モンテル

モンテル、入ってる。
モンテルは、行ってる。

志賀から堅田まで。

2009年11月08日 | びわ湖一周

11月に入り、すぐ木枯らし一番が吹いた。
寒くなり秋の終わりを知らされた。
ところが昨日からまた暖かくなったのである。
暑いくらいだ。
10月の終わりになっても秋らしくなく変だったのだが、さすがに11月の声を聞いたら寒くなった、と思っていたのに「そうは行きませんよ」と、また暖かくなるなんて、天の野郎もバカにしやがる。

まあ、それはさておき、今日はウォーキングに行ったのだ。
暖かくなるのを待って歩きに行ったわけではない。
日曜日で、あいていたからだ。
なお、11月8日は私の誕生日(51歳)である。
でも、誕生日だから歩いたというわけでもない。
誕生日だから特別なことをしようというような性格ではない。
日曜日、雨ではないのでマイテーマのびわ湖一周の続きに出かけた、というところである。
とは言うものの、本年の誕生日に「びわ一」をしたのは今年の思い出として残る事実である。
この先も特定の日を思い出すためのメルクマークとなるだろう。
それはそうとして、誕生日に歩いたことに関して、こんなにも長く前置きを書いているのは、やはり私は誕生日を気にしているのである。

もういい。

11時、前回終了の志賀駅に到着した。
各駅停車の電車から降りる人も少ない。
三度笠をかぶって歩きの開始だ。
このあたりの北国海道も車の道と旧道がある。
自動車道をはずれ旧道に入ると蔵を持つ農家が並ぶ。
そんな道を歩いて行く。
コピーしておいた資料の地図を見ながら、国道と旧道の入れ替わる道を探しながら歩いていった。
この近辺、並んで走るJRの駅名は、難しい漢字が多い。
志賀駅の次が、蓬莱(ほうらい)駅、ついで和邇(わに)駅、とくる。
次の小野駅は難しくはないが、この地は「小野一族」の出身地である。
小野の姓を持つ、妹子、篁、道風などの歴史的人物だ。

小野妹子(おののいもこ)はご存知初代遣隋使。
「いもこ」だけど男である。
小野篁(たかむら)は平安政府に勤めながら、夜は冥界に出かけていき閻魔大王の元でも働いていたと言う、元祖ダブルワークのワーカホリックな役人である。
小野道風(とうふう)は、カエルがはねるのを見ていたら、書道の大家になったという、人を食った逸話の人物だ。
彼の子孫は小野豆腐店を営んでいる。
それから女性では、小野小町(おののこまち)という人物もいる。
彼女はどんなに美人に生まれても、年をとったら「ばばあ」になるということを嘆いたことで、人々の失笑をかった。
しかし至言だということで、現代においても美人の代名詞として残っている。
オノヨーコは昔から怖い顔をしている。
小野の里には、小野神社、小野篁神社、小野道風神社と、小野一族を氏神にした社が並ぶ。
休憩をかねて足を運んでみた。
どれも木造の古びた神社で客も管理の者もいない。
滋賀県にはこういう平安時代級の古刹が山ほどある。
いっぱいあるので地元の人間は、どうとも思わない。

ひなびたエリアから次第に堅田が近づいてきた。
急に都会化してきた。
三度笠をかぶって歩いているのが少し恥ずかしい。

本日の行程19000歩。3時間。11キロ。



1 コメント

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菓子の神様 (モンテル)
2009-11-11 22:06:49
小野の子孫が豆腐屋をやっていると言うのは「ホラ」であります。

小野神社は菓子匠の祖として信仰を集めています。
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