日本の国連分担金、ピークの半分 中国大幅増
2012年12月25日 12時22分
【ニューヨーク共同】国連総会本会議は24日、2013~15年の国連予算の各国分担率を定める決議案を採択した。日本は12年までの12・53%から10・83%に下がり、ピークだった2000年の20・57%のほぼ半分となった。中国は大幅に増やした。
日本の分担率はこれまでと変わらず米国(22%)に次ぐ2位。しかし一時は米国に迫り、3位ドイツのおよそ2倍の拠出国だっただけに、国連内での存在感低下につながるとの懸念も出ている。
分担率は各国の経済力を基に3年に1度改定し、今回の3位はドイツで7・14%、以下フランスが5・59%、英国が5・18%。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012122501001248.html
1人当たりGDP、日本は世界14位 2011年
2012/12/25 19:47
内閣府が25日発表した国民経済計算確報によると、2011年の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP、ドル換算)は前年比7.3%増の4万6192ドルとなり、2年連続で過去最高を更新した。経済協力開発機構(OECD)加盟国中の国際順位は前年と同じ14位だった。ただ、円高でドル建てGDPが膨らんだのが主因で、経済の実態は弱いままだ。
11年の名目GDPは前年比7.1%増の5兆9047億ドルで、世界GDPに占める比率は8.4%と世界3位だった。この比率は4年連続で上昇したもの、10%以上を占めていた2000年代前半から比べると低い。対照的に中国は23.4%増の7兆3185億ドルと、世界GDPに占める比率が初めて10%を超えた。
1人当たりGDPの増加は円高が進行した影響が大きい。円相場は11年平均で1ドル=79円81銭と、前年から9%円高が進んだ。1人当たりGDPを円建てでみると2年ぶりに減った。東日本大震災やタイの洪水を受けた輸出の落ち込みが、GDPを押し下げた。
1人当たりGDPの国際順位をみると首位のルクセンブルク(11.4万ドル)や2位のノルウェー(9.9万ドル)など上位は前年と変わらなかったが、米国(4.8万ドル)が8位から12位に順位を落とした。韓国(2.2万ドル)は25位で、OECD非加盟の中国は0.5万ドルだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2500V_V21C12A2PP8000/
イノウエ米上院議員が死去 最後の言葉は「アロハ~」 日米関係発展に多大な貢献
2012.12.18 08:29
【ワシントン=佐々木類】日系米国人で民主党のダニエル・イノウエ米上院議員(ハワイ州選出)が呼吸器合併症のため、ワシントン近郊のメリーランド州内の病院で死去していたことが17日分かった。88歳。
オバマ大統領は「米国は真の英雄を失った」と追悼文を発表した。
イノウエ氏の事務所によると、息を引き取ったのは17日午後5時ごろ。ワシントン近郊の国立海軍医療センターで妻のアイリーンさんら家族に見守られながら他界した。
亡くなる数日前、イノウエ氏は病床で「ハワイの人々の代表、米国の代表として誠を尽くした。それをやり遂げたと思う」と語ったという。米メディアによると、死因は呼吸器合併症とみられ、最後の言葉は、ハワイのあいさつの言葉「アロハ~」だった。
イノウエ氏は、下院議員を務めた後の1963年から50年近くにわたって上院議員に在籍した重鎮。上院仮議長で、大統領継承順位第3位だった。
80年代の日米貿易摩擦のころは対日批判の急先鋒に立った。だが、2007年、「慰安婦」問題で、米下院が事実誤認のまま可決した批判決議に反対するなど、最近では日米関係の強化に尽力した。
ハワイ・ホノルル生まれで、ハワイ大卒。在学中の1941年、日米両国が開戦。当時、米陸軍最強の呼び声も高い日系人部隊第442連戦戦闘団に所属、欧州戦線で戦い右腕を失う重傷を負った。終戦で復学して弁護士に。59年、民主党からハワイ選出の連邦下院選に出馬し当選した。
73年のウォーターゲート事件、87年のイラン・コントラ事件で上院調査特別委員会委員長。現在は大きな予算権限を持つ上院歳出委委員長。欧州戦線での功績が認められ、米軍最高勲章である「メダル・オブ・オナー(名誉勲章)」、日本からは2000年に勲一等旭日大綬賞、11年に桐花大綬賞などをそれぞれ受賞している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121218/amr12121808300005-n1.htm
「イノウエ上院議員を見て政治志した」 オバマ氏が葬儀で挨拶
2012/12/22 9:37
「イノウエ氏がいなければ私はここに立つことはなかっただろう」――。オバマ米大統領は21日、ワシントン大聖堂で行われた民主党重鎮の日系米国人で、17日に88歳で死去したダニエル・イノウエ上院議員の葬儀に出席し、自身と同郷であるハワイ選出のイノウエ氏の生前の活躍をたたえた。
オバマ大統領はあいさつで、自身が11歳のときにイノウエ議員がウォーターゲート事件追及の先頭に立っていた姿を母親とともに毎晩、テレビで見ていた思い出を披露。「イノウエ氏は私に最初の政治の道へと進むきっかけを与えてくれた」などと語った。
葬儀にはオバマ大統領のほか、バイデン副大統領やクリントン元大統領ら政府・与野党の幹部らが出席。23日にはハワイ・ホノルルで追悼式典が開かれ、日本からは福田康夫元首相が首相特使として参加する。(ワシントン=中山真)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM22010_S2A221C1000000/
イノウエ氏、故郷で追悼式 真珠湾戦没者ら眠る墓地
2012/12/24 9:49
【ホノルル=共同】17日に88歳で死去したダニエル・イノウエ米上院議員の追悼式が23日、生まれ故郷のハワイ・ホノルルの国立太平洋記念墓地で行われた。同墓地には旧日本軍の真珠湾攻撃による戦没者や、第2次大戦でイノウエ氏も所属した米陸軍の日系人部隊の戦友らが埋葬されている。
式典にはオバマ大統領夫妻のほかハワイ州のアバクロンビー知事、同僚の上院議員や、日系人部隊「第442連隊」の元隊員ら計千人以上が参列。日本からは野田佳彦首相の特使として福田康夫元首相が出席した。
強い日差しが照り付ける中、星条旗に包まれたひつぎが運び込まれると、参列者は右手を胸に当てて出迎えた。米国歌とハワイに伝わる祈りの歌が響き、参列者はイノウエ氏の死を悼んだ。
イノウエ氏は高校生だった1941年12月に真珠湾攻撃を目撃。欧州戦線に派遣され、右腕を失って除隊となった後、政界入りした。遅れていたハワイの社会資本整備に尽力したとして、地元で高く評価されている。
同州選出のアカカ上院議員は「あなたは英雄であり、ハワイそのものだった」とスピーチした。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24008_U2A221C1000000/
オバマ大統領ら、イノウエ氏しのぶ=首都大聖堂で葬儀-米
【ワシントン時事】17日に88歳で死去した日系のダニエル・イノウエ米上院議員の葬儀が21日午前(日本時間22日未明)、首都のワシントン大聖堂で営まれた。オバマ大統領やクリントン元大統領、与野党の首脳らがそろって参列。最初に下院に当選して以降、50年以上にわたり連邦議会に議席を占め続けた米政界きっての重鎮をしのんだ。(2012/12/22-01:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122100544
ホワイトハウスに半旗 故イノウエ議員悼む
2012.12.19 14:03
オバマ米大統領は18日、日系初の米連邦議員で民主党の重鎮、ダニエル・イノウエ上院議員が17日に死去したことを受け、ホワイトハウスや米国内の全ての公館、海外の米大使館などで半旗を掲げるよう指示した。
大統領は「イノウエ議員の長きにわたる奉職への敬意のしるし」だと強調した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121914040010-n1.htm
23日にイノウエ氏告別式 ホワイトハウスに半旗
2012.12.19 23:13
米政治専門サイトのポリティコによると、17日に死去した日系初の米連邦議員で民主党重鎮、ダニエル・イノウエ上院議員(88)の最後の告別式が23日、故郷のハワイ州ホノルルにある国立太平洋記念墓地で行われる。
一方、オバマ大統領は18日、ホワイトハウスや米国内の全ての公館、海外の米大使館などで半旗を掲げるよう指示。「イノウエ議員の長きにわたる奉職への敬意のしるし」だと強調した。
ポリティコによると、ホノルルでの告別式に先立ち、遺体を納めたひつぎは首都ワシントンの連邦議会議事堂の円形大広間に運ばれ、20日午前11時半から午後8時まで公開安置されるという。
死去後、円形大広間に遺体が公開安置されたのはリンカーン、ケネディ、レーガンらの元大統領を含む約30人とされ、元首級の葬送となる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121923140016-n1.htm
【イノウエ氏死去】日米関係の深層に損失 慰安婦問題でも日本側の心情に配慮
2012.12.18 14:15
【ワシントン=古森義久】米国上院長老のダニエル・イノウエ議員の死去は日米関係の深層にも大きな損失として波紋を広げた。イノウエ議員が近年、日米両国間の慰安婦問題など複雑な課題でも日本側の立場や心情に配慮した言動をとってきたからだ。
イノウエ氏の半生は自らの「日本」を否定することでもあった。日米開戦で日本側との絆を疑われて集団収容された日系米人たちが米国への忠誠を誓って米軍に志願し、欧州戦線で活躍した。イノウエ氏はその中心人物だった。
戦後、連邦議員となってからもイノウエ氏は長年、
日本側と接触しなかった。1980年代の日米貿易摩擦でもあくまで米国政治家として日本の市場閉鎖性などを非難した。だがここ10数年来、日米の利害の激しい衝突がなくなると、むしろ両国関係の緊密化のために活動し、2007年6月、下院が日本の慰安婦問題非難の決議を推進したときは、「もう済んだ過去の問題で現在の友好を傷つけるな」と正面から反対した。
イノウエ氏は戦争中に日本軍捕虜となった米国人たちの抗議でも和解を求め、最近では普天間基地問題にも両国の歩み寄りを提唱し、さらに2011年には北朝鮮に家族を拉致された「家族会」の人たちにも会って、熱い支援を送っていた。
イノウエ議員の日米関係への深いかかわりは2008年5月まで6年半も駐米大使を務めた加藤良三氏の説得も大きかった。加藤氏の送別パーティーではイノウエ議員が送別の乾杯を提唱し、別れを惜しんでいた。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121218/amr12121814210007-n1.htm
【イノウエ氏死去】評伝 日米関係の深層に大きな損失
2012.12.19 00:17
米国上院長老のダニエル・イノウエ議員の死去は日米関係の深層にも大きな損失として悲しみの波紋を広げた。イノウエ議員が近年、日米間での慰安婦問題など複雑な課題でも米国の国政の場で日本側の立場や心情に配慮した言動をも取ってきたからだ。
福岡県から米国に移民として渡った日系1世を両親にもつイノウエ氏の半生は、自らの「日本」を否定することでもあった。日米開戦で日本側との絆を疑われて集団収容された日系米人たちが米国への忠誠を誓って米軍に志願し、欧州戦線で活躍した。イノウエ氏はその中心人物だった。
同氏の所属した日系人部隊第442連隊は欧州戦線でドイツ軍と勇猛果敢に戦い、輝かしい戦果をあげた。同氏はその戦闘で負傷し、右腕を失った。しかし勲章を得て帰国した同氏がカリフォルニアの理髪店で日本人の血を理由にサービスを断られた体験は、当時の米国社会の偏見を示す実例として広く伝えられた。
戦後、弁護士を経て連邦議員となってからもイノウエ氏は長年、日本側と接触せず、日米関係へのかかわりもなかった。1980年代の日米貿易摩擦でも米国政治家として日本の市場閉鎖性などを非難した。だが日米の利害の激しい衝突がなくなったここ十数年、両国関係にも日本にも積極的にかかわるようになった。
イノウエ氏は2007年6月、下院が日本の慰安婦問題非難の決議案を事実誤認のまま推進したときは、「もう済んだ過去の問題で現在の友好を傷つけるな」と正面から反対した。
同氏は戦争中に日本軍捕虜となった米人たちの抗議活動にも、日本側との和解を促す役割を果たした。最近ではアジア太平洋の安定や日米防衛協力の推進のために普天間基地問題でも両国の歩み寄りを提唱した。
なおアジアの安定に関してイノウエ氏は11年1月、米議会の超党派機関「米中経済安保調査委員会」が開いた公聴会で、中国の海軍力やサイバー攻撃能力の増強、対艦ミサイルやステルス戦闘機の開発への警告を発し、日米同盟の意義を改めて強調もした。
同年7月には、北朝鮮に家族を拉致された日本人の「家族会」の代表たちにも会って、熱い支援を送っていた。「上院の同僚に呼びかけて解決に協力したい」と日本側を勇気づけた。
イノウエ氏の日米関係への深いかかわりは、08年5月まで6年半も駐米大使を務めた加藤良三氏の説得も大きかった。加藤氏の送別パーティーではイノウエ氏が送別の乾杯を提唱し、別れを惜しんでいた。
米国政界の最有力者として日米関係を多方面から支えた知日派イノウエ氏の死は両国間の損失としても惜しまれる。(ワシントン 古森義久)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121900170000-n1.htm
【産経抄】12月20日
2012.12.20 03:21
明治32(1899)年に福岡県の小さな村で火事が起こらなかったら、米大統領継承順位3位まで上り詰める日系上院議員の存在はなかった。火元とされ弁償費用を稼ぐためハワイに移住したのが、17日に亡くなったダニエル・イノウエ氏の祖父母だった。
▼祖父母から日本の価値観と美徳をたたきこまれて育ったイノウエ氏は、医師をめざして勉強中に、真珠湾攻撃に遭遇する。「敵国人」の汚名をそそぐため、陸軍志願に迷いはなかった。
▼「日本語ができないふりをしたんだ。祖国のために一人でも多くの敵を銃で倒したかったから」。現在公開中のドキュメンタリー映画『二つの祖国で』で語っている。イノウエ氏は、映画で描かれる対日本軍の陸軍秘密情報部はデスクワークが多いとみて、配属を巧みに逃れた。所属したのは後に米国史上最強部隊と呼ばれる「442連隊戦闘団」だ。
▼欧州戦線での武勇伝は語りぐさになっている。イノウエ氏はドイツ兵に腹と右肘を撃たれて右腕を失いながら、左手で手投げ弾を投げつけて相手を倒したという。
▼戦後、日系人として初めて連邦議員となったイノウエ氏は、今度は人種差別に闘いを挑む。日系人だけでなく、先住民の地位向上にも努めた。2007年、慰安婦問題をめぐる下院の対日非難決議案に対して、反対声明を出した硬骨ぶりも印象に残る。日米の懸け橋として果たした功績の大きさは計り知れない。
▼それだけに、米軍普天間飛行場の移設問題で、迷走を続けた民主党政権への失望は大きかった。「堪忍袋の緒が切れることもあると申し上げたい」。昨年東京で行った講演を聞いた同僚記者は、その言葉に身が引き締まる思いだったという。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121220/amr12122003210000-n1.htm
慰安婦決議案 米上院議員が反対書簡
慰安婦問題、イノウエ議員「終止符を」 決議案反対再び主張
慰安婦決議案「予期せぬ負の結果招く」 ナカノ氏反対
“慰安婦決議は関係損なう”
慰安婦決議案に毅然と反対するイノウエ氏
【正論】日本財団会長・笹川陽平 国家の名誉、尊厳に敏感であれ
元日系米兵の信念「投票は戦って手にした権利」
2012.11.1 09:30
病床で娘らに記入してもらい期日前投票を行う日系男性の写真が、大統領選(11月6日)を控えた米国で感動を呼んだ。ハワイ在住のフランク・タナベさん(93)は第二次大戦中、強制収容所から志願して米兵となり、市民(投票)権を取得。以来投票を欠かしたことは一度もなく、がんと診断され死期が迫っても、それは変わらなかった。きょうのテーマは「価値あるこの一票」とした。
■ 元日系米兵の執念
AP通信によると、タナベさんは2カ月前、「肝臓がんで手術不可能」の診断を受け、自宅で痛みをやわらげる治療を受けていた。「投票用紙はまだか」と繰り返すので、娘のバーバラさんが「心配しないで。きっと届きますよ」となだめていたのだが、10月17日に到着。早速投票作業に取りかかった。バーバラさんが候補者の名前を読み上げ、記入する。タナベさんは「イエス」と言ってうなずくか、「ノー」と言って首を振るかした。
この様子を収めた写真を孫のノアさん(男性)がネットに掲載すると、60万人以上が閲覧し、「真の愛国者」「これがアメリカだ」といった称賛のコメントが書き込まれた。この現象をマスメディアが取り上げ、「元米兵の愛国行為」(ロサンゼルス・タイムズ紙)は多くの人々の知るところとなった。
■ 強制収容所
大戦中、米国の日系人は「敵性外国人」として、各地のキャンプ(強制収容所)に収容された。報道によると、タナベさんは最初、アイダホ州のミニドカ収容所、その後、カリフォルニア州のツールレイク収容所に入れられた。大学生だったが、卒業できなくなった。タナベさんは志願して陸軍に入隊。1943年、米市民権を取得した。日系米兵を取り上げたドキュメンタリー映画で、タナベさんは志願の動機を「日系人が敵性外国人でないことを示すため、自分ができることをした」と話している。
配属されたのは、日本軍の暗号の解読や日本語文書の翻訳、捕虜尋問の際の通訳などにあたる陸軍情報部(MIS)だった。昨年11月、米軍日系人部隊に米国で最も権威のある勲章の一つ「議会金メダル」が授与された。MISも対象の一つだった。タナベさんは「すべての外国系米国人を代表してメダルを受け取りたい。私たちは団結して国を守った」とハワイの地元紙に語った。
タナベさんは市民権取得の43年以来、すべての選挙に投票した。候補者の品定めのため、今回も記入の数日前まで丹念に新聞を読んでいた。バーバラさんは「父にとって投票は、収容され、入隊し、戦争へ行き、差別と戦ってようやく手にした権利なのです」と話した。
■ 期日前投票の行方
AP通信によると、タナベさんは10月24日午前6時45分、ホノルルの自宅で死去した。写真が話題になっていることは、家族からタナベさんに伝えられていた。バーバラさんは「父親が収容されたキャンプがあった2つの州の新聞、ロサンゼルス・タイムズ紙とアイダホ・ステーツマン紙で記事になったことも教えた。人生を振り返って良かったと思えるのはすてきなこと」と話した。
タナベさんの写真に感動した人々の多くが、死去によってこの一票が無効になることを心配していた。ハワイ州では、死亡した有権者の期日前投票は、投票日までに州保健当局から選管当局に対し死亡の連絡があれば無効になる。ハワイ州選管当局者はしかし、「保健当局から連絡があっても、たくさんの投票用紙から死亡者の1枚を見つけるのは困難なため探さない」と語った。タナベさんの一票は有効ということだった。
(編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ))
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121101/amr12110109360001-n1.htm
ドイツ:再生エネ普及で電気代高騰、戸惑う国民 野党批判、首相「想定外」と釈明
毎日新聞 2012年12月22日 東京朝刊
【ベルリン篠田航一】風力や太陽光発電など再生可能エネルギーの普及で電気料金高騰が問題になっているドイツで、来年秋の総選挙(連邦議会選)をにらみ、電気料金を巡る与野党の対立が激化している。来年から消費者が料金に上乗せして支払う「賦課金」が1・5倍に上がり、標準世帯の年間電気代は平均1000ユーロ(約11万円)に上る見通し。脱原発の「必要経費」として国民負担が増大する現状を巡り、国民の間にも不満が広がっている。
送電大手4社は10月、来年の賦課金額を従来の1キロワット時あたり3・6セント(約4円)から5・3セント(約5・9円)に引き上げると発表した。DPA通信によると、年間3500キロワット時を消費する標準世帯の電気代は税金などを含め現在の年平均900ユーロ(約10万円)から1000ユーロに増えるという。
22年までの「脱原発」を決めたドイツは再生エネ普及を目指し、太陽光などで発電した電気を電力事業者が固定価格で買い取る制度を00年に導入。一般家庭などで発電パネルの取り付けが進んだが、買い取る事業者側の負担は賦課金として電気料金に上乗せされるため、結局は消費者の負担も増え、批判が出ていた。
政府は電気料金抑制のため、今年に入り太陽光発電の買い取り価格を引き下げたが、00年に1世帯平均で月額41ユーロだった電気代は既に75ユーロまで上昇。10年には西部ノルトライン・ウェストファーレン州で電気代を払えない低所得者層など12万世帯が一時、電気を止められる事態になるなど庶民生活を圧迫している。
こうした事態について、メルケル首相は「これほどの高騰は想定外だった」と釈明している。ただ、政府は、大量に電気を使う鉄鋼・化学業界など約700社の賦課金を割り引く優遇措置を優先。来年はさらに「ドイツ企業の国際競争力維持のため」(メルケル首相)として対象企業を約2000社に拡大する方針だ。
これに対し、野党・緑の党のロート代表は「一般家庭は苦しんでいるのに、メルケル政権は大企業ばかり優遇している」などとして批判のトーンを強めており、来年の総選挙の争点にして攻勢を強める構えだ。
http://mainichi.jp/select/news/20121222ddm007030172000c.html
電気代高騰が総選挙争点に=脱原発のドイツ-国民に不満、不公平感も
太陽光事業から撤退=事業環境厳しく-独シーメンス
電力輸出国ドイツの実体
http://meinesache.seesaa.net/article/309497257.html
政治家と車の販売員、米世論調査で「最も信用できない」
2012年12月06日 13:20
【12月6日 AFP】誠実さと道徳観を物差しにした場合、米国で最も信用できない職種は国会議員と自動車の販売員だという世論調査の結果が3日、発表された。
米世論調査会社ギャラップ(Gallup)によると、今回の調査で最下位となった職種は自動車の販売員で、信用できると答えたのは回答者の8%にとどまった。
次いで評価が低かったのは米連邦議会議員で、「非常に誠実」か「とても誠実」とした回答者はわずか10%だったのに対し、54%の人が「誠実さがない」か「まったく誠実でない」と答えた。
上院議員だけに限ると、「非常に誠実」か「とても誠実」と答えた人は14%、「誠実さがない」か「まったく誠実でない」と答えた人は約45%だった。
自動車の販売員、連邦議会議員に続いて評価が低かったのは広告関係者。誠実との回答は全体の11%となった。
一方、この調査で最も誠実で道徳観が高いとみなされていた職種は看護師で、85%の回答者が高い評価をつけた。
回答者の半数以上から高い評価を得た職種は、看護師の他に薬剤師(75%)、医師と技術者(70%)、警官(58%)、大学教員(53%)、聖職者(50%)だけだった。
銀行家(28%)、ジャーナリスト(24%)といった職種も振るわなかったが、企業幹部(21%)、州知事(20%)、弁護士(19%)、保険販売員(15%)などにも厳しい目線が向けられていることが示された。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2915199/9941826
米国民のメディア不信、最高の60%に 大手メディアの民主党支持で
世界の雑記帳:NYで売られる魚介類、約4割が名前を誤表示=調査
2012年12月12日 10時24分
[ニューヨーク 11日 ロイター] ニューヨーク市でシーフードを扱う食料品店やレストランの約6割が、一部の魚介類を間違った名称で売っていることが調査で分かった。健康被害を起こしかねない種類が売られているケースもあるという。
調査を行ったのは、海洋保護団体のオーシャナ。同団体が11日発表した報告書によると、調査で入手した魚のうち、約40%が間違った種類で認識されており、高価な魚や希少な魚の代わりに、安価な魚が売られていることもあった。また、法医学的DNA分析手法では、調査対象となった小売店・飲食店81店舗の58%が、誤った名称で魚を売っていたという。
オーシャナの上級研究員キンバリー・ワーナー氏は「ニューヨークのシーフード愛好家がいくつかの種の魚を購入する際、3回に1回以上だまされているというのは受け入れられないことだ」と語った。
消費者が知らず知らずのうち、健康上のリスクを起こしかねない魚を購入していることもあるという。米食品医薬品局(FDA)は、アマダイは高濃度の水銀を含んでいるとし、妊娠している女性や授乳期間中の母親、小児は摂取を避けるよう警告しているが、アマダイの一種が別の種類として売られていたことも調査で明らかになった。
また、寿司店からビンナガマグロとして集めたサンプル17件のケースでは、1つを除いてすべてが実際にはアブラソコムツだったという。
FDAの広報担当者はロイターの取材に、健康被害を引き起こす原因の多くは特定の種によるものであり、誤った名称で売られているシーフードは公衆衛生上の懸念になり得ると指摘。アレルギー反応などの健康被害が可能性として想定できると述べた。
オーシャナによれば、ニューヨークでの魚介類の誤表示率は、ボストン(48%)やロサンゼルス(55%)に比べると低い。他の都市に比べてニューヨークに顕著な傾向は、小規模な独立系の食料品店の存在で、こうした店舗で売られている魚は4割が名称を間違っていた。一方、同じニューヨーク市内でも、全米展開している大手スーパーでの誤表示率は12%に下がるという。
魚介類の誤表示は、以前から指摘されていた問題でもある。消費者情報誌「コンシューマー・リポート」は20年前に掲載した調査で、ニューヨークとシカゴ、サンノゼで調査したシーフードの約3分の1が誤表示だと指摘していた。
また昨年8月には、ニューヨークの高級食材店「ゼイバーズ」で過去15年にわたってロブスターサラダにザリガニが使われていたことが分かり、メディアで大きく報じられていた。
http://mainichi.jp/feature/news/20121212reu00m030002000c.html
「寿司と文鮮明師」~統一教会によるアメリカの鮮魚流通支配…米紙シカゴ・トリビューン
統一教会・文鮮明氏「全米・寿司ビジネス」の剛腕…霊感商法の次はマグロ買い占めか?
30年後に白人過半数割れ 米が予測、社会に影響大
2012.12.13 14:34
米国勢調査局は12日、米国で現在63%を占める白人の人口が、約30年後の2043年に過半数を割り、60年には43%まで低下するとの予測を発表した。ヒスパニック(中南米系)の割合は31%に上昇、白人に迫る。有権者の構成や労働市場、教育環境など米社会に大きな変化をもたらすとみられている。
10年の国勢調査に基づいた最新の予測によると、現在3億人余りの総人口は51年に4億人を突破し、60年には4億2千万人に達する。高い出生率で人口増を支えるヒスパニックの割合は、現在の17%から60年には31%に上昇。アジア系も5%から8%に、黒人も13%から15%にそれぞれ上昇するなど、マイノリティー(少数派)と呼ばれてきた集団の比率が軒並み上がる。
一方、既に新生児では昨年の調査で少数派となった白人の人口は、24年にピークを迎えた後、緩やかに減少に向かう。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121213/amr12121314350006-n1.htm
FBIがチャイナタウンなど不法移民関連の悪徳弁護士事務所を捜索
ニューヨーク当局は「政治庇護」を求めるでっち上げ弁護士らを逮捕へ
これは不法滞在、不法入国、インチキ書類での永住権保持者にとって衝撃であり、中国人の「政治保護」を求めて、「人権」を楯に履歴などの改竄文書をつくって、米国におけるグリーンカード取得、永住権獲得に動いてきた中国系アメリカ人悪徳弁護士への法的裁きである。
同時に不法滞在組や偽装結婚組が急増する日本にとっても、たいそう示唆的である。
2012年12月18日、ニューヨークのFBI支部は同市クィーンズ地区などに巣くう「移民の永住権獲得補助」が主なビジネスとする法律事務所などを一斉に手入れした。
いずれのオフィスも開業して僅か十年程度だが、スタッフを十五人から二十人もかかえるほどの大所帯で「繁栄」してきた。
FBIが踏み込んだ十の弁護士オフィスでの捜索は数時間に及び、偽造文書など夥しい書類を押収したうえで、21人を逮捕したが、三人が逃亡した。翌日に逃亡したうちの一人、ケン・ジルス弁護士は自首した。
NY連邦法院は、これら26名を起訴した。
とくに目立つ手口は「キリスト教徒として迫害を受けた」「法輪功のメンバーなので」という偽造書類、改竄書類だ。これらの書類作成を手助けした弁護士らは、左翼リベラルな政治風土のニューヨークで不法な利益を得ていたことになる。
日本のチャイナタウンでも大繁盛をきわめる法律事務所が多いが、かれらは、この米国発のニュースを如何に受け止めたか?
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成24(2012)年12月21日(金曜日)
http://melma.com/backnumber_45206_5723865/
ミス・フランスは「雪のように白い」女性ばかり、黒人団体が批判
2012年12月11日 16:53 発信地:パリ/フランス
【12月11日 AFP】8日に決勝が行われ白人女性が優勝したミス・フランス・コンテストについて、同国の黒人権利団体は出場者の顔ぶれがフランスの人口構成を反映していないと批判している。
今年のミス・フランス・コンテストでは医学生でミス・ブルゴーニュ(Miss Bourgogne)のマリーヌ・ロルフェラン(Marine Lorphelin)さん(19)が、ミス・タヒチ(Miss Tahiti)のイナリニ・デロンジョー(Hinarini de Longeaux)さんをわずかな差で抑えて優勝し、ミス・フランス2013(Miss France 2013)に選ばれた。
ロルフェランさんはブルネットの髪を持つ白人女性、デロンジョーさんは褐色の肌の女性だ。ファイナリスト33人のうち人種的少数派の女性は8人で、このうち6人が南太平洋や中米カリブ海にある仏海外県や特別自治体の出身者だった。
この結果について、フランスのアフリカ・カリブ系団体の連合体「CRAN」のルイジョルジュ・タン(Louis-Georges Tin)会長は10日、アフリカおよび北アフリカコミュニティ出身の出場者が少なかったことを批判する声明を発表した。
黒人女性を対象とするコンテスト、ミス・ブラック・フランス(Miss Black France)の創設者、フレッド・ロワイエ(Fred Royer)氏との共同声明の中でタン氏は、「現代フランスの人口構成がこのようなイベントに反映されていないことは非常に大きな問題だ。アフリカ系フランス人の存在そのものを否定することにつながる」と批判した。
声明はさらにこう続いた。「ミス・フランスの世界は、フランス本土以外の出身でなければ黒人は出場できないかのような旧態依然ぶりだ。北アフリカ系で出場したのは1人だけで、それもすぐに落選した(彼女がイスラム教徒だったことも関係あるのだろうか?)」、「結局のところ、ミス・フランスは年の瀬に永遠なるフランスの尖塔に降り積もる雪のように真っ白なのだ」(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2915996/9979057
世界の主要都市ランキング、東京が「清潔」「安全」など5冠
2012年 12月 14日
[13日 ロイター] 世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」は13日、世界の主要40都市を対象にしたランキングの発表を行い、10項目のうち5つで東京が1位に輝いた。
同サイトは、利用者7万5000人からの情報をもとにランキングを作成。東京は、「タクシー運転手の親切さ」「タクシーのサービス」「街中の清潔さ」「公共交通機関」「安全」の5つの項目で1位となった。地元の人たちの親切度合いでも2位にランクインするなど総合的に高い評価を得た。
一方、10項目のうち「地元の人たちの親切さ」「ショッピングの満足度」など4つの項目で最下位だったのはモスクワだった。
今年五輪が開催されたロンドンも、地元の人たちの親切度合いが最下位のモスクワに次ぐ39位で、街中の清潔度合いでも26位とふるわなかった。トリップアドバイザーの広報担当者は、「人気のある大都市であっても完璧だということにはならないのだろう」と調査結果を分析した。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE8BD03720121214
【ロシア】 プーチン大統領、「外国から資金を受け取っているロシア人について、政治への参加を禁止するべき」 [12/13]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1355373230/-100
ロシア政治に対する外国の干渉は受け入れられない=プーチン大統領
2012年 12月 13日 00:33 JST
[モスクワ 12日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は12日、年次報告演説を行い、国内政治に対する外国の干渉に反対する姿勢を示した。
5月に任期6年の大統領職に復帰してから初の施政方針演説となる。
大統領は演説で、外国から資金を受け取っているロシア人について、政治への参加を禁止するべきだと指摘。「直接的であれ、間接的であれ、国内政治プロセスへの干渉は受け入れられない」と述べた。
大統領は昨年、自身に対する抗議デモを支援したとして米国を非難したほか、選挙に影響を及ぼそうと外国政府が資金を使っていると主張していた。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE8BB00720121212
米国人による養子縁組を禁止、露新法案は「適切」とプーチン大統領
2012年12月20日
【12月20日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、同国議会で審議中の米国人がロシア人の子どもを養子にすることを禁じる法案について「適切だと考えている」と述べ、支持を表明した。今年5月の3期目就任後、プーチン大統領が大規模な記者会見を開いたのは今回が初めて。
2009年に米国で真夏の炎天下に車内に置かれ熱中症で死亡したロシア人養子にちなんで「ジーマ・ヤコブレフ(Dima Yakovlev)法」と呼ばれる新法案は、今月初めに米議会がロシアの人権問題に制裁を加える新法案を承認したことへの対抗措置。21日にロシア下院で採決が行われる予定だ。
プーチン大統領は会見で、「ロシア議会による感情的な対応であることは理解しているが、(法案は)適切だと考えている」とコメント。これまでにロシア人の子どもたちが養子として米国人にひきとられた後で死亡した複数の事件の裁判で、米国人の里親たちが無罪となっていることに不快感を示した。
ロシア側の動きに先立ち米国では前週、人権侵害に関与したロシア人に対する制裁的な措置を盛り込んだ法案が、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の署名で成立した。この法律は、露当局者の不正を告発しながら逮捕され、拘束中だった2009年に死亡したロシア人弁護士セルゲイ・マグニツキー(Sergei Magnitsky)氏にちなんで「マグニツキー法(Magnitsky Act)」と呼ばれる。マグニツキー氏は「拷問に近い状況」に置かれていたとされる。
だが、プーチン大統領は「米国こそ問題だらけだ。これまでも指摘してきた(米兵によるイラク人収容者虐待があった)旧アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所や(キューバの)グアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地がいい例だ」と述べ、ロシアの司法制度に口出しする倫理的な権利を米国は持たないとはねつけた。
http://www.afpbb.com/article/politics/2917668/10018858
日本人移民の功績、120年経てついに認められる ニューカレドニア
2012年12月19日 13:49
【12月19日 AFP】仏海外地域ニューカレドニア(New Caledonia)の日系移民が人知れず抱えてきた長い苦難の歴史が今月、初めて公式の式典でたたえられた。最初の日本人移民がニッケル鉱山に働き口を求めてニューカレドニアにやってきてから、今年で120年。当時ニッケル産業で栄えたチオ(Thio)で14日、日本人慰霊碑の落成式が小松一郎(Ichiro Komatsu)駐仏大使も出席して行われたのだ。
日仏の絆を象徴する十字架と刀をあしらったアーチ型の慰霊碑は、チオの鉱山で働いていた日系移民の子孫である松田幸吉(Yukiyoshi Matsuda)氏が設計した。
祖父の代にこの地に移住してきたマリージョセ・ミッシェル(Marie-Jo Michel)名誉領事にとって、今回の慰霊碑落成式は、日系人がニューカレドニアの発展に果たしてきた役割と、受けた苦難についての認識を高める努力が成就したことを意味する。
■鉱山労働者から商業経営へ、地域の中心に
鉱山要員として広島で雇用された599人の日本人移民第1団がチオに到着したのは、1892年1月25日のこと。当時はニッケル産業隆盛期で、チオの鉱山では中国、インド、ベトナムからの労働者も働いていた。
「みんな貧しくて、ほとんどは未婚男性だった。稼いだわずかな金を日本の実家に仕送りしていた」と、祖父2人が1914年に移住したミッシェル氏は語る。
1892~1919年に推計5575人の日本人がニューカレドニアへ移住した。大半は沖縄県、熊本県、福岡県、広島県など西日本の出身で、男性たちの多くは現地女性と結婚し、鉱山労働をやめて仕立業や市場向け菜園、食料品店などの商売を営むようになっていった。
現在ニューカレドニア最大の都市ヌメア(Noumea)ではその頃、「日系移民が町の中心的存在だった」とミッシェル氏は言う。
■戦争が変えた運命、「屈辱の歴史」
こうして地元社会に溶け込んでいった日系人たちだったが、その生活は1941年12月8日の日本軍による真珠湾(Pearl Harbour)攻撃で一変する。「その夜のうちに、当時のニューカレドニア高等弁務官は全ての日系人を潜在的スパイとみなして拘束を命じた」(ミッシェル氏)。集められた1200人の日系移民はオーストラリアの収容所に送られた。
財産を没収されて競売にかけられた例もあった。ニューカレドニアに残ることを許された日系の子どもたちも、社会から白い目で見られた。終戦後も日本を敵視する風潮は消えず、多くの日系人が先祖の地・日本への帰還を決めた。その中には、ニューカレドニアに残った親族の消息が分からなくなってしまった人も少なくない。
「1960年代に入ると状況は次第に良くなったけれど、この屈辱の歴史を口に出して語れるようになったのは、今60代のわれわれの世代が初めてだ」とミッシェル氏は話した。
戦後に大勢の日系人が去ったニューカレドニアだが、それでも現人口25万人中、日系人は最大1万人を占めている。(c)AFP/Claudine Wery
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2917079/10008006
北アイルランドで暴動3週間、英国旗掲揚中止が火種に
2012年12月21日 19:13
【12月21日 AFP】英国・北アイルランドで今月3日以降、英統治存続派のプロテスタント系住民(ロイヤリスト)による暴動や放火、機動隊とのにらみ合いが続いている。首府ベルファスト(Belfast)の市議会が3日、市庁舎での英国旗の常時掲揚を中止し、限られた日にだけ掲揚すると発表したのが発端だ。北アイルランドの宗派間対立が今なお続いていることが改めて浮き彫りになっている。
市議会の発表以降、複数の議員事務所が放火され、女性警官の乗る車に火炎瓶が投げ込まれる事件も起きた。少なくとも4人の議員に殺害の脅迫状が届いたほか、19日には議員5人に宛てた銃弾5発が北アイルランド議会に送り付けられたことが明らかになった。ベルファスト北部キャリックファーガス(Carrickfergus)では市議会の議場にデモ隊がなだれこみ、市議らを脅す騒ぎもあった。
■「血染めの国旗守る」
警察当局によると、一部の暴力事件の背後にはロイヤリスト系武装組織がおり、英国からの分離とアイルランドへの併合を求めるカトリック系住民(リパブリカン)との間で緊張が高まっている。1998年の包括和平合意が脅かされる事態にはならないと政治家らは口をそろえるが、路上で展開される光景は、宗派間の衝突が続いたかつての暗黒の時代を思い起こさせる。
抗議行動に参加する人数は徐々に減少しているとみられる一方、英国への帰属意識が強固なロイヤリストたちは、ベルファスト市庁舎に再び英国旗ユニオンジャックが常時ひるがえるようになるまで毎夜、抗議行動を続けると宣言している。
12日夜、ロイヤリストの拠点として知られるベルファスト西部のシャンキル・ロード(Shankill Road)でバリケードを築き機動隊と対峙していた1人は、AFPの取材に「あの旗は、われわれの血に染まっているんだ」と訴えた。
「父祖たちはあの(英国旗の)ために死んだ。われわれの旗が再び掲揚されるまで、抗議をやめることはない。この世の終わりまで続ける」
■減りつつあるプロテスタント人口
デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は、暴力行為に訴えるロイヤリストたちについて「全く英国に忠実(ロイヤル)でもなければ、英国らしさのために立ち上がった人々だとも言えない」と非難。北アイルランド議会の指導者らと歩調を合わせた。ベルファスト市民の多くも、民主的に選ばれた市議会の決定を受け入れられない一部のロイヤリストが騒いでいるだけだと批判している。
リパブリカン側は、市議会の多数派がロイヤリストでなくなった以上、市庁舎の英国旗掲揚を続けることはできないとの考えだ。
ロイヤリストたちには今、北アイルランドの人口比でプロテスタント系が減少しているという厳しい現実が突きつけられている。前週発表された最新の人口調査では、ついにプロテスタント系住民が半数を割り込んだ。2011年までの10年間で、プロテスタント系人口が53%から48%に減少した一方で、カトリック系人口は45%まで増加している。
ベルファストでも、プロテスタント系とカトリック系の住民比がほぼ並んだ。こうした中、市議会は市庁舎での英国旗の掲揚を年間17日だけに限定する決定を下したのだ。
「嫌な奴らだよ」と、カトリック系のあるタクシー運転手は抗議行動について語った。「あいつらはこの街を支配してると思っている。僕ら(カトリック系)がニ級市民だった昔は確かにそうだった。だが、もう違うんだ」
■「英国らしさが削られていく」
「私たちは極めて分断された社会に生きている。一方はプロテスタント地区に暮らし、もう一方はカトリック地区に暮らしていて、公共の場所はいまだに取り合いになっている」と、クイーンズ大学ベルファスト校(Queen's University Belfast)アイルランド研究所のドミニク・ブライアン(Dominic Bryan)所長は語る。「労働者階級のプロテスタント系住民は、和平交渉を通じて最も損をしたと感じているといえる」
和平交渉がリパブリカンに政治的権力を与えすぎたと考えるロイヤリストたちは、両者の間の緊張は何年もかけて高まってきたものだと主張する。市庁舎の英国旗掲揚問題は、最後の一押しに過ぎなかったのだ、と。
「彼ら(リパブリカン)は何年もかけて、われわれから英国らしさを削り取ってきたのさ」と、ロイヤリストの活動家ジム・ウィルソン(Jim Wilson)さんはAFPに語った。
プロテスタント系の進歩統一党(Progressive Unionist Party、PUP)のビリー・ハッチンソン(Billy Hutchinson)党首は、プロテスタント系の若者たちの間に「高い失業率と社会からの孤立感」が広がっていることを指摘する。暴動を起こしている人々の多くは、こうした若者たちだ。
ハッチンソン党首は若者たちに暴力に訴えることのないよう呼び掛けつつ、北アイルランド自治政府に参加するカトリック系政党にこそ「ロイヤリストのアイデンティティー」をこれ以上奪わないよう対策を取る責任があると主張している。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2917769/9989144
英で日本のワサビ栽培 欧州初、仏料理にも
【ロンドン共同】英国の会社が南部ドーセット州で日本のワサビを栽培し、販売を始めた。欧州で商業ベースのワサビ栽培は初めてといい、フランス料理の有名シェフに採用されるなど用途を広げている。
ドーセット州でクレソンを栽培している会社が、英国での日本料理の人気上昇や、わさびの西洋料理への用途拡大を受け、3年前から挑戦。ワサビに適した砂地や流水などの整備で試行錯誤を繰り返し、栽培に成功した。
「ワサビ・カンパニー」という名前の別会社を設立し、今年7月から販売を開始。価格は100グラム30ポンド(約4200円)で、欧州全域で取引されているという。
2012/12/28 15:48 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122801001274.html
2012年12月25日 12時22分
【ニューヨーク共同】国連総会本会議は24日、2013~15年の国連予算の各国分担率を定める決議案を採択した。日本は12年までの12・53%から10・83%に下がり、ピークだった2000年の20・57%のほぼ半分となった。中国は大幅に増やした。
日本の分担率はこれまでと変わらず米国(22%)に次ぐ2位。しかし一時は米国に迫り、3位ドイツのおよそ2倍の拠出国だっただけに、国連内での存在感低下につながるとの懸念も出ている。
分担率は各国の経済力を基に3年に1度改定し、今回の3位はドイツで7・14%、以下フランスが5・59%、英国が5・18%。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012122501001248.html
1人当たりGDP、日本は世界14位 2011年
2012/12/25 19:47
内閣府が25日発表した国民経済計算確報によると、2011年の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP、ドル換算)は前年比7.3%増の4万6192ドルとなり、2年連続で過去最高を更新した。経済協力開発機構(OECD)加盟国中の国際順位は前年と同じ14位だった。ただ、円高でドル建てGDPが膨らんだのが主因で、経済の実態は弱いままだ。
11年の名目GDPは前年比7.1%増の5兆9047億ドルで、世界GDPに占める比率は8.4%と世界3位だった。この比率は4年連続で上昇したもの、10%以上を占めていた2000年代前半から比べると低い。対照的に中国は23.4%増の7兆3185億ドルと、世界GDPに占める比率が初めて10%を超えた。
1人当たりGDPの増加は円高が進行した影響が大きい。円相場は11年平均で1ドル=79円81銭と、前年から9%円高が進んだ。1人当たりGDPを円建てでみると2年ぶりに減った。東日本大震災やタイの洪水を受けた輸出の落ち込みが、GDPを押し下げた。
1人当たりGDPの国際順位をみると首位のルクセンブルク(11.4万ドル)や2位のノルウェー(9.9万ドル)など上位は前年と変わらなかったが、米国(4.8万ドル)が8位から12位に順位を落とした。韓国(2.2万ドル)は25位で、OECD非加盟の中国は0.5万ドルだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2500V_V21C12A2PP8000/
イノウエ米上院議員が死去 最後の言葉は「アロハ~」 日米関係発展に多大な貢献
2012.12.18 08:29
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【ワシントン=佐々木類】日系米国人で民主党のダニエル・イノウエ米上院議員(ハワイ州選出)が呼吸器合併症のため、ワシントン近郊のメリーランド州内の病院で死去していたことが17日分かった。88歳。
オバマ大統領は「米国は真の英雄を失った」と追悼文を発表した。
イノウエ氏の事務所によると、息を引き取ったのは17日午後5時ごろ。ワシントン近郊の国立海軍医療センターで妻のアイリーンさんら家族に見守られながら他界した。
亡くなる数日前、イノウエ氏は病床で「ハワイの人々の代表、米国の代表として誠を尽くした。それをやり遂げたと思う」と語ったという。米メディアによると、死因は呼吸器合併症とみられ、最後の言葉は、ハワイのあいさつの言葉「アロハ~」だった。
イノウエ氏は、下院議員を務めた後の1963年から50年近くにわたって上院議員に在籍した重鎮。上院仮議長で、大統領継承順位第3位だった。
80年代の日米貿易摩擦のころは対日批判の急先鋒に立った。だが、2007年、「慰安婦」問題で、米下院が事実誤認のまま可決した批判決議に反対するなど、最近では日米関係の強化に尽力した。
ハワイ・ホノルル生まれで、ハワイ大卒。在学中の1941年、日米両国が開戦。当時、米陸軍最強の呼び声も高い日系人部隊第442連戦戦闘団に所属、欧州戦線で戦い右腕を失う重傷を負った。終戦で復学して弁護士に。59年、民主党からハワイ選出の連邦下院選に出馬し当選した。
73年のウォーターゲート事件、87年のイラン・コントラ事件で上院調査特別委員会委員長。現在は大きな予算権限を持つ上院歳出委委員長。欧州戦線での功績が認められ、米軍最高勲章である「メダル・オブ・オナー(名誉勲章)」、日本からは2000年に勲一等旭日大綬賞、11年に桐花大綬賞などをそれぞれ受賞している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121218/amr12121808300005-n1.htm
「イノウエ上院議員を見て政治志した」 オバマ氏が葬儀で挨拶
2012/12/22 9:37
「イノウエ氏がいなければ私はここに立つことはなかっただろう」――。オバマ米大統領は21日、ワシントン大聖堂で行われた民主党重鎮の日系米国人で、17日に88歳で死去したダニエル・イノウエ上院議員の葬儀に出席し、自身と同郷であるハワイ選出のイノウエ氏の生前の活躍をたたえた。
オバマ大統領はあいさつで、自身が11歳のときにイノウエ議員がウォーターゲート事件追及の先頭に立っていた姿を母親とともに毎晩、テレビで見ていた思い出を披露。「イノウエ氏は私に最初の政治の道へと進むきっかけを与えてくれた」などと語った。
葬儀にはオバマ大統領のほか、バイデン副大統領やクリントン元大統領ら政府・与野党の幹部らが出席。23日にはハワイ・ホノルルで追悼式典が開かれ、日本からは福田康夫元首相が首相特使として参加する。(ワシントン=中山真)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM22010_S2A221C1000000/
イノウエ氏、故郷で追悼式 真珠湾戦没者ら眠る墓地
2012/12/24 9:49
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【ホノルル=共同】17日に88歳で死去したダニエル・イノウエ米上院議員の追悼式が23日、生まれ故郷のハワイ・ホノルルの国立太平洋記念墓地で行われた。同墓地には旧日本軍の真珠湾攻撃による戦没者や、第2次大戦でイノウエ氏も所属した米陸軍の日系人部隊の戦友らが埋葬されている。
式典にはオバマ大統領夫妻のほかハワイ州のアバクロンビー知事、同僚の上院議員や、日系人部隊「第442連隊」の元隊員ら計千人以上が参列。日本からは野田佳彦首相の特使として福田康夫元首相が出席した。
強い日差しが照り付ける中、星条旗に包まれたひつぎが運び込まれると、参列者は右手を胸に当てて出迎えた。米国歌とハワイに伝わる祈りの歌が響き、参列者はイノウエ氏の死を悼んだ。
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イノウエ氏は高校生だった1941年12月に真珠湾攻撃を目撃。欧州戦線に派遣され、右腕を失って除隊となった後、政界入りした。遅れていたハワイの社会資本整備に尽力したとして、地元で高く評価されている。
同州選出のアカカ上院議員は「あなたは英雄であり、ハワイそのものだった」とスピーチした。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24008_U2A221C1000000/
オバマ大統領ら、イノウエ氏しのぶ=首都大聖堂で葬儀-米
【ワシントン時事】17日に88歳で死去した日系のダニエル・イノウエ米上院議員の葬儀が21日午前(日本時間22日未明)、首都のワシントン大聖堂で営まれた。オバマ大統領やクリントン元大統領、与野党の首脳らがそろって参列。最初に下院に当選して以降、50年以上にわたり連邦議会に議席を占め続けた米政界きっての重鎮をしのんだ。(2012/12/22-01:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122100544
ホワイトハウスに半旗 故イノウエ議員悼む
2012.12.19 14:03
オバマ米大統領は18日、日系初の米連邦議員で民主党の重鎮、ダニエル・イノウエ上院議員が17日に死去したことを受け、ホワイトハウスや米国内の全ての公館、海外の米大使館などで半旗を掲げるよう指示した。
大統領は「イノウエ議員の長きにわたる奉職への敬意のしるし」だと強調した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121914040010-n1.htm
23日にイノウエ氏告別式 ホワイトハウスに半旗
2012.12.19 23:13
米政治専門サイトのポリティコによると、17日に死去した日系初の米連邦議員で民主党重鎮、ダニエル・イノウエ上院議員(88)の最後の告別式が23日、故郷のハワイ州ホノルルにある国立太平洋記念墓地で行われる。
一方、オバマ大統領は18日、ホワイトハウスや米国内の全ての公館、海外の米大使館などで半旗を掲げるよう指示。「イノウエ議員の長きにわたる奉職への敬意のしるし」だと強調した。
ポリティコによると、ホノルルでの告別式に先立ち、遺体を納めたひつぎは首都ワシントンの連邦議会議事堂の円形大広間に運ばれ、20日午前11時半から午後8時まで公開安置されるという。
死去後、円形大広間に遺体が公開安置されたのはリンカーン、ケネディ、レーガンらの元大統領を含む約30人とされ、元首級の葬送となる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121923140016-n1.htm
【イノウエ氏死去】日米関係の深層に損失 慰安婦問題でも日本側の心情に配慮
2012.12.18 14:15
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【ワシントン=古森義久】米国上院長老のダニエル・イノウエ議員の死去は日米関係の深層にも大きな損失として波紋を広げた。イノウエ議員が近年、日米両国間の慰安婦問題など複雑な課題でも日本側の立場や心情に配慮した言動をとってきたからだ。
イノウエ氏の半生は自らの「日本」を否定することでもあった。日米開戦で日本側との絆を疑われて集団収容された日系米人たちが米国への忠誠を誓って米軍に志願し、欧州戦線で活躍した。イノウエ氏はその中心人物だった。
戦後、連邦議員となってからもイノウエ氏は長年、
日本側と接触しなかった。1980年代の日米貿易摩擦でもあくまで米国政治家として日本の市場閉鎖性などを非難した。だがここ10数年来、日米の利害の激しい衝突がなくなると、むしろ両国関係の緊密化のために活動し、2007年6月、下院が日本の慰安婦問題非難の決議を推進したときは、「もう済んだ過去の問題で現在の友好を傷つけるな」と正面から反対した。
イノウエ氏は戦争中に日本軍捕虜となった米国人たちの抗議でも和解を求め、最近では普天間基地問題にも両国の歩み寄りを提唱し、さらに2011年には北朝鮮に家族を拉致された「家族会」の人たちにも会って、熱い支援を送っていた。
イノウエ議員の日米関係への深いかかわりは2008年5月まで6年半も駐米大使を務めた加藤良三氏の説得も大きかった。加藤氏の送別パーティーではイノウエ議員が送別の乾杯を提唱し、別れを惜しんでいた。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121218/amr12121814210007-n1.htm
【イノウエ氏死去】評伝 日米関係の深層に大きな損失
2012.12.19 00:17
米国上院長老のダニエル・イノウエ議員の死去は日米関係の深層にも大きな損失として悲しみの波紋を広げた。イノウエ議員が近年、日米間での慰安婦問題など複雑な課題でも米国の国政の場で日本側の立場や心情に配慮した言動をも取ってきたからだ。
福岡県から米国に移民として渡った日系1世を両親にもつイノウエ氏の半生は、自らの「日本」を否定することでもあった。日米開戦で日本側との絆を疑われて集団収容された日系米人たちが米国への忠誠を誓って米軍に志願し、欧州戦線で活躍した。イノウエ氏はその中心人物だった。
同氏の所属した日系人部隊第442連隊は欧州戦線でドイツ軍と勇猛果敢に戦い、輝かしい戦果をあげた。同氏はその戦闘で負傷し、右腕を失った。しかし勲章を得て帰国した同氏がカリフォルニアの理髪店で日本人の血を理由にサービスを断られた体験は、当時の米国社会の偏見を示す実例として広く伝えられた。
戦後、弁護士を経て連邦議員となってからもイノウエ氏は長年、日本側と接触せず、日米関係へのかかわりもなかった。1980年代の日米貿易摩擦でも米国政治家として日本の市場閉鎖性などを非難した。だが日米の利害の激しい衝突がなくなったここ十数年、両国関係にも日本にも積極的にかかわるようになった。
イノウエ氏は2007年6月、下院が日本の慰安婦問題非難の決議案を事実誤認のまま推進したときは、「もう済んだ過去の問題で現在の友好を傷つけるな」と正面から反対した。
同氏は戦争中に日本軍捕虜となった米人たちの抗議活動にも、日本側との和解を促す役割を果たした。最近ではアジア太平洋の安定や日米防衛協力の推進のために普天間基地問題でも両国の歩み寄りを提唱した。
なおアジアの安定に関してイノウエ氏は11年1月、米議会の超党派機関「米中経済安保調査委員会」が開いた公聴会で、中国の海軍力やサイバー攻撃能力の増強、対艦ミサイルやステルス戦闘機の開発への警告を発し、日米同盟の意義を改めて強調もした。
同年7月には、北朝鮮に家族を拉致された日本人の「家族会」の代表たちにも会って、熱い支援を送っていた。「上院の同僚に呼びかけて解決に協力したい」と日本側を勇気づけた。
イノウエ氏の日米関係への深いかかわりは、08年5月まで6年半も駐米大使を務めた加藤良三氏の説得も大きかった。加藤氏の送別パーティーではイノウエ氏が送別の乾杯を提唱し、別れを惜しんでいた。
米国政界の最有力者として日米関係を多方面から支えた知日派イノウエ氏の死は両国間の損失としても惜しまれる。(ワシントン 古森義久)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121219/amr12121900170000-n1.htm
【産経抄】12月20日
2012.12.20 03:21
明治32(1899)年に福岡県の小さな村で火事が起こらなかったら、米大統領継承順位3位まで上り詰める日系上院議員の存在はなかった。火元とされ弁償費用を稼ぐためハワイに移住したのが、17日に亡くなったダニエル・イノウエ氏の祖父母だった。
▼祖父母から日本の価値観と美徳をたたきこまれて育ったイノウエ氏は、医師をめざして勉強中に、真珠湾攻撃に遭遇する。「敵国人」の汚名をそそぐため、陸軍志願に迷いはなかった。
▼「日本語ができないふりをしたんだ。祖国のために一人でも多くの敵を銃で倒したかったから」。現在公開中のドキュメンタリー映画『二つの祖国で』で語っている。イノウエ氏は、映画で描かれる対日本軍の陸軍秘密情報部はデスクワークが多いとみて、配属を巧みに逃れた。所属したのは後に米国史上最強部隊と呼ばれる「442連隊戦闘団」だ。
▼欧州戦線での武勇伝は語りぐさになっている。イノウエ氏はドイツ兵に腹と右肘を撃たれて右腕を失いながら、左手で手投げ弾を投げつけて相手を倒したという。
▼戦後、日系人として初めて連邦議員となったイノウエ氏は、今度は人種差別に闘いを挑む。日系人だけでなく、先住民の地位向上にも努めた。2007年、慰安婦問題をめぐる下院の対日非難決議案に対して、反対声明を出した硬骨ぶりも印象に残る。日米の懸け橋として果たした功績の大きさは計り知れない。
▼それだけに、米軍普天間飛行場の移設問題で、迷走を続けた民主党政権への失望は大きかった。「堪忍袋の緒が切れることもあると申し上げたい」。昨年東京で行った講演を聞いた同僚記者は、その言葉に身が引き締まる思いだったという。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121220/amr12122003210000-n1.htm
慰安婦決議案 米上院議員が反対書簡
慰安婦問題、イノウエ議員「終止符を」 決議案反対再び主張
慰安婦決議案「予期せぬ負の結果招く」 ナカノ氏反対
“慰安婦決議は関係損なう”
慰安婦決議案に毅然と反対するイノウエ氏
【正論】日本財団会長・笹川陽平 国家の名誉、尊厳に敏感であれ
元日系米兵の信念「投票は戦って手にした権利」
2012.11.1 09:30
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病床で娘らに記入してもらい期日前投票を行う日系男性の写真が、大統領選(11月6日)を控えた米国で感動を呼んだ。ハワイ在住のフランク・タナベさん(93)は第二次大戦中、強制収容所から志願して米兵となり、市民(投票)権を取得。以来投票を欠かしたことは一度もなく、がんと診断され死期が迫っても、それは変わらなかった。きょうのテーマは「価値あるこの一票」とした。
■ 元日系米兵の執念
AP通信によると、タナベさんは2カ月前、「肝臓がんで手術不可能」の診断を受け、自宅で痛みをやわらげる治療を受けていた。「投票用紙はまだか」と繰り返すので、娘のバーバラさんが「心配しないで。きっと届きますよ」となだめていたのだが、10月17日に到着。早速投票作業に取りかかった。バーバラさんが候補者の名前を読み上げ、記入する。タナベさんは「イエス」と言ってうなずくか、「ノー」と言って首を振るかした。
この様子を収めた写真を孫のノアさん(男性)がネットに掲載すると、60万人以上が閲覧し、「真の愛国者」「これがアメリカだ」といった称賛のコメントが書き込まれた。この現象をマスメディアが取り上げ、「元米兵の愛国行為」(ロサンゼルス・タイムズ紙)は多くの人々の知るところとなった。
■ 強制収容所
大戦中、米国の日系人は「敵性外国人」として、各地のキャンプ(強制収容所)に収容された。報道によると、タナベさんは最初、アイダホ州のミニドカ収容所、その後、カリフォルニア州のツールレイク収容所に入れられた。大学生だったが、卒業できなくなった。タナベさんは志願して陸軍に入隊。1943年、米市民権を取得した。日系米兵を取り上げたドキュメンタリー映画で、タナベさんは志願の動機を「日系人が敵性外国人でないことを示すため、自分ができることをした」と話している。
配属されたのは、日本軍の暗号の解読や日本語文書の翻訳、捕虜尋問の際の通訳などにあたる陸軍情報部(MIS)だった。昨年11月、米軍日系人部隊に米国で最も権威のある勲章の一つ「議会金メダル」が授与された。MISも対象の一つだった。タナベさんは「すべての外国系米国人を代表してメダルを受け取りたい。私たちは団結して国を守った」とハワイの地元紙に語った。
タナベさんは市民権取得の43年以来、すべての選挙に投票した。候補者の品定めのため、今回も記入の数日前まで丹念に新聞を読んでいた。バーバラさんは「父にとって投票は、収容され、入隊し、戦争へ行き、差別と戦ってようやく手にした権利なのです」と話した。
■ 期日前投票の行方
AP通信によると、タナベさんは10月24日午前6時45分、ホノルルの自宅で死去した。写真が話題になっていることは、家族からタナベさんに伝えられていた。バーバラさんは「父親が収容されたキャンプがあった2つの州の新聞、ロサンゼルス・タイムズ紙とアイダホ・ステーツマン紙で記事になったことも教えた。人生を振り返って良かったと思えるのはすてきなこと」と話した。
タナベさんの写真に感動した人々の多くが、死去によってこの一票が無効になることを心配していた。ハワイ州では、死亡した有権者の期日前投票は、投票日までに州保健当局から選管当局に対し死亡の連絡があれば無効になる。ハワイ州選管当局者はしかし、「保健当局から連絡があっても、たくさんの投票用紙から死亡者の1枚を見つけるのは困難なため探さない」と語った。タナベさんの一票は有効ということだった。
(編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ))
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121101/amr12110109360001-n1.htm
ドイツ:再生エネ普及で電気代高騰、戸惑う国民 野党批判、首相「想定外」と釈明
毎日新聞 2012年12月22日 東京朝刊
【ベルリン篠田航一】風力や太陽光発電など再生可能エネルギーの普及で電気料金高騰が問題になっているドイツで、来年秋の総選挙(連邦議会選)をにらみ、電気料金を巡る与野党の対立が激化している。来年から消費者が料金に上乗せして支払う「賦課金」が1・5倍に上がり、標準世帯の年間電気代は平均1000ユーロ(約11万円)に上る見通し。脱原発の「必要経費」として国民負担が増大する現状を巡り、国民の間にも不満が広がっている。
送電大手4社は10月、来年の賦課金額を従来の1キロワット時あたり3・6セント(約4円)から5・3セント(約5・9円)に引き上げると発表した。DPA通信によると、年間3500キロワット時を消費する標準世帯の電気代は税金などを含め現在の年平均900ユーロ(約10万円)から1000ユーロに増えるという。
22年までの「脱原発」を決めたドイツは再生エネ普及を目指し、太陽光などで発電した電気を電力事業者が固定価格で買い取る制度を00年に導入。一般家庭などで発電パネルの取り付けが進んだが、買い取る事業者側の負担は賦課金として電気料金に上乗せされるため、結局は消費者の負担も増え、批判が出ていた。
政府は電気料金抑制のため、今年に入り太陽光発電の買い取り価格を引き下げたが、00年に1世帯平均で月額41ユーロだった電気代は既に75ユーロまで上昇。10年には西部ノルトライン・ウェストファーレン州で電気代を払えない低所得者層など12万世帯が一時、電気を止められる事態になるなど庶民生活を圧迫している。
こうした事態について、メルケル首相は「これほどの高騰は想定外だった」と釈明している。ただ、政府は、大量に電気を使う鉄鋼・化学業界など約700社の賦課金を割り引く優遇措置を優先。来年はさらに「ドイツ企業の国際競争力維持のため」(メルケル首相)として対象企業を約2000社に拡大する方針だ。
これに対し、野党・緑の党のロート代表は「一般家庭は苦しんでいるのに、メルケル政権は大企業ばかり優遇している」などとして批判のトーンを強めており、来年の総選挙の争点にして攻勢を強める構えだ。
http://mainichi.jp/select/news/20121222ddm007030172000c.html
電気代高騰が総選挙争点に=脱原発のドイツ-国民に不満、不公平感も
太陽光事業から撤退=事業環境厳しく-独シーメンス
電力輸出国ドイツの実体
http://meinesache.seesaa.net/article/309497257.html
政治家と車の販売員、米世論調査で「最も信用できない」
2012年12月06日 13:20
【12月6日 AFP】誠実さと道徳観を物差しにした場合、米国で最も信用できない職種は国会議員と自動車の販売員だという世論調査の結果が3日、発表された。
米世論調査会社ギャラップ(Gallup)によると、今回の調査で最下位となった職種は自動車の販売員で、信用できると答えたのは回答者の8%にとどまった。
次いで評価が低かったのは米連邦議会議員で、「非常に誠実」か「とても誠実」とした回答者はわずか10%だったのに対し、54%の人が「誠実さがない」か「まったく誠実でない」と答えた。
上院議員だけに限ると、「非常に誠実」か「とても誠実」と答えた人は14%、「誠実さがない」か「まったく誠実でない」と答えた人は約45%だった。
自動車の販売員、連邦議会議員に続いて評価が低かったのは広告関係者。誠実との回答は全体の11%となった。
一方、この調査で最も誠実で道徳観が高いとみなされていた職種は看護師で、85%の回答者が高い評価をつけた。
回答者の半数以上から高い評価を得た職種は、看護師の他に薬剤師(75%)、医師と技術者(70%)、警官(58%)、大学教員(53%)、聖職者(50%)だけだった。
銀行家(28%)、ジャーナリスト(24%)といった職種も振るわなかったが、企業幹部(21%)、州知事(20%)、弁護士(19%)、保険販売員(15%)などにも厳しい目線が向けられていることが示された。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2915199/9941826
米国民のメディア不信、最高の60%に 大手メディアの民主党支持で
世界の雑記帳:NYで売られる魚介類、約4割が名前を誤表示=調査
2012年12月12日 10時24分
[ニューヨーク 11日 ロイター] ニューヨーク市でシーフードを扱う食料品店やレストランの約6割が、一部の魚介類を間違った名称で売っていることが調査で分かった。健康被害を起こしかねない種類が売られているケースもあるという。
調査を行ったのは、海洋保護団体のオーシャナ。同団体が11日発表した報告書によると、調査で入手した魚のうち、約40%が間違った種類で認識されており、高価な魚や希少な魚の代わりに、安価な魚が売られていることもあった。また、法医学的DNA分析手法では、調査対象となった小売店・飲食店81店舗の58%が、誤った名称で魚を売っていたという。
オーシャナの上級研究員キンバリー・ワーナー氏は「ニューヨークのシーフード愛好家がいくつかの種の魚を購入する際、3回に1回以上だまされているというのは受け入れられないことだ」と語った。
消費者が知らず知らずのうち、健康上のリスクを起こしかねない魚を購入していることもあるという。米食品医薬品局(FDA)は、アマダイは高濃度の水銀を含んでいるとし、妊娠している女性や授乳期間中の母親、小児は摂取を避けるよう警告しているが、アマダイの一種が別の種類として売られていたことも調査で明らかになった。
また、寿司店からビンナガマグロとして集めたサンプル17件のケースでは、1つを除いてすべてが実際にはアブラソコムツだったという。
FDAの広報担当者はロイターの取材に、健康被害を引き起こす原因の多くは特定の種によるものであり、誤った名称で売られているシーフードは公衆衛生上の懸念になり得ると指摘。アレルギー反応などの健康被害が可能性として想定できると述べた。
オーシャナによれば、ニューヨークでの魚介類の誤表示率は、ボストン(48%)やロサンゼルス(55%)に比べると低い。他の都市に比べてニューヨークに顕著な傾向は、小規模な独立系の食料品店の存在で、こうした店舗で売られている魚は4割が名称を間違っていた。一方、同じニューヨーク市内でも、全米展開している大手スーパーでの誤表示率は12%に下がるという。
魚介類の誤表示は、以前から指摘されていた問題でもある。消費者情報誌「コンシューマー・リポート」は20年前に掲載した調査で、ニューヨークとシカゴ、サンノゼで調査したシーフードの約3分の1が誤表示だと指摘していた。
また昨年8月には、ニューヨークの高級食材店「ゼイバーズ」で過去15年にわたってロブスターサラダにザリガニが使われていたことが分かり、メディアで大きく報じられていた。
http://mainichi.jp/feature/news/20121212reu00m030002000c.html
「寿司と文鮮明師」~統一教会によるアメリカの鮮魚流通支配…米紙シカゴ・トリビューン
統一教会・文鮮明氏「全米・寿司ビジネス」の剛腕…霊感商法の次はマグロ買い占めか?
30年後に白人過半数割れ 米が予測、社会に影響大
2012.12.13 14:34
米国勢調査局は12日、米国で現在63%を占める白人の人口が、約30年後の2043年に過半数を割り、60年には43%まで低下するとの予測を発表した。ヒスパニック(中南米系)の割合は31%に上昇、白人に迫る。有権者の構成や労働市場、教育環境など米社会に大きな変化をもたらすとみられている。
10年の国勢調査に基づいた最新の予測によると、現在3億人余りの総人口は51年に4億人を突破し、60年には4億2千万人に達する。高い出生率で人口増を支えるヒスパニックの割合は、現在の17%から60年には31%に上昇。アジア系も5%から8%に、黒人も13%から15%にそれぞれ上昇するなど、マイノリティー(少数派)と呼ばれてきた集団の比率が軒並み上がる。
一方、既に新生児では昨年の調査で少数派となった白人の人口は、24年にピークを迎えた後、緩やかに減少に向かう。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121213/amr12121314350006-n1.htm
FBIがチャイナタウンなど不法移民関連の悪徳弁護士事務所を捜索
ニューヨーク当局は「政治庇護」を求めるでっち上げ弁護士らを逮捕へ
これは不法滞在、不法入国、インチキ書類での永住権保持者にとって衝撃であり、中国人の「政治保護」を求めて、「人権」を楯に履歴などの改竄文書をつくって、米国におけるグリーンカード取得、永住権獲得に動いてきた中国系アメリカ人悪徳弁護士への法的裁きである。
同時に不法滞在組や偽装結婚組が急増する日本にとっても、たいそう示唆的である。
2012年12月18日、ニューヨークのFBI支部は同市クィーンズ地区などに巣くう「移民の永住権獲得補助」が主なビジネスとする法律事務所などを一斉に手入れした。
いずれのオフィスも開業して僅か十年程度だが、スタッフを十五人から二十人もかかえるほどの大所帯で「繁栄」してきた。
FBIが踏み込んだ十の弁護士オフィスでの捜索は数時間に及び、偽造文書など夥しい書類を押収したうえで、21人を逮捕したが、三人が逃亡した。翌日に逃亡したうちの一人、ケン・ジルス弁護士は自首した。
NY連邦法院は、これら26名を起訴した。
とくに目立つ手口は「キリスト教徒として迫害を受けた」「法輪功のメンバーなので」という偽造書類、改竄書類だ。これらの書類作成を手助けした弁護士らは、左翼リベラルな政治風土のニューヨークで不法な利益を得ていたことになる。
日本のチャイナタウンでも大繁盛をきわめる法律事務所が多いが、かれらは、この米国発のニュースを如何に受け止めたか?
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成24(2012)年12月21日(金曜日)
http://melma.com/backnumber_45206_5723865/
ミス・フランスは「雪のように白い」女性ばかり、黒人団体が批判
2012年12月11日 16:53 発信地:パリ/フランス
【12月11日 AFP】8日に決勝が行われ白人女性が優勝したミス・フランス・コンテストについて、同国の黒人権利団体は出場者の顔ぶれがフランスの人口構成を反映していないと批判している。
今年のミス・フランス・コンテストでは医学生でミス・ブルゴーニュ(Miss Bourgogne)のマリーヌ・ロルフェラン(Marine Lorphelin)さん(19)が、ミス・タヒチ(Miss Tahiti)のイナリニ・デロンジョー(Hinarini de Longeaux)さんをわずかな差で抑えて優勝し、ミス・フランス2013(Miss France 2013)に選ばれた。
ロルフェランさんはブルネットの髪を持つ白人女性、デロンジョーさんは褐色の肌の女性だ。ファイナリスト33人のうち人種的少数派の女性は8人で、このうち6人が南太平洋や中米カリブ海にある仏海外県や特別自治体の出身者だった。
この結果について、フランスのアフリカ・カリブ系団体の連合体「CRAN」のルイジョルジュ・タン(Louis-Georges Tin)会長は10日、アフリカおよび北アフリカコミュニティ出身の出場者が少なかったことを批判する声明を発表した。
黒人女性を対象とするコンテスト、ミス・ブラック・フランス(Miss Black France)の創設者、フレッド・ロワイエ(Fred Royer)氏との共同声明の中でタン氏は、「現代フランスの人口構成がこのようなイベントに反映されていないことは非常に大きな問題だ。アフリカ系フランス人の存在そのものを否定することにつながる」と批判した。
声明はさらにこう続いた。「ミス・フランスの世界は、フランス本土以外の出身でなければ黒人は出場できないかのような旧態依然ぶりだ。北アフリカ系で出場したのは1人だけで、それもすぐに落選した(彼女がイスラム教徒だったことも関係あるのだろうか?)」、「結局のところ、ミス・フランスは年の瀬に永遠なるフランスの尖塔に降り積もる雪のように真っ白なのだ」(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2915996/9979057
世界の主要都市ランキング、東京が「清潔」「安全」など5冠
2012年 12月 14日
[13日 ロイター] 世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」は13日、世界の主要40都市を対象にしたランキングの発表を行い、10項目のうち5つで東京が1位に輝いた。
同サイトは、利用者7万5000人からの情報をもとにランキングを作成。東京は、「タクシー運転手の親切さ」「タクシーのサービス」「街中の清潔さ」「公共交通機関」「安全」の5つの項目で1位となった。地元の人たちの親切度合いでも2位にランクインするなど総合的に高い評価を得た。
一方、10項目のうち「地元の人たちの親切さ」「ショッピングの満足度」など4つの項目で最下位だったのはモスクワだった。
今年五輪が開催されたロンドンも、地元の人たちの親切度合いが最下位のモスクワに次ぐ39位で、街中の清潔度合いでも26位とふるわなかった。トリップアドバイザーの広報担当者は、「人気のある大都市であっても完璧だということにはならないのだろう」と調査結果を分析した。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE8BD03720121214
【ロシア】 プーチン大統領、「外国から資金を受け取っているロシア人について、政治への参加を禁止するべき」 [12/13]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1355373230/-100
ロシア政治に対する外国の干渉は受け入れられない=プーチン大統領
2012年 12月 13日 00:33 JST
[モスクワ 12日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は12日、年次報告演説を行い、国内政治に対する外国の干渉に反対する姿勢を示した。
5月に任期6年の大統領職に復帰してから初の施政方針演説となる。
大統領は演説で、外国から資金を受け取っているロシア人について、政治への参加を禁止するべきだと指摘。「直接的であれ、間接的であれ、国内政治プロセスへの干渉は受け入れられない」と述べた。
大統領は昨年、自身に対する抗議デモを支援したとして米国を非難したほか、選挙に影響を及ぼそうと外国政府が資金を使っていると主張していた。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE8BB00720121212
米国人による養子縁組を禁止、露新法案は「適切」とプーチン大統領
2012年12月20日
【12月20日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、同国議会で審議中の米国人がロシア人の子どもを養子にすることを禁じる法案について「適切だと考えている」と述べ、支持を表明した。今年5月の3期目就任後、プーチン大統領が大規模な記者会見を開いたのは今回が初めて。
2009年に米国で真夏の炎天下に車内に置かれ熱中症で死亡したロシア人養子にちなんで「ジーマ・ヤコブレフ(Dima Yakovlev)法」と呼ばれる新法案は、今月初めに米議会がロシアの人権問題に制裁を加える新法案を承認したことへの対抗措置。21日にロシア下院で採決が行われる予定だ。
プーチン大統領は会見で、「ロシア議会による感情的な対応であることは理解しているが、(法案は)適切だと考えている」とコメント。これまでにロシア人の子どもたちが養子として米国人にひきとられた後で死亡した複数の事件の裁判で、米国人の里親たちが無罪となっていることに不快感を示した。
ロシア側の動きに先立ち米国では前週、人権侵害に関与したロシア人に対する制裁的な措置を盛り込んだ法案が、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の署名で成立した。この法律は、露当局者の不正を告発しながら逮捕され、拘束中だった2009年に死亡したロシア人弁護士セルゲイ・マグニツキー(Sergei Magnitsky)氏にちなんで「マグニツキー法(Magnitsky Act)」と呼ばれる。マグニツキー氏は「拷問に近い状況」に置かれていたとされる。
だが、プーチン大統領は「米国こそ問題だらけだ。これまでも指摘してきた(米兵によるイラク人収容者虐待があった)旧アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所や(キューバの)グアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地がいい例だ」と述べ、ロシアの司法制度に口出しする倫理的な権利を米国は持たないとはねつけた。
http://www.afpbb.com/article/politics/2917668/10018858
日本人移民の功績、120年経てついに認められる ニューカレドニア
2012年12月19日 13:49
【12月19日 AFP】仏海外地域ニューカレドニア(New Caledonia)の日系移民が人知れず抱えてきた長い苦難の歴史が今月、初めて公式の式典でたたえられた。最初の日本人移民がニッケル鉱山に働き口を求めてニューカレドニアにやってきてから、今年で120年。当時ニッケル産業で栄えたチオ(Thio)で14日、日本人慰霊碑の落成式が小松一郎(Ichiro Komatsu)駐仏大使も出席して行われたのだ。
日仏の絆を象徴する十字架と刀をあしらったアーチ型の慰霊碑は、チオの鉱山で働いていた日系移民の子孫である松田幸吉(Yukiyoshi Matsuda)氏が設計した。
祖父の代にこの地に移住してきたマリージョセ・ミッシェル(Marie-Jo Michel)名誉領事にとって、今回の慰霊碑落成式は、日系人がニューカレドニアの発展に果たしてきた役割と、受けた苦難についての認識を高める努力が成就したことを意味する。
■鉱山労働者から商業経営へ、地域の中心に
鉱山要員として広島で雇用された599人の日本人移民第1団がチオに到着したのは、1892年1月25日のこと。当時はニッケル産業隆盛期で、チオの鉱山では中国、インド、ベトナムからの労働者も働いていた。
「みんな貧しくて、ほとんどは未婚男性だった。稼いだわずかな金を日本の実家に仕送りしていた」と、祖父2人が1914年に移住したミッシェル氏は語る。
1892~1919年に推計5575人の日本人がニューカレドニアへ移住した。大半は沖縄県、熊本県、福岡県、広島県など西日本の出身で、男性たちの多くは現地女性と結婚し、鉱山労働をやめて仕立業や市場向け菜園、食料品店などの商売を営むようになっていった。
現在ニューカレドニア最大の都市ヌメア(Noumea)ではその頃、「日系移民が町の中心的存在だった」とミッシェル氏は言う。
■戦争が変えた運命、「屈辱の歴史」
こうして地元社会に溶け込んでいった日系人たちだったが、その生活は1941年12月8日の日本軍による真珠湾(Pearl Harbour)攻撃で一変する。「その夜のうちに、当時のニューカレドニア高等弁務官は全ての日系人を潜在的スパイとみなして拘束を命じた」(ミッシェル氏)。集められた1200人の日系移民はオーストラリアの収容所に送られた。
財産を没収されて競売にかけられた例もあった。ニューカレドニアに残ることを許された日系の子どもたちも、社会から白い目で見られた。終戦後も日本を敵視する風潮は消えず、多くの日系人が先祖の地・日本への帰還を決めた。その中には、ニューカレドニアに残った親族の消息が分からなくなってしまった人も少なくない。
「1960年代に入ると状況は次第に良くなったけれど、この屈辱の歴史を口に出して語れるようになったのは、今60代のわれわれの世代が初めてだ」とミッシェル氏は話した。
戦後に大勢の日系人が去ったニューカレドニアだが、それでも現人口25万人中、日系人は最大1万人を占めている。(c)AFP/Claudine Wery
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2917079/10008006
北アイルランドで暴動3週間、英国旗掲揚中止が火種に
2012年12月21日 19:13
【12月21日 AFP】英国・北アイルランドで今月3日以降、英統治存続派のプロテスタント系住民(ロイヤリスト)による暴動や放火、機動隊とのにらみ合いが続いている。首府ベルファスト(Belfast)の市議会が3日、市庁舎での英国旗の常時掲揚を中止し、限られた日にだけ掲揚すると発表したのが発端だ。北アイルランドの宗派間対立が今なお続いていることが改めて浮き彫りになっている。
市議会の発表以降、複数の議員事務所が放火され、女性警官の乗る車に火炎瓶が投げ込まれる事件も起きた。少なくとも4人の議員に殺害の脅迫状が届いたほか、19日には議員5人に宛てた銃弾5発が北アイルランド議会に送り付けられたことが明らかになった。ベルファスト北部キャリックファーガス(Carrickfergus)では市議会の議場にデモ隊がなだれこみ、市議らを脅す騒ぎもあった。
■「血染めの国旗守る」
警察当局によると、一部の暴力事件の背後にはロイヤリスト系武装組織がおり、英国からの分離とアイルランドへの併合を求めるカトリック系住民(リパブリカン)との間で緊張が高まっている。1998年の包括和平合意が脅かされる事態にはならないと政治家らは口をそろえるが、路上で展開される光景は、宗派間の衝突が続いたかつての暗黒の時代を思い起こさせる。
抗議行動に参加する人数は徐々に減少しているとみられる一方、英国への帰属意識が強固なロイヤリストたちは、ベルファスト市庁舎に再び英国旗ユニオンジャックが常時ひるがえるようになるまで毎夜、抗議行動を続けると宣言している。
12日夜、ロイヤリストの拠点として知られるベルファスト西部のシャンキル・ロード(Shankill Road)でバリケードを築き機動隊と対峙していた1人は、AFPの取材に「あの旗は、われわれの血に染まっているんだ」と訴えた。
「父祖たちはあの(英国旗の)ために死んだ。われわれの旗が再び掲揚されるまで、抗議をやめることはない。この世の終わりまで続ける」
■減りつつあるプロテスタント人口
デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は、暴力行為に訴えるロイヤリストたちについて「全く英国に忠実(ロイヤル)でもなければ、英国らしさのために立ち上がった人々だとも言えない」と非難。北アイルランド議会の指導者らと歩調を合わせた。ベルファスト市民の多くも、民主的に選ばれた市議会の決定を受け入れられない一部のロイヤリストが騒いでいるだけだと批判している。
リパブリカン側は、市議会の多数派がロイヤリストでなくなった以上、市庁舎の英国旗掲揚を続けることはできないとの考えだ。
ロイヤリストたちには今、北アイルランドの人口比でプロテスタント系が減少しているという厳しい現実が突きつけられている。前週発表された最新の人口調査では、ついにプロテスタント系住民が半数を割り込んだ。2011年までの10年間で、プロテスタント系人口が53%から48%に減少した一方で、カトリック系人口は45%まで増加している。
ベルファストでも、プロテスタント系とカトリック系の住民比がほぼ並んだ。こうした中、市議会は市庁舎での英国旗の掲揚を年間17日だけに限定する決定を下したのだ。
「嫌な奴らだよ」と、カトリック系のあるタクシー運転手は抗議行動について語った。「あいつらはこの街を支配してると思っている。僕ら(カトリック系)がニ級市民だった昔は確かにそうだった。だが、もう違うんだ」
■「英国らしさが削られていく」
「私たちは極めて分断された社会に生きている。一方はプロテスタント地区に暮らし、もう一方はカトリック地区に暮らしていて、公共の場所はいまだに取り合いになっている」と、クイーンズ大学ベルファスト校(Queen's University Belfast)アイルランド研究所のドミニク・ブライアン(Dominic Bryan)所長は語る。「労働者階級のプロテスタント系住民は、和平交渉を通じて最も損をしたと感じているといえる」
和平交渉がリパブリカンに政治的権力を与えすぎたと考えるロイヤリストたちは、両者の間の緊張は何年もかけて高まってきたものだと主張する。市庁舎の英国旗掲揚問題は、最後の一押しに過ぎなかったのだ、と。
「彼ら(リパブリカン)は何年もかけて、われわれから英国らしさを削り取ってきたのさ」と、ロイヤリストの活動家ジム・ウィルソン(Jim Wilson)さんはAFPに語った。
プロテスタント系の進歩統一党(Progressive Unionist Party、PUP)のビリー・ハッチンソン(Billy Hutchinson)党首は、プロテスタント系の若者たちの間に「高い失業率と社会からの孤立感」が広がっていることを指摘する。暴動を起こしている人々の多くは、こうした若者たちだ。
ハッチンソン党首は若者たちに暴力に訴えることのないよう呼び掛けつつ、北アイルランド自治政府に参加するカトリック系政党にこそ「ロイヤリストのアイデンティティー」をこれ以上奪わないよう対策を取る責任があると主張している。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2917769/9989144
英で日本のワサビ栽培 欧州初、仏料理にも
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【ロンドン共同】英国の会社が南部ドーセット州で日本のワサビを栽培し、販売を始めた。欧州で商業ベースのワサビ栽培は初めてといい、フランス料理の有名シェフに採用されるなど用途を広げている。
ドーセット州でクレソンを栽培している会社が、英国での日本料理の人気上昇や、わさびの西洋料理への用途拡大を受け、3年前から挑戦。ワサビに適した砂地や流水などの整備で試行錯誤を繰り返し、栽培に成功した。
「ワサビ・カンパニー」という名前の別会社を設立し、今年7月から販売を開始。価格は100グラム30ポンド(約4200円)で、欧州全域で取引されているという。
2012/12/28 15:48 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122801001274.html