タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 釧路信組2期連続赤字、理事長交代 ≫

 六月二十六日、道内七信組の09年3月期決算(決算一覧表は、6月27日付『北海道新聞』第9面〈経済〉から転写)が出そろい、四信組(釧路・ウリ・空知商工・函館商工)の純損益が赤字となることが明らかになった。
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 写真<左>は釧路信組本店、<中>はウリ信組本店(写真は、ウリ信組HP<店舗のご案内>から転載)、<右>は空知商工信組本店(写真は、ブログAmeba <札幌の不動産屋日記>から転載)。純損益が赤字となった原因は、金融市場の混乱による保有有価証券の下落と深刻な不況に伴う取引先の倒産である。
P1040345 純損失を計上した四信組のうち、釧路信組は2期連続の赤字決算で、相次ぐ融資先破綻(三十七件)により個別貸倒引当金の補充が大きく嵩んだことが原因だが、経営の健全性を示す自己資本率も道内七信組で最低の6.08と下がった。
 六月二十五日の通常総代会で、村田徹也・理事長が一年で退任、岩田豊・常勤幹事(写真は、6月26日付『釧路新聞』第1面から転写)が新理事長に就任したが、現在の地域の景況は、体制一新だけで経営体質の強化が実現するほど甘くはない。銀行や信金を相手に、優良貸出先獲得競争を互角に進めることができるとは思えない。黒字転換は困難だろう。

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