61:第19章貨幣賃金の変化:雇用量は賃金単位で測った有効需要と一意の関係を持つ 2021年02月16日 | 一般理論を読む 貨幣賃金の変化がもたらす帰結についてはもっと早い章で論じたほうがよかったかもしれない。というのは、古典派理論の想定する経済体系の自己調整的性格は貨幣賃金の伸縮性の仮定に基礎づけられるのが通例で、〔貨幣賃金に〕硬直性がある場合には決まったようにこの硬直性に不調整の責めが負わされてきたからである。だが自説を展開してしまうまではこの問題を十分に論じ切ることは不可能であった。貨幣賃金の変化の帰結は込み入っ . . . 本文を読む