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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

人影のない限界聚落の草むらでひっそりと咲くムクゲの花

道のべの木槿は馬にくはれけり
           松尾芭蕉『野ざらし紀行』
 

 芭蕉が馬上から木槿の白花をじっと見つめていると、不意に馬の首が視界に入り、花はあっと言う間に食べられてしまった。「ああ、朝咲いて夕には散る花なのに、なんと儚い」と芭蕉は花の命を惜しんだのかしらん。

 9月2日午後0時 36 分、北海道網走管内清里町にある故郷の聚落で撮影。正岡子規のように「出る杭は打たれる」などと、にべもない解釈を肯んじたくないね。花が無くなっても心象はしっかり残るんだよ、子規さん。

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