未来へ/梅ヶ渕不動堂保存会 公式ブログ

梅ヶ渕不動堂の歴史や解説、ボランティア活動やイベント情報を、ゆる〜く書いていきます。ご気軽に、お立ち寄りください。

梅ヶ渕不動堂保存会の「座右の銘」

2016-11-15 16:28:01 | 梅ヶ渕不動堂保存会の活動


11月12日・13日、なみきり道場の開催に合わせて、作業に入りました。
遠方より梅ヶ渕不動堂に来ていただきましたが、お掃除が行き届かずに恐縮でした。

今年も、お掃除や整備などに頑張ってはいるのですが自然の風雨と草木の勢いに負けてしまっているのが現状です。トホホ。


今日の、梅ヶ渕不動堂のモミジは未だ青く、紅葉は今月末くらいになるしょうか?







今回は、梅ヶ渕不動堂保存会のシンボル的存在。

いつも戒められ、また励まされる。座右の銘的な仏像を、ご紹介します。

梅ヶ渕不動堂の参道の中腹に、お大師さまが祀られています。いつも満面の笑みで迎えていただき、満面の笑みで見送っていただく弘法大師さまです。



私は、このお大師さまに手を合わせると、なぜだか鹿児島の偉人、西郷隆盛の座右の銘である「敬天愛人」を連想してしまいます。

「敬天愛人」とは、天を畏れ敬い、天が人を愛するように、分け隔てなく人を愛しなさい。という意味です。

西郷隆盛は日々、「敬天愛人」の言葉に、自分を戒め励まし過ごしていたことは周知の通りです。

こんなエピソードがあります。ある日、陸軍大将であった西郷が、坂道で苦しむ車夫の荷車の後ろから押してやったところ、これを見た若い士官が西郷に「陸軍大将ともあろう方が車の後押しなどなさるものではありません。人に見られたらどうされます」と言いました。すると、西郷は憤然として次のように言い放ったといいます。

「馬鹿者、何を言うか。俺はいつも人を相手にして仕事をしているのではない。天を相手に仕事をしているのだ。人が見ていようが、笑おうが、俺の知ったことではない。天に対して恥じるところがなければ、それでよい」と。

私たちは、ついつい他人の目を気にして生きています。と言うか、他人の目を気にして行動なさい。と教育されて来たのかもしれません。

満面の笑みで修行される姿の、お大師さまに励まされ梅ヶ渕不動堂保存会は、20年の歳月を迎えています。

今日も当然ではありますが、お大師さまは満面の笑みで微笑んでいらっしゃいます。

今年も残すところ、一月半となりました。



みなさま方が、ご祈願された「のぼり旗」も、この、お大師さまに見守られながら梅ヶ渕不動堂の参道にあります。



年頭に思われた一年になりますでしょうか?

私は、未だ未だのようです(苦笑)

今日も、お大師さまに戒め、励まされるウメちゃんでした。





梅ヶ渕不動堂の鯉は、この二日間ご近所の子供たちや、家族連れの、お子さま方に、たくさん可愛がられ、たくさんゴハンをいただきました!
ありがとうございます!



ps.前回、紹介しました梅ヶ渕不動堂の実葛の実が赤く熟しました。







季節の変動に体調を崩されないよう、みなさま方の、ご活躍を、ご祈念いたします!






























梅ヶ渕不動堂にクリスマスツリー出現!?

2016-11-02 20:06:52 | 梅ヶ渕不動堂保存会の活動


11月2日快晴!

ハロウィンが終わり、もう11月ですね。
南国、鹿児島も肌寒くなってまいりました。

今日も梅ヶ渕不動堂の鯉のエサやりに来ました。
参道を少し登ると実葛(サネカズラ)の実が赤く熟しています。




大きく育った棕櫚(シュロ)の木に実葛が巻きついて、たくさん実がついています。





この青い実が赤く熟すと、クリスマスの飾りつけみたいだろうなぁ〜(笑)などと思いつつ、しばし実葛の実を眺める。



実葛は別名、美男葛(ビナンカズラ)と呼ばれます。枝から粘液性のある物質が取れ、整髪料にしたとか。鬢付け油の代用品だったそうで主に、お侍の頭を整えるために使われたそうです。

薩摩の美男藩士たちも愛用したのだろうか?

ここ梅ヶ渕不動堂は幕末の薩摩藩士で、薩摩軍船、胡蝶丸の艦長を務めた有川矢九郎の別邸があった事でも知られています。有川矢九郎に会いに度々、西郷隆盛が梅ヶ渕不動堂を訪れています。

西郷隆盛の正妻、絲子(イトコ)を縁組みしたのは有川矢九郎であったこともあり、親しい間柄だったようです。

話が脱線してしまいました。有川矢九郎の、お話は、また別の機会に。

これから年末にかけ、棕櫚の木と美男葛を眺める楽しみが増えました。



さあ、鯉のランチの時間です。





年末にかけて梅ヶ渕不動堂の大掃除が、いよいよ忙しくなってきます。大変です〜!

その前に、お仕事。お仕事。(笑)