自然と音楽と・・/天山

大自然と音楽がテーマのブログです。

アビーロードスタジオ売却

2010-02-18 | 音楽
数々のビートルズ作品を手がけて来たあのロンドン市内にある「アビーロードスタジオ」が売却されそうだという話です。EMIを買収した英投資会社「テラ・ファーマ」が過去大量の資金借り入れを行った結果、1億2千万ポンドの資金調達が必要になったのだとか(日本経済新聞2/17日)。
最近の使用料が安い外国のスタジオとの競争激化で業績が悪化したという事もあるのだそうです。
しかしなぁー、全世界でこのスタジオより有名な音楽スタジオってあるのだろうか?
例えばスポーツの世界、野球だったら選手のキャラクターグッズを売る店とか、選手人気にあやかった商品を売る飲食店やら、色々なお店がスタジアムにあるわけだし、音楽なんかはもっと広いコンテンツを持つのに、その有名なスタジオを売らなくてはならないというところまで来てしまう前に、なにか出来る事はなかったのでしょうか?
アビーロードと言えばビートルズのアルバムタイトルにもなってスタジオ前で横断歩道を渡っているメンバーの写真がジャケットになった事もあり、現在でも多くのファンが訪れているという話なのに、そんなファン達の気持ちを考えれば、売却しなくても良いような努力って、いろいろあったのではないかと考えてしまいます。現在に至るまで、このスタジオでのライヴ映像を残しているアーティストは数多い。新しいものでは2007~08年くらいまでのVTRを見た事がある(グリーンデイなど)、つまりは現在でもアーティスト達が録音し、出演している第一線のスタジオであり続けているのだと思います。そんなスタジオが売りに出されるのは、LP→CD→DLとかi-tune というような音楽の販売形態が変化した事ときっと無関係ではないような気がします。
しかしまぁーどこが買うにせよ、このスタジオを壊してしまうような事がない限り、このスタジオが残って行くのなら歓迎です。「アビーロード」という名前にはポップスやロックを担って来た金字塔みたいなイメージがあるから、買収されてもさすがにこの名前を変更って事はあり得ないとは思う。
当然自分だってここで録音したいという夢を持っている一人なので、いつか録音には行きたいし・・・、でも音楽製作の形が変化してきた象徴のような出来事であるのかもしれない。
アビーロードスタジオ売却の話は色々な事を考えてしまう出来事でありました。

アップルロスレスサウンド。

2010-02-13 | 音楽
寒い時の雨っていうのはどうにも気が滅入るもんですねぇ。春が待ち遠しいです。
今日はノイズの確認で一日が終わり・・・コードまみれ、書けなくて残念。
チカレタので、気晴らしに日記更新です。
さて、ipodが全盛期で、ウォークマンと売れ行きでいい勝負になってます。
i-padとかiphonなど新しいものが出てくるアップルがかなり有利で、勢いがありますよねぇ。
ソニーなんかはオーディオメーカーにして、映画、ゲーム、レコード会社などのコンテンツ会社でもあるのに、アップルに先を越されているのには色々理由があるのでしょうが・・・なんとかがんばって欲しいもんです。ソニーのオォーディオ機器やウォークマンにMDウォークマン・・・いったいいくつ持っているのだろう、こういうのはソニーのお家芸だった気がします(´∇`;)
とは言うものの、ipodは出た時にすぐ試しに買いましたが(笑)、このMP3サウンドって、自分の好きなスピーカーで聞くとMDっぽいスカスカ+デジタル音源のギラギラ音(高音のつぶれ)だとかで耳が悪くなりそうだったし、電池も二時間くらいしか保たないので、WAVデーターで気に入った曲を数十曲入れて自宅で作業など、なんかしてる時に聞くしか使い道なしで、いつしか机の引き出しの中にそぉ~っと去っていったのでした。
ところが、あれから数年、既にipodは何世代も過ぎていて、充電池は長く保つし、動画もOK、おまけに120Gも入るというので、とっととipodクラッシックを手に入れてしまいました。中でもアップルのロスレスサウンドというのがあって、データー量は半分にしかならないものの、ステレオで聞くとCDの音にかなり近い感じです。あのどこかザラザラした感じもかなり減っています。こんな音の規格があるなんて全く知りませんでした。僕にとってはこれが決め手になりました。これだったら山の上でのんびりして聴いていられそうです。(ヘッドフォンも少し良いのにして)
えっ??(;`・д・´)!??山に音楽プレイヤーなんて要るのかですって?
いえいえ、一人で山に登った時、お弁当食べながら春のそよ風にあたって、大好きな透明な音楽を聴きながら絶景を目の前にしていると・・・ア~ラ不思議ッ。景色に色々な色や匂いがあるような・・・まったく違う雰囲気の景色になる事があるんですよ(笑)だまされたと思って一度やって試て下さい。ただし,大勢で行った時は仲間からつまんないとイヤがられそうなので、やるなら一人の時がいいでしょうね。きっと(´∇`;)

映像と音楽

2010-02-07 | 音楽
作曲家Fさんからの依頼で、今年も若干のお手伝いをしました。今回は大田区在住の鉄関係職人さんの映像だとかで、昨年建築関係の映像で文科省の賞を取った映像演出家の作品だそうです。その賞を取られた作品もFさんが音楽担当で、音は僕が担当したものです。ご本人に了解取ってないから今回はイニシャルでの登場です(了解とれたら実名だす予定)、前回のはS&Gの歌にもある「フランクロイドライト」の作品もあり、建築というより少々芸術の香りがする作品でしたから、今回のもきっといい映像がつくのでしょうね。

さて、Fさんはクラシックの作曲家で日本の音大を出てヨーロッパへ留学後、帰国して音楽事務所へ入り、独立して色々な番組やらの映像の音楽製作をしてきた作曲家です。僕との最初の仕事はフルオーケストラのシミュレーションでした。当時もそうでしたが、今でも譜面は手書き、PCなんぞ絶対使わないという事でなかなかの頑固者です(笑)
別室で本人にキーボードを弾いてもらって進めて行くのですが(その方が集中できる)、指示などの音声やら、出来た音楽をお互いモニターしたりするので、前日の準備はけっこうたいへん。すべて有線なので我が家はコードだらけ(笑)それでも時間ン万ってスタジオより音楽製作に限っては、便利でかゆいところに手が届くというので、この作家は来られるわけです。
まぁ、自分も音楽を作る立場なので、たまに他の人との仕事も良い刺激となりますが、あんまりやっていると自分の曲を作る時に頭の切替が難しくなってくるので、アレンジや音作りだけの仕事っていうのは積極的にはやってきませんでしたねぇ。だから自分としては数少ない仕事の一つですな。自分自身、映像の演出家との仕事はけっこうやってきたほうなので、そういう仕事での作曲家の気持ちとか、演出家が求めているものが理解できるのでこうやって依頼されるのですが、これはあくまで副産物(笑)

こないだ別の映像作家とも話したけれど、今はPCベースで映像見ながら(PCソフト自体に映像つっこめるので)できるし便利になりました。一時代前のMAスタジオ+音楽スタジオ+個人作曲部屋がいっしょになるようなもので、僕自身も音楽作家として積み重ねて来た音源はかなり豊富だったりするから、つい手を広げたくなる。しかしその反面、PC使わず手書きで番組のBGMやっていってるFさんもいるわけで、作曲家というのは機材じゃなくて、やっぱり作曲するという行為自体が大事なのだと感じる。現場経験や作曲能力など、積み重ねて来たものは大きいものです。だからこそ音楽人生は個々の音楽家によって色々でおもしろいのだ。きっと作曲家の数だけ色々な個性や経験があるのでしょうな。