ネット爆弾(帝国ネット研究所)

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核燃料がコンクリートを侵食中?

2011-12-02 22:38:06 | ネッタイムス・ブログのアーカイブ
当ブログのエントリ、福島第一原発の核燃料は何処に行った?にも書いた通り、核燃料の行方が気になる所なのだが、東京電力の解析結果では、メルトダウンが起きた1号機の核燃料は、鋼鉄の原子炉の底を突き破って相当の量が格納容器に落下し、容器の底のコンクリートを溶かして最大で65センチ侵食し、2号機と3号機に付いても一部の燃料は格納容器に落下していると推定している。

福島第一原発の1号機から3号機に付いては、核燃料がメルトダウンからメルトスルーして、溶けた核燃料が原子炉から格納容器に落下したのではないか?、はたまた福島原発はメルトスルーからサーフェス・フュージョンへに書いたのだが、メルトスルーよりも更に悪化した状況なのでは?、とも考えられるのだが、事故から8ヶ月以上が経った現在も、詳しい状況は判っていない。

これに付いて東電や国内の複数の研究機関が、これまで得られた原子炉の温度や注水状況等から溶けた燃料の状態を異なる方法で解析し、11月30日に国が開いた研究会で結果を発表した。
この内、東電の解析では最も厳しい評価をした場合、1号機は全ての燃料が溶け落ち、原子炉の底を突き破って相当の量が格納容器に落下したと推定している。
格納容器の底にはコンクリートがあり、更に鋼鉄の板で覆われているのだが、燃料が格納容器の底に落ちると高熱で反応して、このコンクリートを溶かし浸食すると言う事で、最悪の場合は1号機で65センチの深さ迄に達すると言う。
最もコンクリートの薄い所では、格納容器の鋼板迄37センチしか無く、核燃料が格納容器の外部に突き抜ける可能性もある。

また、2号機と3号機に付いても最悪の場合には、各々57%と63%の燃料が溶け落ちて、その一部が格納容器に落下したと推定している。
東電によると、原子炉と格納容器の温度は21日現在で何れも100度以下、溶けた燃料は水で冷却されており、コンクリートの侵食は止まっていると推定している。
研究会では、この他の研究機関の解析結果も発表され、複数の結果を基に原子炉や燃料の状態に付いて議論された模様。
東京電力や国は、今回の解析結果を更に詳しく分析し、今後の廃炉に向けて核燃料をどの様に取り出すか等に付いて検討する様だ。

研究発表は「推定」「推定」と言う言葉の羅列で具体的には言えず、根拠の無い数字ばかりで、計算方法に付いても曖昧。
何せ、東電は原発事故の現場を目視で確認せず、「ほったらかし」状態であるから、事故から8ヶ月以上も経つのに、どんな状況なのか一切把握していないので、計算の根拠となっているデータが、本当に正しいのか何も判らない訳だ。

東電の松本某とか言う広報担当者は、何時も他人事みたいな物言いをして、世間の顰蹙を買っている様だが、現場の状況を把握せずコメントをしているのだから、のんべんだらりと話すしか出来ないのは当然なのだろう、単なるアリバイ会見なのだよ。
東電は色々と手を打っており、原発事故の収束に向けて動いていますよと言うアリバイ作りのね。

アリバイばかりでは無く、東電は何時になったら「決死隊」を編成して、現場の確認に行くのか?、目視で確認しなければ何も判らないだろう?、ほったらかし状態を続けて収束するのかね?。
東電は他力本願では無く、自分達で行動しないと何時まで経っても埒が明かないよ、行動あるのみ善は急げ。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】