午後3時から上池台児童館で行われたクリスマス会で,チョコレボの顧問の向達さんとフェアトレードチョコのお話をしてきました。
上池台児童館の運営母体は,クリスチャンの芸術家(小説,詩歌,風刺画,毛筆画などに長けていた)の賀川豊彦が創設した社会福祉法人の雲柱社です。
そういったこともあり,16日のクリスマス会も単なるお楽しみ会ではなく,「世界の子どもたちのことを知る」機会になっていました。
私たちの授業(お話)の前にも,小学校高学年の児童が世界の子どもの状況(児童労働や貧困など)を調べて発表してくれました。
(ここまでやる児童館ってすごいでしょう!?)
参加した子ども達は低学年を中心に約60人。
みんな,3階にある講堂に集まってくれました。
まず自己紹介です。
向達さんは「そうじい」ですと言っていましたが,このくらいの子ども達には,僕のような年代もじいさんになるのかなぁとちょっと複雑な気持ちでしたが,自分から「そうじい」という向達さんには頭が下がりました。
子どもたちのためにこの日用意した映像は2つ。
①フジテレビの「100人の村4」の6分バージョンと
②「地球データマップ」のフェアトレード5分です。
私達に与えられた時間は30分弱。
導入の部分は私がしゃべり,①の映像が終わってから向達さんにバトンタッチと打合せしました。
まず,向達さんが持ってきたダゴバのチョコレート(切り刻んで60人全員に渡るようにしたもの)を見せて,
「今から皆さんにアンケートを配ります。アンケートを記入できた人にはチョコをあげましょう」と問いかけました。
アンケートの表には以下の質問を書きました。
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アンケートに答えて下さい。
映像(えいぞう)を見る前に,皆さんがどのくらい,じょうほうをもっているのか,おしえてください。
おなまえ
1)チョコレートのげんりょうはなんだと思いますか?
(チョコレートはなにからできていると思いますか?)
2)そのげんりょうはどこで(どこの国で)とれると思いますか?
3)それはだれがとっていると思いますか?
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以上の質問は映像を見る姿勢を作るものでした。
できてもできなくてもいいものです。
でも,私たちのお話の前に高学年の児童が世界の子友達の中でガーナのチョコのことも発表していたので,それをちゃんと聞いていれば100%答えられるものでしたが,それは低学年の子ども達。半分の30人さえ分からないようでした。
うーむ…。
チョコは「お預け」にして,映像を見ました。
それから答え合わせ。
できた生徒にまずチョコをあげて,できなかった生徒にもみんなにチョコを分けてあげました。
ここでちょっとワイワイ。
次に,②の映像のために,アンケート裏を答えてもらいました。
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4)児童労働(じどうろうどう)は,南(みなみ)にある,貧しい国でおこっています。私たちは,まずしい人々のためにどんなことができるでしょうか?
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しかし,これは難しかった。ホントだめだった。
児童労働も言わない方がよかった。
「私たちは,まずしい人々のためにどんなことができるでしょうか?」と聞いても,僕達の前にユニセフの募金の話をしているし,下の階の2階にはユニセフのパネルが並んでいるので,出てくる答えが募金ばかり…。
それは映像を見ても答えはそうでした。
「フェアトレード」と答えられる児童は,数人だけ。
「フェアトレード」は小学校低学年には難しい。
フジテレビの「100人の村4」の20分バージョンを見せて,感想を聞くだけの方がよかったとつくづく思いました。
あと,アンケートには年齢か学年も入れたほうがよかったですね…。
ホント。
授業はとても難しい!
今回で2回目でしたが,とてもいい勉強になりました。
(うまく伝えられるようになるにはいつになるでしょうか…)
参考URL
◎社会福祉法人雲柱社
http://fukushi.unchusha.com/
(まぐまん)