土曜のこと。
前から行きたかった、旧安田楠雄邸の桜が見頃を迎えそうだというのを聞きつけて行ってきました。
旧安田楠雄邸【東京都文京区千駄木5−20−18】
設計:不明
竣工年:1919年(大正8)5月
Photo:2016年4月
旧安田楠雄邸は、1919年(大正8)に「豊島園」の創始者である実業家・藤田好三郎によって作られ、1923年(大正12)には旧安田財閥の創始者・安田善次郎氏の女婿・二代目善四郎氏が買い取り、住んでいました。
その後、長男楠雄が相続し、1995年(平成7)に他界すると、翌年幸子夫人が公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈したものです。
1998年(平成10)には、東京都の名勝として文化財指定されました。2003年(平成15)、建物の修復工事に着手し、2007年(平成19)から一般公開しました。
当初1800㎡(現在は、1500㎡)であった敷地は東西に長く、雁行式に配した日本家屋に沿って、前庭・主庭・中庭・坪庭の四つの庭園が配されています。
特に南側の主庭は滝石組を含む東西16mある流れを主景とし、各室からはそれぞれに異なる景色を楽しむことが出来ます。
また、建物も、洋風の応接間を併せ持つ近代和風建築であり、照明や家具も当時のままに残されています。
内玄関にある上の棚にあるのは、安田家の家紋である輪違い紋。
応接間。
壁のクロス、カーテン、暖炉上部の絵画、ガラス窓等は当初からの物が残されています。欄間に型板ガラス、装飾窓には膠ガラスが用いられています。絨毯は、アキスミンスター織で復元しました。
天井の漆喰は「落とし塗」という技法で塗られ、天井の石膏花飾りは、寒天型を用いて作られました。
柱、造り付け家具、扉等の造作材には、クルミが使われています。
サンルーフ。
応接間に隣接しています。
床はゴムタイルを使っています。
台所
こちらは、北向きなので天窓で明かりをとっています。
旧安田楠雄邸━其之弐━へ続く。
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