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教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク

憲法に反する「君が代」条例ならびに公教育の理念に反する大阪の新自由主義的教育諸条例の廃止を求めます。

2/18第5回総会・西原博史さん講演会無事終わりました!

2017-02-19 11:34:47 | Tネット総会
昨夜の教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク(Tネット)第5回総会・西原博史さん講演会に多数ご参加いただきありがとうございました!

今朝、私の半分ぐらいの年齢(笑)の元同僚より、下記メールが届いていました。

「わかりやすかったです!大阪での動きがまとめられて、反権力の教員排除の流れが、歴史的に理解できました。 ありがとうございました!」

嬉しいです。ものいうことが憚られるような空気感漂う学校で彼女が苦労していることを知っているだけに。おそらく、昨夜の講演は彼女にとっても励みになっただろうと思われます。

さて、西原さんのお話は、トランプのメディア活用?の話から、今は権力によって「真理」が作られる時代であることに始まり、そもそも、学校に「日の丸・君が代」が持ち込まれたのは、1958年の学習指導要領からと、強制が政治とのどのようなかかわりの中で、どのようになされていったか、わかりやすく話してくださいました。

また、「君が代」最高裁判決の動向や問題点、今後の見通しについても「最高裁は揺れている」と。
これは、私たちにとって大きな励ましになります。

「君が代」裁判は受け継ぎ、そして受け継がれていくものだと思います。そう考えると、たとえ、本裁判が敗訴に終わっても、必ずや、「君が代」裁判は続いていくでしょう。教師が教師であることを止めない教師がいる限りは。

そして、本講演のメインである大阪の条例の違憲性については、胸のすくような明快な論理で、これが、憲法で保障されているところの直接的侵害であることは疑いようがないと述べられました。

ただ、それが大阪高裁に通じるかというところでは大阪高裁の裁判官にはあまり人権感覚は期待できないと、司法の現況も聞かせていただきました。

私が一番印象に残ったことは、最後の結びに言われたことでした。

この国に生きるすべての子どもたちが、本当に一人ひとり、自分の心に正直に、自分に嘘をつかず、自分が正しいと思うことを口にし、それで議論しあうなかで、国づくりを進めていけるようにしたい。権力を持った人たちの中には少なからず、それをよしとしない人がいる以上、現時点で、なお闘い続けなければならない、と。

現職を退いて、日本の公教育に直接かかわる機会はなくなりましたが、元教員、いや何より大阪府民として、「人はだれでも幸せになる権利がある」ことをアピールしつつ、一人ひとりの子どもが自分らしく生きることを妨げられないような社会を作っていくのは政治でも権力を有する人でもなく、私たち市民の力であり責任であることを改めて思いました。

たたかいはまだまだ続きます。

でも、当たり前に、自分の主張を述べていきたいと思います。

今後ともどうかよろしくお願いいたします。


2/18(土)西原博史さん講演会〜ぜひご参加ください!

2017-02-15 18:39:02 | Tネット総会
ぜひご参加ください!

昨年7月6日、「君が代」不起立減給処分取消請求訴訟は、不当にも民事第5部内藤裕之裁判長によって棄却されました。控訴審では、憲法19条「良心の自由」の研究における第一人者である早稲田大学西原博史教授の鑑定意見書を提出し、勝訴を目指します。

◆西原博史鑑定意見書意見書◆
「大阪府教育委員会による卒業式の国歌斉唱時における
不起立を理由とする府立高校教員に対する減給処分は適法か?」

第5回Tネット総会 西原博史さん講演会
ポスト2011〜2012年最高裁判決の「君が代」強制問題
—大阪条例と教師の良心の自由—

◆ 2月18日(土)午後6時開会:資料代¥500
◆ エルおおさか南館734室(天満橋)


参考:西原意見書より


すでに旭川学テ事件最高裁判所大法廷判決で示されたように、子どもの教育というプロセスは「本来人間の内面的価値に関する文化的な営みとして、党派的な政治的観念や利害によつて支配されるべきでない」ものと捉えられるべき存在である。これは、教育の場を構成する教職員に対して、政治的な力学に応じて観念の一元性を作り上げることが非生産的であることをも明らかにする原理である。

にもかかわらず、2011年段階で動き出した公務員や教職員を思想的に統制し、支配しようとする政治的な動きは、子どもたちの健全な発達の場を深刻な形で傷つけていくものであった。ここで教育のあり方に関する深甚な議論はとりあえず措くとしても、教職員個人の思想・良心の自由が憲法19条によって保障されたものであり、政治的多数派のその時々の恣意によって好き勝手に拘束されてよいものであり得ないことは確実な法原理である。

 にもかかわらず、有無を言わさず教職員の思想を捻じ曲げようとした策動の具体的な帰結が、本件減給処分である。この本質に気づいた時、大阪発で日本全体を害しようとする危険な傾向の発露であることが見えてくる。本件の処理を間違えると、21世紀の日本で憲法に保障された個人の基本的人権は、暴力的なコンフォーミズムの中で有名無実化し、空洞化する動きを積極的に追認する意味を持ちかねない、危険な岐路に我々は立たされている。

 思想・良心の自由が、あらゆる基本的人権の核心に位置し、民主的政治過程そのものの基盤であることを考えれば、本件で問われているものは重い。貴裁判所によって日本国憲法の真の意味が示されるよう、期待してやまないものである。



第5回総会・西原博史さん講演会のご案内

2017-02-14 19:46:30 | Tネット総会
「君が代」強制条例から6年目の卒業式の季節が巡ってきました。

本年も2012年1月17日教育長通達をもとに、「君が代」起立斉唱命令が出されるようです。

どう考えたっておかしい!その思いでずっと裁判に取り組んでいます!(当該より)


2014年1月20日大阪地裁に提訴した「君が代」不起立減給処分取消訴訟は、昨年2016年7月6日、不当に
も民事第5部内藤裕之裁判長によって棄却されました。私たちは即日控訴をし、本年2017年1月26日第1回
口頭弁論が開廷されました。そして、2月10日憲法19条で保障されている「良心の自由」の研究における
第一人者である早稲田大学西原博史教授の鑑定意見書を裁判所に提出しました。

◆西原博史鑑定意見書意見書◆
「大阪府教育委員会による卒業式の国歌斉唱時における
不起立を理由とする府立高校教員に対する減給処分は適法か?」


第5回Tネット総会では、その西原博史さんをお招きして講演会を開催します!

第5回Tネット総会 西原博史さん講演会

ポスト2011〜2012年最高裁判決の「君が代」強制問題
—大阪条例と教師の良心の自由—



2月18日(土)午後6時開会:資料代¥500
◆ エルおおさか南館734室(天満橋)



西原博史さん講演会のご案内

2017-01-04 15:15:55 | Tネット総会
減給処分取消訴訟控訴審で、私たちは、早稲田大学の西原博史さんに意見書をお願いしました。そして、來たるTネット第5回総会では、その西原博史さんに講演をしていたくことが決定いたしました!!
大阪の条例の何が問題なのか?そして教師の良心の自由とどのように関連するのか?お話しいただく予定です。どうぞふるってご参加くださいますようお願いいたします。

Tネット総会・講演会

◆2017年2月18日午後6時〜

◆エルおおさか南館7階734室

◆講演演目

西原博史さん

ポスト2011~2012年最高裁判決の
「君が代」強制問題
--大阪条例と教師の良心の自由--





高作正博さん講演録頒布のお知らせ

2016-10-07 23:45:55 | Tネット総会
本日、Tネット総会で講演していただいた憲法学者高作正博さんの講演録が完成しました。

2015.12.21大阪地裁内藤判決の批判と分析、今後の裁判闘争の見通しをお願いしたものですが、様々な観

点から「君が代」強制とこれまでの裁判への問題を整理してくださっています。

ご希望の方は、下記までメールでご注文ください。

1冊300円です。

申し訳ないですが、郵送料もご負担願います。

振り込み用紙と共に送らせていただきます。


申し込み先

Tネット世話人 山田光一 yamadak@nike.eonet.ne.jp