ワンダフルなにか ビューティフルだれか

並べてみると 輪郭がつかめるかもしれない

インフル宇宙旅行

2013-01-31 23:41:49 | 音楽



年明け早々にインフルエンザに罹り、
人生二度目の40度超えを果たした身体に
座薬を装填しながら空を飛ぶ(比喩でなく。飛行機に乗った。)
というはじめての経験をした。
その最中に宮木朝子↑を聴いていたら
本当に宇宙に行けたので(もちろん比喩。いや半分は…)
以来ずっと聴いている。
とても落ち着く。

Frank Bretschneiderのアルバムも聴いている。
これはヘッドホンで聴いたほうが良い。

名前を出しているがこの人達の事は作品以外一切知らない。
敢えて調べない方がより楽しめるので
検索もほとんどしない。



Tokyo Designers week2012 TDW DOME ~Dome Scenery~ " 4D2U Astronomical Simulation Movies"


Frank Bretschneider - Kippschwingungen I

談志と慎太郎

2013-01-30 23:35:07 | 笑芸show
2011年11月25日石原知事定例会見



【死亡発表直後の都知事定例会見】
(↑動画2分15秒くらいから)

「お前その半分出なくなった声で死神をやれ。その声で死神が聴きたい。」

談志のために新しい落語を書こうとしていた慎太郎。

無くなる数日前に電話越しに会話した二人の話。




【談志師匠、スマップスマップスペシャルゲスト出演時】
 SMAP×SMAP 20081110(←動画の25分くらいから)

もう声が出なくなった談志に慎太郎から電話がかかる。

「おまえを治してやる。来いよ目黒んとこにいるから。」

どしゃぶりの日曜日。
傘一本持って一人じーっと
談志が来るのを待つ慎太郎。


「ずーっと悪口ばっかり言ってるよ。
 目ぇばっかりパチパチしてやがってしょうがねぇとか。
 でも俺あの時はやっぱり感動したね。」(談志)



談志師匠と石原慎太郎。
端から見ていて羨ましくなる。




余談。
談志陳平の言いたい放題ってこんなにおもしろい番組だったんだと
今さらながらユーチューブで気がつく。
弟子志らくを交えて映画談義をしたり
ミッキー(亭)カーチスが出ていたり。
東条英機の孫との鼎談もおもしろい。
野暮担当としての野末陳平がまたいい味を出している。


談志陳平の言いたい放だい 2008年3月22日放送(23分10秒くらいから)



「談志 名跡問答」



二人の対談や
「さらば立川談志、心の友よ」(石原慎太郎)
が収録されている。






まともがわからないがたのしめない

2013-01-27 23:28:02 | ゆらゆら帝国




困っている。

ストレートすぎるって事なんだろうけど。
それは狙ってやってるんだろうけど。

「まともがわからない」っていわれても
「ず~っっと前から知ってるよ!」と
つまらない返しをする意外にない。
「適度にフリーな奴隷」などと、学者が言わないような絶妙な言葉で
今の有り様を表現してくれていた人にしては捻りが無さすぎるな…と正直思ってしまった。
ジャケットもものすごくつまらない風刺画に見えてしまって…

そういうストレートさがハマらない時期なんだと思う。

音はとても気持ちいい。
けれど前のアルバムに入っていていい曲なので特別新鮮味はなかった。
やっぱり音だけじゃなくて言葉のセンスとのバランスの説妙さに
トリコになってきただけに、片方に違和感を感じてしまうと絶妙さがなくなってしまう。



しかし「悲しみのない世界」は印象的だった。

「悲しみを連れていこう そのつぎへ連れていこう」

とかつて唄っていた人が

「悲しみのない世界が あればいいのに」

と唄った事に、
今そう唄ったその変化に、
興味と共感を覚えた。


真正面から引き受けることからも逃避したい


そんな時期の歌。


でも

「道化だろうが捨てたら完全な死」

って事もわかっているしそれは「できない」。

やがて

「そのつぎへ連れていこう」

に戻るために戻れるためにやり過ごす時期の歌。

そんな風に聞こえて、
「なんかそういうの、わかる」と勝手に頷いていた。


女子高生バージョンも良いですね。




白山宣之「地上の記憶」

2013-01-24 23:57:57 | 




これを読むまで著者について全く知りませんでした。

が、谷口ジロー、大友克洋、高野文子がメッセージを
寄せていると聞いちゃぁ読まないわけにはいかない。

ニューウェーブ世代の旗手として大友克洋・高寺彰彦・山本おさむらとともに活躍した
白山宣之の遺作集。(amazon)


5作からなる短篇集。
「陽子のいる風景」の冒頭、
父と娘の朝の出勤風景を淡々と描いた一連のコマを見て
この豪華メンバーがメッセージを寄せている理由がわかってしまった。
(窓からの風で捲れる文庫を読む通勤バスの娘が決定的だった。個人的には。)
体育館内の空気感がものすごく良く出ている「ちひろ」とともにこの2作品は
所謂小津的と言われる作風。
その他、平田弘史の影響を受けた「大力伝」も冒険活劇「Tropico」もおもしろく読んだが、
個人的ベストは「Picnic」。
農民が食いもん飲みもん持ち寄って見晴らしの良い所から関ヶ原の戦いを見物しようという話。
まずこの発想が新鮮。
そして描かれてる人達が本当に良い。
侍に憧れる子供、それを馬鹿にする子供。
首を斬り取る瞬間を見て目がハートになる娘達。
どっちが勝つか賭け始める男達。当然モメる男達。
「ほれ、キレイだべ?」と泣く赤子に戦を見せる母親。
取り敢えず飲みたい親父。
よくわかってないが長生きして良かったとキセルを吸う爺さん。
これらの人間がカラッと描かれていて読んでて心地良い。

天下分け目の大戦がこんなにのどかに描かれた創作物って他にあるんだろか?


晩年の病床で、寡作だった著者が夫人に言った言葉が印象的だった。

「俺達は新しいものが次々と出てくる時代に育ったから、創りだすものは、自分も含めて誰も
 見たことの無いものじゃなくちゃいけない、って思ってた。
 だけど、そうじゃなくてもいいんだ、って解ったんだ。受け取ったものを、自分なりに消化
 して、作り出せばそれでいいんだよ。どんな芸術だってそうしてきたんだよな。」






追記:白山宣之の娘さんのブログというのを発見した。
   氏が黒澤明の撮影風景を取材したものや未完作品の表紙イラスト等が載ってる。
   これがまた、イイ…






初笑い

2013-01-10 23:02:16 | 雑記



カンボジアの赤ちゃん
ピーーーッ!!!!
謎の踊り
イラン人

と書いたところで全く訳がわからない。
聴いてた自分でさえも改めて字にしてみたら、ナンノコッチャ。。

知ってるネタでも、いつどこで、どんなトチ狂った人が出てくるのか?
それを待ちながら聴いてるだけでも楽しい。
どのネタをやっても語りが上手くてスッと世界に入れるのは言うまでもなく。


志ん生の郵便局小咄の紹介も腹を抱えて笑った。


今年は「脱談志 卒談志」だそうで。



この「らくだ」の道具屋(←訂正:屑屋)がトチ狂う瞬間なんかも最高です。