在では同じく30代。
ぶちあたえる壁にふるえたり、相変わらず大人になりきれぬ自分なのですが・・・職場では本文にある大石静さん状態です。「継続は力なり」と申しますが…、年とともに私は頭でっかちになりがちな日々ですが、お互い若いときの感性に戻ってしなやかに頑張りましょう！！
私も久々に、supercar聴きたくなりました、あの頃の感覚に呼び戻されるかな？