タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 斜里岳の清岳荘 ≫

P1010087  平成19年6月18日のNHKテレビの天気予報では、網走地方は、19・20日は晴天だったので、二日間、田舎家の敷地の草刈りに出かけることにした。
 早朝5時に釧路を出発したときは、霧が出ていたが、降雨の心配はなかった。ところが、途中から霧雨となり、目的地に着いたときは、雨粒は大きくないが、仕事にはならない雨なので、朝食後、久しぶりに、女房の生まれ育った所と、子供たちが小さかった頃、家族四人で登山をした斜里岳の清岳荘を訪れてみた。P1010084P1010081
 女房の生まれ育った家は、跡形もなく消滅、ビート畑になっていた。それでも、小学校は、小規模僻地校ながら、廃校にならずに存在していた。その近くの防風林で、カシワとミズナラが混生しているのを見つけた。釧路近辺では、カシワは全く見かけないので、思わぬ僥倖だった。
 懐かしの小学校を後にして、ジムニーは、斜里町郊外から清里町に向かった。街中を抜け、江南地区を四里走ると登山口に着く。20数年前と違って、清岳荘までの二里の林道は整備され、昔の荒れた雰囲気はない。周囲の樹木を眺めながら走っていると、キタキツネが道端の藪から姿を現し、車に近づいてきた。スピードを落とした車の傍で、妙に慣れ慣れしい仕草をする。残念ながら、「野性の動物に餌をやらない」という、登山者の基本的なルールが守られていないのだろう。
 清岳荘も鉄筋コンクリートの瀟洒な建物に変わっていた。あいにくの小雨で、濃い霧に包まれていたため、山小屋にそぐわない近代建築物を露わに眺める無粋を避けることができた。伊藤健次『分県登山ガイド-北海道の山』(山と渓谷社)に、旧清岳荘の貴重な写真が載っている。比較するとよい。
 天気が回復してきたので、田舎家に戻って昼食を食べ、午後3時15分まで草刈り作業を行って、釧路に戻った。草刈りの詳細は、次回に投稿。
  ?「田舎家ブログ 19/06/21」を加除修正し、このブログに移転?

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