意思による楽観のための読書日記

氷の森 大沢在昌 **

冷血な殺人者はいるのか、ストーリーでは最後にしか登場しない人物が支配するシナリオだ。私立探偵で、元麻薬捜査官緒方、格好良いが鉄人的ではないところが好ましい。この種の小説では、「そんなにすごいやつはいないだろう」というような主人公が登場することがあるが、本小説緒方は抑制が利いている。それでも女にもてる、ヤクザにもひるまない、危険から逃げない、仕事を真剣に遂行する、という主人公の必要条件は原則は貫いているようだ。もっとも、危険から逃げるようでは小説にならないので、そんなお話はないのではあるが、ヤクザさえも弱みえお握られれば言うことを聞かざるを得ない存在、そんなヤツはこの世にいるのか、出張のお供かな。
新装版 氷の森 (講談社文庫)

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