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脳死を疑え10(まとめ)

2007年09月29日 00時08分20秒 | 医療のこと



 脳死問題も10回目になりましたが、最後にこれまでをまとめてみます。

 脳死になった人は昔は救えませんでした。長い歴史の中では脳死者はちょっと待つとそのまま心臓が停止しました
 脳死と死までの間隔がなかったので心拍停止の死と直結していたのです。
 しかし医療技術の進歩で脳死状態を数日保つことが可能となりました。十何年生きているという症例もあります。

 近年になって3徴候死 ( 心臓が止まる、呼吸の停止、瞳孔散大 ) で、死となっていました。
 しかし医学が進歩して、脳死状態でもすぐに死に至らせない技術が出来るようになりました。
 また「脳低温療法」で脳死直前であっても普段の生活に戻ることも可能となりました。

 臓器には心拍停止後でも移植可能なものと可能でないものがあり、「心臓」や「肝臓」などの一部の移植は、細胞の関係で心臓が動いていて血流が流れているうちにしないとなりません。
  それで脳死者がこれらの臓器移植の対象となって浮かび上がったのです。
 ですから脳死というのは、そのまま臓器移植(特に心臓、肝臓など)の問題で、臓器移植がなければ脳死という呼び方それ自体もないのです。本来は脳機能停止なのです。

 脳死を人の死と認めないと移植行為がそのまま「殺人」になりますので、移植医としては是が非でも脳死を人の死として設定してもらいたいということになります。
 

 私は臓器移植に反対ですが、人の自由意思は大切に思うので、正しい情報が皆に与えられて、その上でドナーレシピエントも納得して、ドナー登録したり臓器の移植を受けることまで批判はしません。
問題はインフォームドコンセントによる正しい情報が(移植したい医師のエゴで)伝えられていないということです。



 ドナーの家族に伝えるべき正しい情報とはどういうことかというと、


■脳死者のドナーでもメスが入ると体を大きく動かすことがある。
涙を流すこともある。これらから脳死者が痛みを感じていると感じている医師も存在していること。
 またメスを入れると血圧が上昇する症例がいくつも起きていること。
 それゆえ、脳死者のドナーへの手術は麻酔が使用されていること。


■移植後の生存率などを正しく公表できること。現在は統計も余り取られていない。
心臓移植をしないほうが長生きしているという調査データもある(アメリカのリン・スティーブンソン博士らの調査報告)。
「腎臓移植に関してはレシピエントの生死について消息不明率が 34%ときわめて高い(大阪大学・法医学 松倉教授)」

■移植後にレシピエントには必ず副作用が生じ、一生涯高価な免疫機能抑制剤を飲み続けなければならないこと。
 それでも副作用の苦しみを感じなければならない場合が多いこと(必ず副作用があるということは宇宙の法則に適っていないということ)


■脳死状態の母体で胎児が育ち出産された事例が日本にあることなど。


 次に、大切なことは医師の倫理感が低く、常に騙される患者の家族が後を絶たないということなどです。
ですから、以下のような医療行為が必ず行われているといいうまで医師の(というか人類の)エゴがなくなること。

■脳死を正しく判定すること(脳死でないのに脳死と判定しているケースがある。下記 *** 以下参照)

■「脳低温療法」などを駆使して延命・蘇生医療に最大限努力を払うこと。

臓器移植の医師は自分と自分の家族にも決してドナー登録を勧めないし、実際の選択時にはドナーにさせないと言われている。
 しかし医師および医師の家族がドナー登録している事実がドナーやその家族への安心情報として認識できること。
(これは9割以上のガン専門医が自分や家族には抗ガン剤を決して使用しないのとよく似ている)
 また移植施設のコ・メディカル(医師でない医療従事者)は医師より移植に賛成で、移植施設以外のコ・メディカル、、一般の人ほど移植に好意的。つまり知れば知るほど移植はしないということ。


 こういったことをクリアしていただかないと、ドナーの自由意思は発動されるべきではないと考えます。

 この倫理の問題は、例えば原子力発電などの是非が問題視されることがありますが、今の人類の意識の発展段階では水力発電とか、火力発電がせいぜいで、原子力発電は意識の進化を超えた科学の利用なのです。
 脳死も同じで、仮に脳死を認めたとしても、脳死を正当に利用できる意識の進化段階には、人類は来ていないのです。
 臓器が高額で売買されていることや、利権とビジネスが大きく絡んでいることに関しても言えます。
 製薬企業と(臓器移植推進派)関係学会との甘い関係があります。
 製薬メーカが「免疫機能抑制剤」で儲けることに意識が行き過ぎていることです。
 こういうことに厚生労働省が絡んできます。
 金が絡むと事態は良い方向に進みません。
 アメリカでは脳死推進派は高速道路の時速制限を上げるように訴えています。
 武器を売るために戦争を意識的に創り出しているのと同じです。

 もうひとつ、霊的観点からは心臓が動いているということは霊魂も肉体と繋がっているということです
 心臓が動いているということはエネルギーが注がれているということで、霊的には光が送り込まれているということでもあり、神の働き掛けがまだ続いているということでもあります。
 心肺同時移植を受けた患者がドナーの性格や食の好みをも受け継ぎ好みをかえる例があることなどは、意識も遺伝子ごと受け付いている可能性もあります。

 医師の倫理に関しては参考として、下記に或るホームページの文書を掲載しました。

            *****************

  「脳死」論争が行われる前提には、「3徴候死 ( 心臓が止まる、呼吸の停止、瞳孔散大 ) は正確に判定されている」という誰も疑いもしない前提があります。「脳死」や生命倫理に関心のある人でも、こう思っていた人が多いのではないでしょうか。

 「ほんの一部で『脳死』から臓器を盗る施設があるが、そんなけしからん病院はおおかたマスメディアで報道され、検察庁が捜査をなかなか開始しない問題はあるものの市民によって捜査するよう告発されてきた。移植医療関係者はほとんどが、和田心臓移植はおかしいと批判しているから、和田医師らと同じように市民をだますことはしないだろう、確かに強引なことはしているがウソを重ねることはあるまい」
 ところがそうではなかったのです。

 一部の救急医、移植医は何十年も前から3徴候死を逸脱する死亡宣告を行い、私的な「脳死」判断にもとづいて救命治療を打ち切り、臓器保存処置を開始し、臓器を摘出していたのでず。
 1975年以降の「心停止・脳死」患者からの腎臓摘出ドナーは約2,000名におよびます。現在でも、欺瞞、まやかしだらけの「心停止」、ドナーからの臓器摘出が、「脳死」よりも簡単に法的検証もされず、麻酔をかけて摘出手術をするような実態を知らされない家族の同意だけで行われています。
 「心停止後臓器提供は3徴候死後の臓器提供と同じ」と誤認を与えて角腎法臓器移植法を立法し、臓器提供意思表示カードの携帯を推奨し続ける移植医療関係者の倫理観の無さ、国民を愚弄し続けていること、その責任は問われなければなりません。

 続きを見る 
   
(先日紹介したホームページの続きです。上の文書は二つ目の「移植医療関係者による3徴候死、臓器移植法の形骸化 」の文書から転載です )
http://fps01.plala.or.jp/~brainx/morita2.htm

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