映画『もらとりあむタマ子』予告編
噂には聞いていたが「もらとりあむタマ子」の前田敦子がこんなに良いとは。
日本一だんごとママチャリとのり巻きが似合う女優前田敦子。この映画のジャンルはグルメでもいいんじゃないか。ただただ「食べる」という行為に魅せられる。それも、まずくも特別美味しくもない「普通にウマイ」という表現が一番似合う「普通のめし」を。汁がたれるロールキャベツも皿からはみ出したさんまもタッパーに入ったかぼちゃもきっと「普通の味」がするはず。
宮崎駿がかつて「働くために喰うのか、喰うために働くのかわからなくなるね」と言っていたが、「働かなくても喰う」という時期がない人はほとんどいないし食べ物の思い出はその時期の方が多いかもしれない。そしてそれは(少なくとも自分には)「作ってくれた人がいた」という事実を、スポーツネックレスをした父善次によって改めて気付かされる。
「今日なに夜」「何食いたい?」「にく」「豚?」「ぎゅう」と目を合わさず会話するシーンは二人の距離が良く出ている好きなシーンのひとつだ。
二代目でいきなり性別を変えるのもどうかと思うが、個人的二代目五郎は前田敦子に決定です。
というより「タマ子」の孤独のグルメを見てみたい。
ラストの溶けかけたアイスの食べ方(表情)もサイコー。
あと、タマ子が読んでいるマンガは何なのか気になったが、父の再婚話で自分の実家生活が危うくなった時に読んでいるのが「宮本から君へ」(豪華版)だったのが面白い。
↓のり巻きを頬張り、絶対立とうとはせずに鳩を安易に連写。前田敦子自身の動きの鳩っぽさ!
2013/04/27 MUSIC ON! TV シーズン・グリーティングID 春編「春の日のタマ子」1