見出し画像

ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

ちろり 酒タンポ 藤巻き 粋にふりゅう(風流)に遊びます

かっぱ橋で、珈琲豆を買ったあと

あてもなく、となりの「三木商店」を覗いていると

シルバーに輝く、をあしらった、何とも粋なカップ


近づいて見ると「酒タンポ 藤巻」「ちろり」と貼られたシール


懐かしいですね~「酒タンポ」とか「ちろり」とは!


ほかにもアルミやスズ製があり、大きさも0.8合から3合物があります。


衝動的に、小さくてかわいい「ステンレス 酒タンポ 一合 藤巻 1649円」を求めます。


持ち帰り藤巻き部をボンドで補強して、ほぐれないように「ツル」を固めます。


近くの「藤田道具店」にも取り揃えていました。

 


酒たんぽの通称で知られる「ちろり(地炉裏)」。

日本の文化とも言える日本酒の飲み方「お燗」は、切っても切れない調理道具です。

湯煎の中に浸し、温度を見ながら自分の好みに合う楽しみは「粋」を感じ

大人のお酒の楽しみ方です。母がお客さんが来るとアルマイトのチロリを

鍋のふちにかけて燗づけし、とっくりに忙しく入れていたのを想い出します。


 

 
【ちろりとは】

銅や錫(すず)など熱伝導性の高い素材で造られている酒器のことです。

 

【ちろりの名前の由来】

「ちろり」は漢字で「銚釐」とも書きます。

中国から伝わったといわれていますが、伝来した時期や経路は明らかになっていません。


また「ちろり」の語源には諸説あり

①囲炉裏に埋めて日本酒を温めていたことから「地炉裏(ちろり)」となったという説

②ちろりと短時間でお燗できることから「ちろり」と呼ばれたという説

③注ぎ口から燗酒が注がれるときに出る音から名づけられたという説

④酒好きが待ちきれずに舌をちろりと出したという説

さまざまな説が伝えられています。

 

【ちろりの歴史】

「ちろり」の登場は江戸時代後期

「ちろり」が使われるようになる以前は、鉄製の燗鍋(かんなべ)や鉄銚子(ちょうし)に

日本酒を注いで直接火にかける「直火燗(じかびかん)」が一般的でした。

その後、銅製の燗鍋で温めたものを銚子や徳利に移して飲まれるようになりますが

囲炉裏などでは火力の調節が難しく、風味が損なわれてしまうことも少なくなかったようです。

しかし、こうした問題は、「ちろり」の誕生によって解決。

「ちろり」が普及してからは、湯煎で燗をつける「湯煎燗」が一般的になりました。

 


【ちろりの形状】

「ちろり」は取っ手と注ぎ口が特徴の酒器です。

多くは細長いコップのような形状をしていて、湯煎時は鍋の縁に取っ手を引っ掛けて使用します。

 

【ちろりの材質】

日常使いならアルミ製または銅製がおすすめです。

「ちろり」の材質のなかでももっともコストパフォーマンスが高いのが、アルミ製です。

1,000円前後と財布にもやさしく、熱伝導率もほかの材質に比べて遜色がありません。

取っ手が熱くなりにくく加工された「※藤巻き(とうまき)」がよく見られました。

「とうまき」日本の工芸品の一部(弓・刃物・尺八・釣竿)に使われています。

 

私は、日常やアウトドアに使えるように、直火燗も可能なステンレス製をチョイスしました。

キャンプなどでは、熱伝導性が高く、丈夫でスタッキングも可能なステンレス製の「ちろり」。

自然の中でいただく燗酒はまた格別です。

 

【お燗の雑学】

お燗(かん)には、様々な種類があります。

日本酒には、それぞれに美味しい温度が存在します、これを「飲用温度」といいます。


これもまた日本酒の風情のひとつです。
 

温度帯 名称
55度以上 飛びきり燗(とびきりかん)
50度 熱燗(あつ燗)
45度 上燗(じょうかん)
40度 ぬる燗
35度 人肌燗(ひとはだかん)
30度 日向燗(ひなたかん)
20度 冷や
15度 涼冷え(すずひえ)
10度 花冷え(はなびえ)
5度 雪冷え(ゆきひえ)
0度 みぞれ酒

 

お燗の度合いというのは、お猪口に注いだときの温度のことです。

お猪口に注ぐと空気に触れるため、少しだけ冷めてしまいます。

そのため、希望の温度帯がある場合は、それより少し熱めにお燗します。
 

 

一般的にお燗にして美味しい日本酒は、どっしりとした旨みのあるタイプが向いています。


「生酛」「山廃」などを含む純米酒系の日本酒は

お燗にしたときに炊きたてご飯のような香りがして

旨みが柔らかくなり、心地よく飲めます。

 

私が作った白萩の陶器に氷をいれて、時には冷やしたり。

 

 

「風流」と書いて「ふりゅう」と読むのも粋なうち。

 

◯「趣味の歳時記」ここをクリックすれば、もう一つの隠れブログ。お待ちしています❣️❣️

◯「初版 ひとり ときどき ふたり散歩」は、こちらをクリック❣️❣️

 

下記リンクは、「ピクスタ(写真販売)」こちらをクリック!

写真素材 PIXTA

最近の「⛺ソロキャンプ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事