ネット爆弾(帝国ネット研究所)

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日本経済に付いて独り言・その3

2011-06-03 19:06:11 | ネッタイムス・ブログのアーカイブ
このエントリはネッタイムス・ブログのアーカイブと言う事で、過去記事なので宜しく。

「日本経済に付いて独り言その3」と言う事で、その1その2も参照下され。

右肩上がりで続くものと誰もが勘違いしていたバブリーな時代だったのだが、不動産取引等の規制強化もあり、その足元は崩れ始めた。
日経平均株価や不動産価格も、右肩上がりで続くものでは無いのだが、バブルだからこそ高騰している筈なのに、その数値が当たり前の様になって企業も銀行屋もマスコミも、そして庶民も感覚が麻痺して行ったのだろう。
世間では、ワンレン・ボディコンの女性が、ディスコで扇子をヒラヒラさせて踊っていたり、今は客待ちタクシーの違法駐車が問題になっているが、タクシーを拾う為に万券をヒラヒラさせていたのも、この時代。

景気が良いから皆が気前良くカネを使って、カネが循環するから更に景気が良くなると言う「絵に描いた様な好景気」。
今は全くの逆だからな、景気が悪いからカネを使わないと言うか、カネが無いから使えないと言う感じだから、更に景気が悪くなると言う、今は「絵に描いた様な不景気」だな。
前にも書いたが、景気が悪くても、カネが有る奴はバンバン使えば良いのに、「タンス預金」だの何だので、使わないから景気が悪くなる。

そんなこんなで、膨れに膨れ騰がったバブル経済の崩壊により、イケイケドンドンで融資していた銀行屋は、その融資が焦げ付き、融資の担保に取っていた不動産価格が下落した事によって、多額の不良債権問題を抱え込む事になる。
銀行屋は、過剰な程の不良債権処理により、「貸し渋り」や「貸し剥がし」を強化して行った為、企業も資金繰りが厳しくなり、運転資金にも支障が出て、不況とのダブルパンチになり、倒産が続出した。

日銀が行った金融政策も、バブルショックが尾を引く日本では、企業は設備投資をせず、自己資本の強化に走り、消費者心理も高まらず、貯蓄にしか回らなかった。
業績が悪化した企業は、徹底したコスト削減を行い、リストラ策によって、日本企業の強さを支えていた家族経営が失われた。
日本的な家族経営とは、終身雇用制度、社員は会社の宝であると言う考え方であり、社員の考え方も単なる労働者では無く、時にはユーザーであり、時にはセールスマンであると言う愛社精神があった。

派遣社員として、会社をコロコロと変わる制度で、愛社精神を持てと言うのが無理な話で有り、単に仕事をこなして又、次の会社に行くと言う感じでは無いか。
日本製品の品質が低下して来たと言われ、メイドインジャパンと言うブランドのイメージダウンが続いているのも、そこら辺に問題があるのではと思うが、どうだろうか?。
利益至上主義により、経営者と幹部や、出資者への手厚い報酬、将来性を勘案しないで、目先の利益に走る近視眼的な経営・・・。
今こそ企業経営、そして企業の社会的役割を問い直す時では無いか。と思う。
「日本経済に付いて独り言」は、一先ず今回のエントリで終了。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】