旧安田楠雄邸━其之壱━からの続き
残月の間
中央棟は京間寸法でゆったりと造られています。柱や長押は栂材、床柱は北山杉の絞り丸太、壁は聚楽土で、天井は幅広の竿縁天井です。
床の間は表千家残月亭の床の間を模しています。鳥の透かし模様が入った照明は創建当初の器具です。
2階に上がり、予備室。
予備室
東壁面には土壁の上に板を嵌め、竹釘を打った織部床が設けられており、略式の床の役目をします。
障子は雪見障子となっておりますが、外側のガラスは下部だけでなく上部にもガラスが入っています。上部の障子は固定され、下りてきません。
西側障子の外には折れ戸式の雨戸があります。戸袋を設けることができないため、このような工夫がされています。
襖は雲母の型押しで松原が描かれています。
客間
客間から見える枝垂れ桜。
ちょうど見頃を迎えていました。
なかなか、座りながら間近枝垂れ桜を見ることはできないので、圧巻でした。
入園時間ギリギリで行ったので、かなり割愛しましたが、まだまだ見所はあるので、今度はゆっくり見たいなあと思いました。
旧安田楠雄邸━おわり━
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