世界遺産 「知床」 最大の危機！そして 未知との遭遇！

　　　
　道の駅「シリエトク」。シリエトクとは、アイヌ語で先端とか地の涯(はて)と言う意味だそうです。
鮮魚売り場の今朝港にあがったオホーツクサーモン(カラフトマス)は、地元でも人気ですぐ売り切れます。ひろこさんは、最後の一匹をゲットしていました。


　　　　
　うとろの港をあとにして、知床の深部に入っていきます。
まず、知床自然センターで大まかなレクチャーを受けました。熊の目撃情報は毎日ある状態なので、十分気を付けるように言われました。ちょっと怖いです。
熊の足跡です。


　　　
　知床五湖に向かい、知床五湖フィールドハウスで湖を巡るガイド付きコースの申し込みをします。ここでは、熊に対する突っ込んだレクチャーがあります。熊の生活圏に入らせてもらうと言う気持ちを持つこと・絶対エサを与えないこと(エサをもらった熊は、味をしめて人家や人間を襲うようになるそうです。)・声や音を出しながら、熊にこちらの存在を知らせて、鉢合わせのような状況を造らないこと、等々です。


出発まで２時間ほど時間があるので、この先の「カムイワッカ」に向かうことにしました。
これが、悲劇に繋がることになるとは考えもしませんでした。


　　
　「イタシベツ橋」を渡った所で、後続の車に道を譲ろうとして路肩に寄ったところ、前日の雨で緩んでいた路肩が崩れ、車が大きく傾き自力での脱出不可能となってしまいました。一時は「ああッ、これで旅も終わりか！」と思うような状況でした。ひろこさんを運転席から脱出させ、通りかかった車に頼んでひろこさんに下のフィールドハウスに救援要請に行ってもらいました。ケータイが通じないところなのでフィールドハウスに頼るしかありません。場所が場所だけにレッカーが今日中に来てくれればいいなァ等と考えてるうちに、ひろこさんを載せたフィールドハウスのスタッフが来てくれました。先ほどツアーの申し込みをした時の森さんでした。取りあえずフィールドハウスに戻ることになり、森さんは無線でいろいろ連絡を取ってくださいました。保険会社とも連絡が付き、斜里のロードサービスが２時間ほどで到着できるとの事で、取りあえずはホッとしました。この間、森さんがいろいろアドバイスや声をかけていただいたことがとても有難かった。


　　　
森さんのおかげで、リラックスでき食事したりしているうちに、連絡してくれた警察のかたも来てくれて、現地での作業の時には交通整理も必要でしょうから、そのころ現地に行きますと言ってくれました。
ロードサービススタッフとの行き違いで、フィールドハウスから出て道路の分岐点まであるいていたところ、先ほどの警察のかたがとうり掛かり車に乗せてもらいました。このあたりだけで７０頭ほどの熊が生息していて、危険な場所だと聞いた時には「ゾーッ！」としました。


　　
　作業は結構手間取り１時間ほどかかりました。道路管理局のかたも２人見えて交通整理や作業を手伝ってくれました。
引っ張り上げた後、車には何の損傷もないことがわかり、警察のかたも管理局のかたも「よかったですね！」と言ってくれました。これで旅がつずけられます。
皆さん有難うございました！。


　　
　お巡りさんが、「カムイワッカ行くんでしたよね。いいとこですよ。気を付けていってらっしゃい。よい旅を！」と言ってくれたので、気を取り直して知床の秘境「カムイワッカ」に向かいました。途中、鹿が出迎えてくれてました。


　　　　
　「カムイワッカ」では硫黄山と言う山から流れ出る川自体が温泉で、幾つかある滝壺が天然の露天風呂になっているのです。「イイ湯だなァ　♪」


　　
　帰り道、また鹿がいました。鹿はよく見かけるので、あまり驚かなくなりました。


　　　　　
　今度は「キタキツネ」です。キタキツネは何度か見かけていましたが、同時に２頭以上は初めてで、写真に撮れたのも初めてでした。どうやら子ギツネらしく、遊んでいる姿が可愛らしかったです。


　　　
　岩尾別温泉に向かいます。温泉につかって、今日はいろいろあったなァと考えていましたが、それだけではなかったのです。


　　　　
　「くっ　熊だァ！」ついに出ました。大きいのがお母さんで、３匹の家族のようでした。ひろこさんは道路わきのやぶの中に３匹目の小熊を見つけていました。
興奮しました。檻に入っていない「熊」は初めてです。今日は、脱輪・鹿・キタキツネ・ヒグマと、なんかオンパレードてな感じでした。


　　　
　道の駅「シリエトク」に戻ってきました。
夕食は朝ここで仕入れた「オホーツクサーモン」です。ひろこさんが懸命にさばいて、お刺身とあら汁が完成しました。美味しかったです。
今日は、本当にいろいろありました。「お疲れ様！」