7月20日
今日は最初から調子が悪かったのだ。
それでも昼過ぎに起き上がり、ベットから這い出てキッチンに向かった。
ダイニングテーブルの上に何も用意されていないことを確認してから、冷蔵庫をあけ、赤いトマトを1つ手に取る。
ついでに牛乳パックも片手に持って、後ろでに冷蔵庫の扉を閉めると、先ほどとりだしたトマトを流水で簡単に洗い、そのままパクリ。
カップ1杯の牛乳を口にして、僕の朝食兼昼食は終了。
部屋に戻り、朝・昼分の薬をミネラルウォーターで一気に喉に流し込む。
あまりの量の多さに、喉が詰りそうになる。
あぁ、また食前薬を飲むのを忘れていたよ・・・。
これも二袋を一気に・・といきたいところだが、粉薬の漢方で量も多く、味も苦いのでこれは二回に分けて慎重に飲む。
僕は粉薬が苦手だ。
食事も面倒な時があり、サプリメントは手放せない。
カプセル一つで一日に必要な充分な量の栄養素を摂取できるようになる未来を想像したが、時代はまだ僕の想像に追いついてきてはいないようだ。
シャワーを浴び、身支度を整え、いつものリュックを肩から背負って街に行く。
いつものカフェで、いつものカフェラテを飲み、いつものように新聞を読む。
でも、どこかがおかしい。
体の奥、胸のあたり、いや、もっと奥のほう。
なんだか、寂しい。
あぁ・・これは危険な兆候だ。
“孤独発作”の前触れかもしれない。
僕はそのカフェでそれから3時間、道を行き交う人を眺めて過ごした。
通り過ぎる人の数だけ、僕の心の中は空っぽになっていく。
いつしか“寂しさ”は“孤独”に変わり、置き去りにされた僕は、冷え切ったカフェラテを飲み干して、その店をでた。
携帯はいつも握り締めている。
これが僕が世間と繋がっているための唯一の道具だから。
でも、滅多に鳴ることはない。
“電話の形をした時計”。
繁華街を徘徊し、あちこちの店を覗いてみるが、そのたびに僕の心は落し物をしていくようだ。
動くたびに心のなかが空っぽになっていく。
その空っぽになった心を捕まえて、頭の中のヤツが言う。
「お前の好きな、孤独な時間の始まりだ。せいぜい楽しむがいいさ。クククッ。」
落ち着かない。
座っていても、立っていても落ち着かない。
不安で、不安で仕方がないのだ。
誰かと繋がっていたい。
でも、僕の手の先に触れるものは何もない。
孤独が心を支配する。
駅のベンチで1時間、何もせずに座ってみた。
こんなに多くの人が行き交っているのに、僕に気づく人は一人もいない。
もう夜だ。
電車に乗ろう。
心の中に黒い雲が立ち込める。
その黒い雲の下で、小さな僕は、不安定な足場を行き来する。
何か繋がるものを求めて。
誰か手をつないでくれる人を探して。
居候中の母の家に着いたときには、ダムの一部が崩壊していた。
部屋に入るのと同時に眼から“水”が一滴流れ落ちた。
そこからはもう、とまらない。
眼からとめどなく流れ落ちてくるものは涙か?
もしかすると他の何かなのかもしれない。
知っているかい?
ヒトの体から流れ出た血は、ぬるっとしていて温かい。
自分の両手を真っ赤に染めて、膝をついて天を仰げば、誰かが気づいてくれるだろうか。
誰か、僕のこの赤く染まった手を握り返してくれないか。
いいや、だめだね、流れ出る血は滑りやすいから。
握られた手は、するりと抜けて、指先から離れていった。
自分の血で顔を染めたら、誰か気づいてくれますか。
僕は、嵐の中で泣いています。あたりを赤く染めながら。
滴る雫をペロリと舐めたら、錆びた鉄の味がした。
どなたか、涙を止める薬を分けてはもらえませんか?
孤独を埋める、泥人形はどこで手に入りますか?
ダリが描いた絵画のように、僕の胸には大きな穴が開きました。
そこに大きな風が吹く。
ヒュルリ、ヒュルリと泣きながら。
またしばらく、寒さに震えることになりそうだ。
それまでに、流れ出る血を止める何かを探さなければ。
それは、どこにありますか?
どんな形をしていますか?
どんな味がしますか?
どんな匂いを漂わせているのですか?
どなたかご存知ありませんか?
あぁ・・僕の“時計”も赤く染まってしまいました。
ボタンを押すたびに血が滲みます。
これじゃもう、どこにも繋がることはない。
今日は最初から調子が悪かったのだ。
それでも昼過ぎに起き上がり、ベットから這い出てキッチンに向かった。
ダイニングテーブルの上に何も用意されていないことを確認してから、冷蔵庫をあけ、赤いトマトを1つ手に取る。
ついでに牛乳パックも片手に持って、後ろでに冷蔵庫の扉を閉めると、先ほどとりだしたトマトを流水で簡単に洗い、そのままパクリ。
カップ1杯の牛乳を口にして、僕の朝食兼昼食は終了。
部屋に戻り、朝・昼分の薬をミネラルウォーターで一気に喉に流し込む。
あまりの量の多さに、喉が詰りそうになる。
あぁ、また食前薬を飲むのを忘れていたよ・・・。
これも二袋を一気に・・といきたいところだが、粉薬の漢方で量も多く、味も苦いのでこれは二回に分けて慎重に飲む。
僕は粉薬が苦手だ。
食事も面倒な時があり、サプリメントは手放せない。
カプセル一つで一日に必要な充分な量の栄養素を摂取できるようになる未来を想像したが、時代はまだ僕の想像に追いついてきてはいないようだ。
シャワーを浴び、身支度を整え、いつものリュックを肩から背負って街に行く。
いつものカフェで、いつものカフェラテを飲み、いつものように新聞を読む。
でも、どこかがおかしい。
体の奥、胸のあたり、いや、もっと奥のほう。
なんだか、寂しい。
あぁ・・これは危険な兆候だ。
“孤独発作”の前触れかもしれない。
僕はそのカフェでそれから3時間、道を行き交う人を眺めて過ごした。
通り過ぎる人の数だけ、僕の心の中は空っぽになっていく。
いつしか“寂しさ”は“孤独”に変わり、置き去りにされた僕は、冷え切ったカフェラテを飲み干して、その店をでた。
携帯はいつも握り締めている。
これが僕が世間と繋がっているための唯一の道具だから。
でも、滅多に鳴ることはない。
“電話の形をした時計”。
繁華街を徘徊し、あちこちの店を覗いてみるが、そのたびに僕の心は落し物をしていくようだ。
動くたびに心のなかが空っぽになっていく。
その空っぽになった心を捕まえて、頭の中のヤツが言う。
「お前の好きな、孤独な時間の始まりだ。せいぜい楽しむがいいさ。クククッ。」
落ち着かない。
座っていても、立っていても落ち着かない。
不安で、不安で仕方がないのだ。
誰かと繋がっていたい。
でも、僕の手の先に触れるものは何もない。
孤独が心を支配する。
駅のベンチで1時間、何もせずに座ってみた。
こんなに多くの人が行き交っているのに、僕に気づく人は一人もいない。
もう夜だ。
電車に乗ろう。
心の中に黒い雲が立ち込める。
その黒い雲の下で、小さな僕は、不安定な足場を行き来する。
何か繋がるものを求めて。
誰か手をつないでくれる人を探して。
居候中の母の家に着いたときには、ダムの一部が崩壊していた。
部屋に入るのと同時に眼から“水”が一滴流れ落ちた。
そこからはもう、とまらない。
眼からとめどなく流れ落ちてくるものは涙か?
もしかすると他の何かなのかもしれない。
知っているかい?
ヒトの体から流れ出た血は、ぬるっとしていて温かい。
自分の両手を真っ赤に染めて、膝をついて天を仰げば、誰かが気づいてくれるだろうか。
誰か、僕のこの赤く染まった手を握り返してくれないか。
いいや、だめだね、流れ出る血は滑りやすいから。
握られた手は、するりと抜けて、指先から離れていった。
自分の血で顔を染めたら、誰か気づいてくれますか。
僕は、嵐の中で泣いています。あたりを赤く染めながら。
滴る雫をペロリと舐めたら、錆びた鉄の味がした。
どなたか、涙を止める薬を分けてはもらえませんか?
孤独を埋める、泥人形はどこで手に入りますか?
ダリが描いた絵画のように、僕の胸には大きな穴が開きました。
そこに大きな風が吹く。
ヒュルリ、ヒュルリと泣きながら。
またしばらく、寒さに震えることになりそうだ。
それまでに、流れ出る血を止める何かを探さなければ。
それは、どこにありますか?
どんな形をしていますか?
どんな味がしますか?
どんな匂いを漂わせているのですか?
どなたかご存知ありませんか?
あぁ・・僕の“時計”も赤く染まってしまいました。
ボタンを押すたびに血が滲みます。
これじゃもう、どこにも繋がることはない。
繋がっていますから、独りで泣かないで…
こんにちは、亮司さん。
一段と夏らしく 蒸し暑くなってきましたが、体調はいかがですか?
少しでも復調している事を 願うばかりです。
ただ それだけです。
櫻子さんはきっと、このブログが更新されているかどうか、毎日のようにチェックされているのではないかと思います。
こんなへなちょこブログですが、更新を待ってくれている人がいるということはありがたいことです。
更新、遅れがちですみません。