自然と音楽と・・/天山

大自然と音楽がテーマのブログです。

秋の風景

2007-10-30 | 自然
10月も末だっていうのにけっこう暖かいですね。昨年はこんなに暖かくはなかったと思います。温暖化が加速されている感じが気になるところですね。アメリカの山火事で排出された二酸化炭素の量ってどのくらいなのでしょうか?ただでさえどこの国でも二酸化炭素の排出量が増えているのにたいへんなことです。
写真は二週間前の故郷の谷の様子です。少し紅葉し始めていますね。三丁目の夕日ではないですが、町中にも昔はこんな大きな木が庭にあるような風景がけっこうありました。今の町中はモダンで綺麗になりましたが少し町から外れないとなかなかこういう景色もありません。日本は山岳地帯が多いぶん森が多いという事ですが、カリフォルニアの火事は東京~大阪間の森林が消失したのだそうで、そんな事が日本で起きたら大変なことになってしまいます。自然と一体になった里は美しい。この写真のような景色がいつまでも残っていってほしいものです。

蔵と薪

2007-10-27 | 自然
我が故郷伊那市高遠町の三義地区にはこういった懐かしい蔵が見かけられます。置いてあるたくさんの薪はこの季節のあいだに太陽に当ててちょっとづつ乾かしていくのですが、あの寒い冬の日にこの乾いた薪をくべたストーブとか囲炉裏は暖かいでしょうね。現代はエアコンだとか石油ファンヒーターが主流ですが、薪だと火が見えるので心もゆったりしそうです。ここらへんは冬になると雪が凍ってなかなか寒い場所ですが、ここよりもっと寒い奥の方には都会から陶芸家の方や音楽関係の方々が来られて住んでいるとの話を聞きます。確かに芸術関係の方にはこの静けさと自然は良いかもしれません。もう昔の事になりますが、私がまだバンドをやっていた頃はここの近くに廃屋を借りて皆で合宿して練習に励んだものです。私が借りていた場所は大きな災害が起こったあと、地元の方々が仕方なく転居されたあとの場所をお借りしていたのですが、その時唯一住んでいらした老夫婦の方がたまにやってきては「熊が逃げるので、こういうのはいいねぇ」と言っていた事を思い出しました。

稲穂を撮りたかった!

2007-10-26 | 自然
けれど、もう刈られた後でした(⌒-⌒;)
ちょっとの差でしたが残念です。
それにしてもこの青い空とうろこ雲は秋の空なんだけれど、この青さが夏っぽい気がしてなりません。気温も例年の秋より高いので、秋の空気感がなんとなく違うような気がするのですが皆さんはどうですか?
この撮影場所は我が故郷の三義地区です。この谷を流れているのは山室川といいますが、水の透明度は相変わらず高いものがあります。昔はこの川の水すべてが飲めるという話でガブガブ飲んだ記憶がありますが、今じゃさすがにそれは無理でしょう(笑)近くに美和ダムがあるので電線がちょっと撮影の邪魔です。この地からもっと奥に行くと人から見放された段々畑がありますが、今はススキの天国になっていてなんとなく寂しい感じがします。美しい棚田も人々の暮らしがあってこそで、人がいなくなれば自然がすべて被ってしまいます。温暖化で暖かくなっていくとその自然の形態も変わってしまうのでしょうか?まさか気候が変わってこんな場所が砂漠なるなんて事があるのでしょうか?・・・秋の夜長に妄想してしまいました。

幻のきのこ(珍味なクロカワ

2007-10-25 | 自然
たって、変なキノコじゃありません(笑)
この写真のキノコは「クロカワ」といって、南信州では珍味として珍重されてきた地元の人だけが楽しめるキノコです(もちろん他の地域でも取れますが)。写真は洗って少し茎を切ってから網に乗せたところで気が付き撮影したものなので、洗う前の怪しい感じがないのが残念です(⌒-⌒;)
このキノコは主に山の尾根のはずれに生える事が多いそうですが、私だって小さい頃偶然にいくつかとっただけで通常なかなか取れるキノコではありません。人によっては松茸よりもとるのが難しいとさえ言われている珍味です。食べ方はあぶって半生状態で醤油とか大根おろしなんかといっしょに食べます。味は苦くて地元ではお酒のおつまみに最高だと言われています。さっそくお酒と頂きましたが山のエネルギーが体に充電されていきます(笑)、私の祖父が山の幸が大好きだった事もあって、幼い頃には秋になるとキノコが必ず食卓にありました。雑キノコといわれる「あわだけ」やナメコに似ている「りこぼ」の味噌汁は最高に美味しかったし、他にも「しもふりしめじ」や「あかたけ」なんぞは今でも美味しかった記憶とその味が蘇ります。マックやピザ、ダンキンドーナッツも美味しいけれど、舌だけで味わっているような気がしているのですが、これらのキノコは体全体で美味しいと感じる気がするのは私だけでしょうか?

栗拾い

2007-10-23 | 自然
我が故郷、伊那市高遠町の猪鹿(いろく)へ栗拾いに行きました。もう時期が遅いのでぜんぶ地面に落ちていたけれど、一部虫食いがあるものの、食べられるものが沢山あって拾ってきました。(虫も食べれる無農薬の栗です)むいて頂いたものを自宅に持って帰りさっそく栗ご飯にして食べましたが季節の恵みは美味しいものです。そう言えば幼い頃、庭に生えていた栗の木から栗のおはぎを作ってもらった記憶がありまして、今になっても美味しいものはその味をしっかり頭が記憶しているようです。おすそ分けで近所に持っていくと「おかわり!」なんて事を言われましたから、他の人にも美味しおはぎだったのでしょう。この時期、ここらへんも例外ではなく熊が出没するとの事ですが、我々はその熊よりも早く拾う事ができたのは幸運です。昨年はどんぐりの発育が悪くて全国的に熊出没のニュースがあって人間の世界との大きな摩擦が起きましたが今年はどうでしょう?、熊がどんぐりなどの山の食べ物を腹いっぱい食べて冬眠に入れるといいなぁと話しながら、栗ご飯をゆっくり味わいましたが、動物達と仲良く山の幸を分け合いながら生きていけたらいいなと思います。

キースへリング

2007-10-15 | 芸術
少し時間を作ることが出来たので、前から行きたかった山梨県北杜市小淵沢町のキーフォレストにあるキースヘリング美術館を見学してきました。写真はその美術館内の売店の様子で、係員の方に許可を頂いて撮影したものです。館内に入ると入った人に光があたってその本人がアートになる真っ暗な部屋から始まり、かすかな照明に照らされた色の無い作品を置いた部屋を通り過ぎ、他の明るい展示ブースをゆっくり歩いて作品を堪能してきました。キースへリングといえばニューヨーク地下鉄への落書きアートや、崩壊前のベルリンの壁に描かれた手をつなぎあった人々の絵なんかを思い出します。彼の作品に私が惹かれるのはその単純化されたとてもシンプルなデザインです。ピカソなどと同様、普通の絵画をまともに描けばとてもレベルの高い表現ができるのに、どうしてこういうシンプル化させ、無駄を無くし切ったデザインでメッセージを送る事が出来るのでしょうか? 私が感じるのは古代の壁画や中国古代の亀甲骨文字などに見られるシンプルで意味が分かり易いデザインとも通じるのではないかという事です。友人の芸術家からもそういったデザインを作り出す事はとても難しいのだと聞いたことがありますが、ここまでの表現に到達するのは並大抵の事ではなかったと思います。
キースへリングは31歳という若さでエイズによってこの世を去ってしまいましたが、エイズと診断されてからの彼はエイズ予防や撲滅運動に積極的に携わり、その頃の作品も人々が手をつなぎあったデザインとか、色使いはどこか暖かいイメージが伝わってくるものが多くて私はとても好きです

四季~二季?(フィンランドの湖)

2007-10-09 | 自然
この写真は13年前の4月末、23日ごろ撮影しました。
場所はフィンランドの湖の氷上で、そこへ同行の友人が飛び出して行ったところです。この日の気温は0度C前後でけっこう寒く、氷も厚そうに見えたので友人は飛び出したわけですが、この日の一週間後にはすっかり湖から氷が消え、雪景色も消えて気温が25~6度の日本で言えば初夏のような陽気になってびっくりしました。冬から突然夏になったような感じです。その日は冬が終わったというお祭りが各地で行われ、町中が大騒ぎになって楽しい気持ちになりましたが四季に慣れている我々は「あれ?春はどこ?」って体に刻まれたセンサーはどこかに春を探し求めました。しかし、世間はやっぱり初夏でした。
今年の日本列島は史上最高の暑い夏を経験したわけですが、ついこの間まで35度以上の真夏日が続いていたのに突然寒くなって秋の時間がとても短かくなった気がします。やはりこれも温暖化の影響なんでしょうか?日本も二季になってしまうのではないかと心配になりました。そろそろ紅葉の季節になりますが、今年の温度変化は美しい紅葉の季節をも短くしてしまうかもしれませんね。今日は秋晴れが崩れ、夜から雨が降りそうだと天気予報で言っていましたが、季節はずれの台風15号は10月としては史上初の猛烈な台風だと聞きましたし、今年の台風は過去に比べ全体的に凶暴になったそうです。どんな急激な変化が地球に起こっているのか、やはり心配になってしまいます。

杖突峠(つえつきとうげ)

2007-10-02 | 自然
諏訪市と伊那市旧高遠町との境にある杖突峠。その頂上近くにある「峠の茶屋」からチラリ諏訪湖を撮影したものです。杖突峠というくらいですから、急勾配を登って行くわけですが、いつまでも続きそうな坂を登って、ちょうどやれやれと思ったところに茶屋があり、そこでは湧き水を使った美味しいおそばを食べる事ができます。
そろそろキノコが出回る季節ですな。
旧高遠町の竹松旅館に「松茸三昧」というおもてなしがあります。
お吸い物、寿司、しゃぶしゃぶ、焼き・・・で、十数種類の料理を堪能して数千円・・・我らが行った時は五千円だったです。他にも色々な珍味(行ってからのお楽しみ)があって、食べ放題でしたねぇー。今年はどうだろ?・・松茸が豊作だと食べきれない量が出て来ます。
その前に自分たちでキノコを取ってくるっていう楽しみもありますな(伊那市の方へ要相談)。我々が行った時は「あわたけ」「あかたけ」「りこぼー」・・・なんて雑茸を取って来て料理してもらうのですが、これがまたまた美味しいのです。松茸ももちろん・・・特に松茸寿司は絶品です。いい季節になりましたね。