Tak's 雑記帳

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交渉決裂

2005-06-10 02:29:04 | PC関連
次世代DVD規格 「統一難しい」久多良木SCE社長 (産経新聞) - goo ニュース
 BD(Blue lay Disc)とHD DVD(High Definition DVD)の規格統一交渉は決裂したようだ。そもそもお互いのメディアはそのままでは互換性は無いもので、どちらかが大きく譲るか二つの技術をあわせまったく新しいディスクを作るかしない限り、どちらかにしか対応していないディスクドライブで読み書きするのは不可能となっている。このままでは書き込みDVDが二手に分かれた以上のことが将来的に起きることとなる。ビデオテープ規格のVHSとβのようなものとなってしまうわけだ。
 VHSとβに互換性を持たせる、もしくは単一のデッキで見られるようにすることは大変難易度が高く現実的ではなかったが、光ディスクの場合は現実的に可能となる。今回双方が歩み寄ろうとした理由はそこにあったと思う。書き込み型DVDは今でも二手に分かれているが、読み込ませるのであれば基本的にはどちらかの規格に準拠していれば良い。書き込みとなるとちょっと面倒ではあるが光学系の部分は共通でよく、それ程高価にはならない。しかしながらBDとHD DVDとの差は大きい。まずレンズが違い、書き込みの密度や回転速度までもが違う。さらには容量や構造も異なるという、共通点は12cmの光ディスクという点と青色レーザを用いるという点以外はないのではないかと思えるほどだ。
 こうなってしまうと消費者はどちらを買っていいか迷ってしまい、売れ行きはパッとしないものとなる。理由は単純でどっちが消えるか分からないからだ。書き込み型DVDの時は両方が使えるドライブが出て今に至るが、BD/HD DVDが両方使えるドライブは非常に高価(少なくとも初期は)になるものと予想できる。
 だったら、お互いが歩み寄って一つのディスクにしてしまえば双方にとっていいはずだったが、結局は自分達の規格を曲げようとせず交渉は決裂となったようだ。

 PS3にBDが搭載された場合、BD対応ドライブの普及台数は急速に増えるだろう。それまでにある一定のシェアをHD DVDがとっていないと、苦しい展開になることも予想される。もちろんBDの価格が高止まりしてしまえば、HD DVDにも低価格という武器があるから意外といけるかもしれない。

 もう一度お互いが歩み寄るかは微妙だと思うが、ちゃんと交渉して統一規格にしたほうが各々の腹が最も痛くない結果が出ると思うのだが、果してどうだろうか。

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