私が山に登り始めてから それ程経験を積んでいる訳ではないのですが さぁ~!これからガシガシ登るぞ~!!
なんて思っていた矢先 まぁ~人生とは そんなものかと・・・今はガックリな結末になりつつあるのですが
それでも未練タラタラな思いは変わらず~ ちょっとでも標高があれば 山登り的な気分で憂さ晴らし。。。
いえいえ~そうではありません 知らず知らず山で感じた沢山の想い
アウトドアなど殆ど縁が無かった自分には全てが輝きに満ち溢れ 躍動する息遣いさえ感じるものでした
そんな山登りで ずっと惹かれるものがあった里山集落 何となく遠い昔に呼び戻される様な響き
何かと調べていたのですが 数ある里山の中で とても憧れている集落がありました
天空の郷 奈良県果無集落(はてなし)
詳細はこちらで
何という名前の由来だろう とてもとても心惹かれる響き
紀伊半島の中央に位置する果無山脈 その山々は最高地点で1000m程度であはありますが
嘗ての人々にとって この山道は 「谷幽かにして嶺遠し 因りて無果という」 と説かれたと言う程に
行けども行けども果てしなく山道が続く様子から その名が伝えられたとか。
また一説には 果無山脈には怪物が棲んでいて その怪物はハテ(年末20日過ぎ)になると現れ
旅人を喰った事から 峠越えをする者がなくなった(ナシ) ここからハテナシの名が付いたとも言われている様です
山脈の一つに安堵山(1184m) という山名がある事から 私が想像するのは「果てしなく続く~」が有力かと
山に登り始めて間もない自分ではありましたが 本当に頂上を目指していても 見渡せば山また山
果てしなく続く山々 それが私の実感でした!
だからこそ あの山 この山と果てしなく 山を目指してしまうのでは。。。でも それは遊びの中であればこそ
辿りつかなくてはならない者にとっては 辛く遠い「山道」であった事は間違いないのですから。

話が どんどんなが~くなってしまいますが悪しからずです~ 
実は私の母の名前は「よし乃」 と云いまして 祖父が京都~奈良へ旅行した際 丁度 吉野山の桜が満開で
見事な桜に感銘し 4月に生まれた母の名前を その桜に因んで「よし乃」と命名したのだそうですよ
以前 親孝行な姉は母を連れて吉野山へ訪れたそうですが その時も見事だったそうです
でも自分は大して興味は無かったであります(親不孝者か~)・・・しか~し いつ頃からか 奈良へ行きたいと思い始め
昨年~今年と訪れてみたい思いが強くなり なかなか満開の時期には行動出来ず計画倒れのままであります
そんな折に やっぱり気になっていた「果無集落」なのであります 「秋山郷」も大変ですが こちらも大変~
熊野参詣道へと続く小辺路(こへち)登山道へも繋がっている修行の山道 だからこそ行ってみたいと。。。
本当は今頃が一番いいのですが・・・花粉症も どうやら我が身から逃げて行った様で~ 

そして この様な一見長閑な里山地帯でも やはり以下の様な問題があるそうです
2005年1月 関西電力による風力発電の為 この果無山脈域に風車を建設する計画が発表されているそうです
高さ約100mの風車を7基~14基 総延長14基で4.5km 果無山脈は遺産にも緩衝地帯にもあたりませんが
熊野古道から容易に眺望出来る為 景観の他にも 保水力の低減・河川の水質悪化などのが懸念され
地元でも賛否が分かれているそうです

逃れられない問題は人間が営む所では どうしても発生してしまうものなのですね
それでも自然に寄り添いながら営んできた先人達の知恵や技を 私達は しっかりと学び生かさなければならない
そんな時代に来た様にも思えるのは私だけかな。。。
色々な思いが胸を過ぎるこの頃であります それは 果てし無く続くものなのでしょうか。。。