9月8日 術後30日目
総合評価点数は、60点でした。普通この時点では40点いけばまずまずのようで、60点はかなりの高い点数だそうです。
朝の自主トレ
歩行練習 300メートル
階段練習 2往復
歩行練習 300メートル
今日は、接近する台風の余波で朝から雨。リハビリ室の窓から、いつもは良く見えるスカイツリーも全く見えません。
4週間余り続いた入院してのリハビリも、いよいよ今日の午前 午後と明日の午前の3回で終わりです。
いつものように、膝周り 足首 大腿部 股関節周りに、交互に行なわれるマッサージとストレッチのあと、数種類のエクササイズ。今日はお互いに会話も少なく、淡々と一時間が終わりました。
昼の自主トレ
歩行練習 300メートル
階段練習 2往復
歩行練習 300メートル
痛み 引っ掛かり感 ツッパリ感は在りませんが、両太ももに『だるさ』があります。
午後のリハビリの間に『歩行』と『すねを蹴りだす力』の測定がありました。
総合評価点数は、60点でした。普通この時点では40点いけばまずまずのようで、60点はかなりの高い点数だそうです。
9月9日 術後31日目
入院最終日
朝の自主トレ
歩行練習 300メートル
階段練習 2往復
歩行練習 300メートル
少しスピードが上がっていたせいか、終わった後、うっすら汗をかいていました。
『歩行』『階段』とも、上々の仕上がりだと思います。
入院最後のリハビリはいつものマッサージ ストレッチと軽めのエクササイズで、少し早く終わりました。担当の須賀先生に、ここまで回復させて頂いたお礼を言うと、『原田さんが、頑張ったからですよ!』と笑って見送ってくれました。
病棟に戻り、漸くは飲むことになる薬の説明、会計、次回外来の予定の確認等々の手続きのあと、看護師さんに見送られて無事退院の運びとなりました。
その時渡されたお手紙に、リハビリの須賀先生のエールと、看護師一同として『ストイックにリハビリしている姿が、とても印象的です。』とありました。みんなに見守られ、応援して頂いていたことに、改めて感激しました。
家族の迎えの車で帰宅した後、退院を祝うテーブルが用意されました。1ヶ月の入院中口にすることの無かった、刺身 黒毛和牛のステーキ 山盛りの唐揚げ 好物のウィスキー等が並べられました。スコッチをチビチビやりながら、家族4人に囲まれ、我が家に戻った実感を噛み締めました。
9月10日(日) 術後32日目
このところの習慣で、朝五時過ぎには目が醒めてしまいました。
私には、家に帰ったらまず試してみたい事がありました。それは、我が家から『桜並木通りのバス停』まで歩けるかと云うことでした。其の近くには、コンビニも二軒あり、バスに乗れば最寄り駅まで10数分で行けます。私にとってそこはまさに『社会への入口』とも言うべき場所なのです。
病院で歩行練習していた『600メートル』は、おおよそ其の位かなと考えていたからでした。
ケータイの歩数計をオンにして、家を出ました。
見慣れているはずの風景が、何か違って見えました。
1ヶ月前までは、ストックに身を預け、うつむき加減でヨロヨロ歩いていたので、前方の道路のアスファルが視界のほとんどでした。
今はちゃんと歩けているので、視線が高くなり、周りの家々、庭の緑、そして空までが視界の中です。こんな風景を見るのは、本当に久し振りでした。
ゆっくり歩くつもりでいましたが、自然にペースが上がり、今の私に丁度良い歩幅とスピードに落ち着いていく感じでした。
膝も痛まず、立ち止まる事もなく、こんなに近かったかなアとの思いの中、バス停に着きました。歩数計は702メートルでした。
道路向かいにあるコンビニで買ったドリップコーヒーを飲みながら、ささやかな達成感を噛み締めていました。
こうして退院はしましたが、私のリハビリはまだ終わっていません。今週から暫くは、週3回の外来でのリハビリを予約してあります。散歩を含め、自主トレも徐々に強化していくつもりです。
今後のブログは、時折りリハビリの報告と、書けなかった入院中のエピソードを、アップしていきたいと思っています。
そして最終章では、デブデブのお爺さんが青年のようによみがえった姿を、皆さんにご報告出来ればと思っています。
ここまで応援して頂いた皆さん
有り難うございました。
人工関節置換術
リハビリの記録
第一章 終わり