6/8～12(日)第二回北京天津河北非物質文化遺産聯合展

6/8～12の期間、天津美術館で「第二回北京天津河北非物質文化遺産聯合展」が開催されています。






年画とは、ちうごくの民間版画の中でもお正月前に販売されてお部屋に飾られた絵画のことを言うのですが、最近では十把一絡げ的に、伝統的な民間版画を神像画でも何でも年画と呼ぶようになりました。

年画はステキで楽しく、絶滅するのには惜しいけど、実際現代社会での産業としては、コレクターや旅行者にしか需要がないため、どのようにして後世へ残していくか、がここ数年生産者にとってのテーマとなっています。

そこで、この度天津美術館全館使って開催されている「第二回北京天津河北非物質文化遺産聯合展」の3階 「伝承 未来」部分で、私は8人の芸術家中の1人として参加してます。






わしらの展覧会場はこんな感じ






龐辛森さんの作品。自分で製本した書籍の背に伝統的なモチーフである武将図を色鉛筆で施しています。
サイズがB2判ほどあるので、迫力があります。




鳥山明著「ドラゴンボール」の背表紙思い出すわ～～と思ってたら、作者の彼はアニメ「ドラゴンボール」の大ファンでした。しかも彼はアニメしか知らなくて、単行本の背表紙は見たことないのです。

+ご存知ない方へ。こんなのです+



伝統柄のケーキやクッキーを作る石家庄のユニット「芳糖」の作品。
中華柄のアイシングが萌え萌えです。









丁未堂のはこちら。




要素盛りだくさんな年画の中から、かわいいモチーフを抜き出してスタンプにしました。来場者の皆様には気軽にスタンプ押ししていただき「年画の中には、こんなにも沢山かわいーのが散りばめられていますよ」を知っていただく、という試みです。




そして、覚悟はしていましたが、開幕後老人の群れが押し寄せて、服務で気を失いそうになりました。
「アタシにスタンプ全部寄付して」などと仰るツワモノもいました。学校の先生だから、使うんだって。たまたま隣にいたキュレーター君が爽やかに断ってました。





なお、1～2階では、北京天津河北内から集められた伝統工芸師の皆さんでひしめき合っています。
壮観です！滅多にない機会です。
これが人前に出る最初で最後と言ってる職人さんもいるので、是非ご来場いただいて、実際に手にとってご覧いただきたいです。

84歳の皮影職人さんとか
(文化部のお役人に実演の説明を受けているところ)




北京のガラス工芸「料器」の実演とか






硯屋さん




お香屋さん




布屋さん




この、銀色のスグ割れるどびん、河北蔚県でよく見たけど、蔚県名物だったのね！





マントウ乗せるこのザル、柳だったんだ！





凧の実演に、ちびっ子大ウケ





もちろん、ご当地天津の誉れ、楊柳青年画からも職人さん来てます。




ここ数年プロパガンダポスターに使われている何となく腹立つ小娘人形は、天津の老舗 「泥人張」謹製です。




新しい天津美術館は、河西区越秀路の東側に新しく出来ている文化公園の中にあります。駅からはタクシーで20元ちょいで30分ほど。
まだ新しいので、タクシーで天津美術館と言っても99%の運転手は知りません。
越秀路的東辺
天津大劇院
天津科技館
文化公園
以前的天津楽園
これらを全部言えば、どれか一つは知ってます。

入場は身分証明書持参で無料
開館時間は、9時から16時半(入館16時)までです。